Jリーグ再開に向けてこれまでの各チームの状況をおさらいパート4 - こんな時には・・・・

Jリーグ再開に向けてこれまでの各チームの状況をおさらいパート4

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前回に続いてJ1クラブの開幕戦と中断期間の情報今後の展望などをまとめていきます。

新型コロナウイルスの影響で日程変更を余儀なくされているJリーグ6月までは再開しない方針。

ルヴァンカップ大会方式を変更してトーナメント方式へ、天皇杯日程短縮が濃厚です。

アジアチャンピョンズリーグは当然再開の目途が立っておらず、オーストラリア1年間外国人を入国させない方針なので、今季は中止が濃厚でしょう。

ゴールデンウイーク明けの状況を見て再開の目途が立つかどうか決まっていくでしょう。

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それでは、サンフレッチェ広島ガンバ大阪について、開幕から現在までの状況をおさらいしていきます。

サンフレッチェ広島

開幕戦鹿島アントラーズを相手に3-0で快勝したサンフレッチェ広島は、強固な守備は昨シーズンそのままに、得点力を高めるという今シーズン掲げたテーマ通りのスタートを切りました。

昨シーズンから主力クラスの流出はありません。

昨シーズン夏から加入したレアンドロ・ペレイラ選手はJリーグに順応して武器である高さを発揮し始めており、ドウグラス・ヴィエイラ選手永井龍選手とのワントップ争いは豪華です。

昨シーズンブレイクした左シャドーの森島司選手は10番を背負い、攻撃を牽引します。

しかし、右シャドーは本命不在。

野津田岳人選手ドウグラス・ヴィエイラ選手に加えて、新加入のエゼキエウ選手が候補です。

エゼキエウ選手はスピードのあるブラジル人アタッカーですが、シャドーというブラジルでなじみのないポジションに順応できていません。

エゼキエウ選手が中断期間でフィットできれば、ドウグラス・ヴィエイラ選手をワントップに専念させることができるので、チームにとっては大きいです。

ウイングバックは特別指定の藤井智也選手の評価が高いです。
昨年は関西学生サッカーリーグで14アシストを記録し、アシスト王とベストイレブンを受賞。

50m走5秒9の快足は魅力十分。

スピードを活かした縦への突破と中央へのカットインを巧みに使い分けるドリブルが特徴。

左ウイングバックの柏好文選手が絶対的なレギュラーのため、右サイドで起用されていますが、本来は左サイドが得意。

32歳となった柏好文選手の後釜候補を確保したといえます。

また、Jリーグ2年目のハイネル選手も右ウイングバックのポジションに適応してきており、選手層が厚くなっています。

ボランチは稲垣祥選手が名古屋グランパスへ移籍しましたが、青山敏弘選手が怪我から復帰。

川辺駿選手とのコンビを組みます。

ポリバレントな柴崎晃誠選手はサブで計算できる存在ですし、松本泰志選手松本大弥選手の21歳、19歳のダブル松本コンビの評価も高くベテラン、中堅、若手にタレントが揃っています。

