平成30年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会・3位【京都府代表】東山高校
全国大会への出場記録は、
▽全国高校選手権大会・出場2回(95、96年度)
▽全国高校総体・出場2回(12、18年度)
と全国大会への歴史はまだまだ薄いチームです。
今回出場のインターハイは、プロが注目するFW久乘聖亜選手を擁するチームとして府予選決勝戦で、ラ イバル校の京都橘高校を2-0で完封勝利しての参加となりました。
個の力だけでなく組織力を意識し、攻撃はコンビネーションによる崩しが主体でここまでやってきまし た。
インターハイでは、他校に比べ派手さはないが、力強さは十分で上位進出を十分に狙える仕上がりで参加しました。
今夏のインターハイ1回戦の福島県代表の尚志高校にスコアレスドローで終え、PK戦を5-4で勝利し、 全国大会初勝利を手にしました。
1回戦はシードとなっていたので、3回戦で対戦するのは島根県代表の立正大淞南高校です。
3回戦の対戦相手は、立正大淞南高校は1回戦、2回戦と強豪校の徳島市立高校と関西大北陽高校を連破しての勝ち上がりで、勢いのあるチームとの戦いになりました。
結果は、2-0の完封勝利でした。
この勝利で全国大会で初のベスト8入りです。
昨年の京都代表の京都橘高校に並ぶベスト8に勝ち残りました。
1日の休息日をはさみ、準々決勝は、神奈川県代表の三浦学苑高校です。
この、三浦学苑高校は2012年度のインターハイで、初出場、初優勝という快挙を成し遂げた学校です。
準々決勝は、立ち上がるから東山高校が主導権を握り、有利な状況で試合を進めて行きましたが前半をスコアレス0-0。
後半に入り、三浦学苑が反撃、後半28分に三浦学苑のFW鈴木選手にゴールを決められてしまいました。
この1点で目を覚ましたか、後半31分に東山のMF矢原選手のパスをFW久乘選手がゴール前に抜け出し同点ゴー----ル!
このゴールで息を吹き返した東山イレブン、後半アディショナル タイム(+3分)MF宇賀神選手がドリブルで中央突破、そこからの縦パスをFW久乘選手がうけタメを作 って、ゴール前にラストパスを送り、一気にゴール前に上がってきたMF飯田選手が決勝のゴールで試合を決定!
2-1のスコアで準決勝進出です。
「ここまできたら、日本一しかない」とMF宇賀神選手がみんなの気持ちを代弁し、東山の夏はまだ終わりそうにありません。
翌日の準決勝、相手は山梨県代表の山梨学院です。
今大会屈指の快足ストライカー宮崎純真選手がここまで4得点する活躍で準決勝に駒を進めてきました。
勝ち上がれば両校初の決勝進出です。
双方負けられない戦いが始まります。
準決勝、山梨学院は準々決勝から2トップと両SH(サイドハーフ)をベンチに温存させてのスタートです。
試合は前半7分に東山高校の連携が乱れ、DFのバックパスがそのままゴールに吸い込まれ「オウンゴール」で山梨学院に1点を献上してしまいました。
それでも東山高校は、攻撃を続け、28分にコーナーキックからの1チャンスをCB清原選手がヘディングでゴールを奪い同点追いつきます。
1-1の同点で前半を終えると、後半開始から山梨学院が動き、FW宮崎選手、左SH野村選手、右SH関口選手の3選手を同時に投入し攻撃に徹してきたのです。
後半は双方一進一退の攻防を繰り広げましたが、スコアは動かずPK戦にもつれ込みました。
結果、1-3で東山高校は涙をのみ、東山の夏が終わりました。
頼もしい「東山高校サッカー部メンバー」を紹介します。
東山高校サッカー部メンバー
▼GK
1 荒木光汰(3年)
アラキ コウタ
■2000-12-04
■178cm/71kg
■出身:京都Jマルカ
17 古高龍生(3年)
フルタカ リュウセイ
■2000-07-04
■178cm/74kg
