サッカー日本代表・トリニダードトバゴ戦、 エルサルバドル戦の注目ポイントは?
6月5日、6月9日に行われる国際親善試合キリンチャレンジカップ2019のトリニダードトバゴ戦、エルサルバドル戦に挑む森保ジャパンの注目ポイントやこの試合の位置づけを紹介していきますので
最後までご覧ください。
試合の位置づけ
6月5日、6月9日に行われる国際親善試合キリンチャレンジカップ2019は6月21日から始まるコパアメリカ(南米選手権)に向けたテストマッチという意味合いが強くなるでしょう。
コパアメリカはJリーグとスケジュールが被るので国内組は若手選手で所属クラブから承諾が得られた選手しか出場できず、海外組もアジアカップ出場メンバーの招集には所属クラブとの合意が必要なので、アジアカップ出場メンバーは数人しか招集は実現しないでしょう。
したがって、国際親善の位置づけはアジアカップに出場しなかった若手選手を中心にコパアメリカへのテストが主な目的となると思います。
また、コパアメリカではアジアカップ出場メンバーは招集できませんが、国際親善試合では招集は可能なので大迫勇也選手、南野拓実選手、吉田麻也選手など中心メンバーを招集するのかどうかにも注目したいですね。
海外組
アジアカップ出場メンバーでコパアメリカへ出場できそうな海外組は、日本企業が運営するシントトロイデン所属の富安健洋選手、遠藤航選手、鎌田大地選手。
アジアカップ未出場の香川真司選手、中島翔哉選手、小林祐希選手、昌子源選手です。
この7人はコパアメリカで核となるメンバーなので今回の国際親善試合でもこの選手達を軸に選手を試していくことになるでしょう。
また、シントトロイデンの関根貴大選手が大活躍中なので初招集もあるかもしれません。
国内組(Jリーガー)
コパアメリカでJリーガーは拘束力がないので、東京オリンピック世代ではないJリーガーの国際親善試合での招集にはあまりメリットがないので若手選手以外の新戦力の抜擢はハードルが高いですね。
それでも、メンバーに割って入ってくるだけの活躍をしている選手として日本人得点ランキングトップの大分トリニータ藤本憲明選手、川崎フロンターレの大島僚太選手が挙げられます。
二人の招集があるかどうかにも注目したいですね。
若手選手
コパアメリカではJリーグの若手選手を複数人連れていくことが濃厚となっていて、多くの選手がA代表デビューを果たしそうです。
すでに報道で名前が挙がっている選手をまとめると浦和レッズ・橋岡大樹選手、北海道コンサドーレ札幌・岩崎悠人選手、湘南ベルマーレ・杉岡大輝選手、サンフレッチェ広島・森島司選手、鹿島アントラーズ・安部裕葵選手、FC東京・久保建英選手、サンフレッチェ広島・大迫敬介選手です。
また、U22世代で海外組の板倉滉選手、中山雄太選手も招集に支障はないですが、所属クラブで出場機会はない状態ですね。
ゴールキーパー
そして、いまだに序列が見えてこないゴールキーパーの起用法にも注目したいですね。
アジアカップでレギュラーだった権田修一選手は海外移籍後に出場機会を得られていないです。
アジアカップ第2キーパーのシュミット・ダニエル選手はベガルタ仙台で活躍中ですが、コパアメリカには上記の理由で呼べそうも無いです。
アジアカップは怪我で棒に振ったガンバ大阪東口順昭選手は調子を落としていてミスからの失点が続いていますね。
初招集が噂されるサンフレッチェ広島の大迫敬介選手はU20ワールドカップを回避しているので、相当A代表で期待されていると予想できます。
森保ジャパン未だ未招集のベテラン・川島永嗣選手は所属クラブで出場機会を得られていません。
前回の国際Aマッチでひさびさに招集されたJ2柏レイソルの中村航輔選手は、前回は出場機会がなくJ2は国際Aマッチデーでも開催しているので柏レイソルからすると試合があるにもかかわらず、レギュラーゴールキーパーを代表に出して1試合も起用されなかったので相当怒りがあったのでは?と想像できますね。
今回も状況が同じなので招集はしにくいと思います。
というわけで、19歳の大迫敬介選手が起用される可能性が高まっています。
10代で日本代表ゴールキーパーに出場するのは記憶が正しければ史上初だと思います。
トリニダードトバゴ戦
FIFAランキングで93位のトリニダードトバゴとは2006年の8月に親善試合で一度対戦しており、日本が2-0で勝利しています。
北中のチームらしく守備に定評がありますし、南米サッカーの影響も色濃いのでコパアメリカで対戦するエクアドルを想定した試合となるでしょう。
エルサルバドル戦
FIFAランキングで71位となっています。
2017年には100位台だったので近年結果を出しているチームですね。
グアテマラ、ジャマイカ、ペルーに3連勝していて侮れないチームです。
日程的に1試合目にベストメンバー、2試合目に新戦力のテストをするケースが多いので、今回もそうなるかと思います。
戦術・チーム状況
コロンビア戦を終えたインタビューで森保一監督はサイド突破に課題を感じていました。
堂安律選手、中島翔哉選手が両サイドでどちらも中央にカットインして生きるタイプなので、サイドの深い位置からクロスボールが上がるシーンが少ないですね。
サイドバックが深い位置までオーバーラップすることはカウンターリスクが高いので、慎重な森保監督は積極的に高い位置はとらせていないですね。
この問題を解決する一つの方法は3-6-1システムへの変更です。
森保監督がサンフレッチェ広島時代に用いていたこの得意システムはサイドの深い位置で張る役割をウイングバックが高い位置を取ることで明確に出来るので、スムーズに攻撃が流れる可能性がありますね。
U23世代から多くの選手が抜擢されることが濃厚ですが、U23世代では3-6-1を用いているので違和感はないでしょう。
コパアメリカは3バックシステムの浸透に使っても面白いと思います。
また、森保ジャパンの弱点は攻守の切り替えの際のポジショニングや優先順位の基準があいまいなところです。
代表チームはあまり戦術的な規制を多くしたくないという考えは理解できますが、基準を作ることで判断しやすくなるということもあるので、攻守の切り替え時に指標となるものを作って選手の頭の中を整理する必要があると思います。
そして、セットプレーでの得点が少ない森保ジャパンですが、久保建英選手が招集されるならキッカーとして高い評価を得ている選手だけに期待したいですね。
香川真司選手が招集されるなら、いまだに起用法が定まっていないので誰と組ませるのか、どういった役割を与えるのかに注目ですね。
最後に
いかがでしたか?
今回は6月5日、6月9日に行われる国際親善試合キリンチャレンジカップ2019のトリニダードトバゴ戦、エルサルバドル戦に挑む森保ジャパンの注目ポイントやこの試合の位置づけを紹介しました。
イレギュラーなスケジュールと招集条件で行われるコパアメリカに向けて新戦力を試す2試合となりそうです。
レギュラークラスのチーム成熟は一旦休んで、新陳代謝を図るのであれば、ワールドカップ予選が始まる前の今しかないので、良いタイミングだと思います。
新戦力が持ち味を発揮して森保一監督の頭を良い意味で悩ませる2試合になって欲しいです。