守備陣は昨シーズン、安定したパフォーマンスを見せた佐々木翔選手荒木隼人選手野上結貴選手の3バックが健在。

バックアップとして名古屋グランパスから櫛引一紀選手を獲得。

対人守備能力が高く3バックならどこでも無難にこなす能力がある中堅センターバックです。

ゴールキーパーは、昨シーズンレギュラーポジションを掴んだ大迫敬介選手に加えてベテランの林卓人選手が控える豪華な陣容となっています。

レギュラーポジションとサブのバランスが良く年齢分布も散らばっている理想的なチーム構成になっていると感じます。

就任3年目の城福監督の下で完成形に近づいていたサンフレッチェ広島にとって今シーズンの中断期間は痛いです。

タイトルを十分狙うことができるチーム完成度と人材がいるので、予定通りのスケジュールで見たかったチームの一つですね。

サンフレッチェ広島は、右シャドーに得点を取れるアタッカーがはまればかなり強いと思うので、エゼキエウ選手の中断期間明けのパフォーマンスに期待したいです。

また、レアンドロ・ペレイラ選手はブラジルリーグ時代の得点力は凄かったですが、日本ではまだ不完全燃焼なので来日2年目のブレイクがあれば、優勝も見えてくるでしょう。

ガンバ大阪

開幕戦は昨シーズンJリーグ王者横浜Fマリノスに2-1で勝利したガンバ大阪

昨シーズンの3-5-2システムから、4-3-3システムに移行し、開幕戦ではハイプレスで横浜Fマリノスのビルドアップを阻害してミスを誘い先制点を奪うなど、これまでのガンバ大阪にはなかった守備面での進化を見せています。

ガンバ大阪は、ポゼッションスタイルで攻撃的なチームでしたが、攻撃時に流動的に動くポジションは諸刃の剣で、カウンターアタックを受ける要因にもなっていました。

ビルドアップも組織化されておらず遠藤保仁選手など個人の判断力に依存していた面は否めません。

就任3年目となる宮本恒靖監督は戦術的な整備を攻守にするために模索が続いていましたが、昨シーズンは守備とビルドアップの部分で整理され、今シーズンはハイプレスにトライしています。

宮本恒靖監督は、相手をスカウティングして対抗戦術を用意するタイプで、ようやく監督が要求する戦術的な駆け引きをピッチ上で実現できるようになってきた印象です。

監督、選手ともに成長している姿は素晴らしいと思います。

ゴールキーパーの東口順昭選手は33歳となり円熟期に入りミスも減り安定したパフォーマンスを見せています。

ディフェンダーは日本代表三浦弦太選手昌子源選手、韓国代表キム・ヨングォン選手がいて、3バック、4バックにも対応できます。

中盤はボランチに遠藤保仁選手矢島慎也選手のパサータイプ、倉田秋選手小野裕二選手のアタッカータイプがいて、海外移籍から戻ってきた日本代表井手口陽介選手も復調しています。

右サイドには小野瀬康介選手、左サイドには藤春廣輝選手がレギュラーポジションです。

フォワードは、宇佐美貴史選手アデミウソン選手パトリック選手渡辺千馬選手がレギュラーポジションを争います。

とくに宇佐美貴史選手は昨シーズン夏に帰国後すぐには、ゴール感覚が取り戻せませんでしたが、終盤戦にはゴールを量産しており、今シーズンは得点王も狙えるでしょう。

やはりこの選手のシュートセンスは別格

ガンバ大阪の課題を挙げるとすると攻撃面。

タレントは豪華ですが、後方でのビルドアップからチャンスメイクに至る部分で、相手の守備の穴を狙うことはできていますが、守備組織がしっかりしているチーム相手を揺さぶって崩すまでの水準には達していません。

川崎フロンターレ横浜Fマリノスのような引いて守っても崩されるという攻撃ができていないですね。

アタッカーが豊富なので奪ってからシンプルな攻撃の方が勝ち点は重ねられるでしょうが、ガンバ大阪のチームカラーとは少し違う気もします。

今シーズンは降格も無いですしハイポゼッションハイラインハイプレス超攻撃的なサッカーを見せて欲しいですね。

それを実現できるだけのタレントはいますし、チームの方向性としてもそれが理想でしょう。

最後に

今回はJリーグ中断期間にサンフレッチェ広島ガンバ大阪の今シーズンについておさらいしてみました。

城福浩監督と、宮本恒靖監督は日本人監督としては戦術的で緻密にサッカーを分析できるタイプだと思います。

日本サッカー協会でも将来仕事をしてほしい二人で、とくに宮本恒靖監督はまだ若く英語も堪能なので経験値を積んで日本サッカー界の要職に就いてほしいと思います。

日本人監督を育成することも日本サッカー界にとって重要で二人はキャリアとともに確実に成長を続けていると感じるので、今後に期待したいですね。