■出身:A.C.RE:Salto
▼DF
2 木下誠太(2年)
キノシタ セイタ
■2001-11-14
■171cm/60kg
■出身:Vervento京都FC
3 井上竜稀(3年)
イノウエ タツキ
■2000-09-08
■172cm/66kg
■出身:京都Jマルカ
4 飯田敏基(3年)
イイダ トシキ
■2000-04-28
■168cm/62kg
■出身:MIOびわこ滋賀U-15
18年全国高校総体優秀選手
5 見上瑞紀(2年)
ケンジョウ ミズキ
■2001-06-07
■177cm/65kg
■出身:SAGAWA SHIGA FC
12 小西祐太朗(2年)
コニシ ユウタロウ
■2002-01-03
■168cm/58kg
■出身:FC SETA 2002 SHIGA
13 松井駿也(3年)
マツイ シュンヤ
■2000-04-17
■171cm/61kg
■出身:京都サンガFC U-15
▼MF
6 片岡宥人(3年)
カタオカ ユウト
■2001-01-26
■174cm/72kg
■出身:SAGAWA SHIGA FC
7 宇賀神拓世(3年)
ウガジン タクト
■2000-10-11
■168cm/66kg
■出身:京都Jマルカ
8 倉貫直人(3年)
クラヌキ ナオト
■2000-08-13
■166cm/59kg
■出身:京都Jマルカ
14 前田祥汰(3年)
マエダ ショウタ
■2001-03-21
■167cm/57kg
■出身:安祥寺中学
15 矢原直杜(3年)
ヤハラ ナオト
■2000-06-28
■168cm/66kg
■出身:京都Jマルカ
16 森田勇真(3年)
モリタ ユウマ
■2000-08-20
■171cm/63kg
■出身:甲隆中学
▼FW
9 長坂大陸(3年)
ナガサカ リク
■2000-09-07
■166cm/55kg
■出身:京都Jマルカ
10 久乘聖亜(3年)
クノリ セイア
■2001-03-31
■179cm/63kg
■経歴:京都サンガFCU-15
18年全国高校総体優秀選手
11 大八木陽一(3年)
オオヤギ ヨウイチ
■2000-06-20
■168cm/67kg
■出身:京都Jマルカ
18 中山翔(2年)
ナカヤマ カケル
■2001-06-26
■170cm/64kg
■出身:京都Jマルカ
19 片岡篤志(3年)
カタオカ アツシ
■2000-11-14
■174cm/72kg
■出身:Vervento京都FC
20 中村将吾(2年)
ナカムラ ショウゴ
■2002-02-02
■166cm/60kg
■出身:SAGAWA SHIGA FC
注目選手
プロ注目のFW 東山のクリエイター!
FW:久乘聖亜(3年)
東山出身の欧州で奮闘する鎌田大地“2世”とも評される万能型ストライカーです。
大先輩同様に相手の 隙を見つけて通すパス、スピードある抜け出し、両足から放つ強烈なシュートは必見です。
技術とアイデアを兼ね備えた10番が似合う選手です。
パスで攻撃を牽引しながら、自らもドリブルやシュートによる打開も質が非常に高いです。
只、線の細さを解消すれば、先輩の鎌田大地選手(ベルギー1 部リーグ・シント=トロイデンVV)のように飛躍が可能な選手になりそうです。
今回のインターハイでは、全国にその名を轟かせるアタッカーとして注目を浴びました。
最後に
ここで「東山高校サッカー部メンバー2018出身チームと注目の選手は誰」と、京都東山高校サッカー部を紹介しました。
一人の怪物以上にチーム力が目を引くまとまった組織力で危機を打開できる、そんなサッカーを目にしました。
あと一つ、残したものを取りに、冬の選手権では持って帰ってもらいたいと思います。
「第97回全国高校サッカー選手権大会」に出場する高校と注目選手をまとめてみました。⇩
最後まで有り難うございます。