J1リーグ36節で3チーム降格決定、残りひと枠は三つ巴に・・ - こんな時には・・・・

J1リーグ36節で3チーム降格決定、残りひと枠は三つ巴に・・

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勇退、引退、退任、就任、交代

今週のサッカーは・・・

ベガルタ仙台、横浜FC、大分トリニータの降格が決定
最後の降格枠をめぐって三チームが三つ巴の争い
鹿島・ジーコTDが今季限りで勇退
セレッソ大阪の大久保嘉人が今季限りで引退
J2降格のベガルタ仙台 手倉森誠監督が退任
FC東京、来季新監督にJ2新潟のアルベルト監督と合意
ミクシィがFC東京の経営権取得

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ベガルタ仙台、横浜FC、大分トリニータの降格が決定。

降格争いは湘南ベルマーレ、清水エスパルス、徳島ヴォルティスがそろって勝利したために下位3チームベガルタ仙台、横浜FC、大分トリニータの降格が決定しました。
ベガルタ仙台は手倉森監督を招聘しましたが、エースストライカーが出てこなかったのと、守備の要と期待されたシマオマテの不調が痛かったです。
監督批判をしたマルチネスを契約解除した判断も、外国人選手に関しては大目に見るところも必要だったかなと思います。
資金難といわれていてJ2に降格しても厳しい戦いが続きそうですが、サポーターは熱いですし、仙台の都市の規模を考えても2部にいてはダメなクラブだと思います。
手倉森監督とは長期契約と報じられていましたが、来期の監督人事にまず注目ですね。
個人的にはアピアタウィア久の今オフの動向に注目しています。
横浜FCは序盤の躓きがすべてでした。後半戦は大量補強もして盛り返しましたが、残留には届きませんでした。
瀬古樹、サウルミネイロ、松尾雄斗、ブローダーゼン、ガブリエウなどJ1から声がかかりそうな選手がごろごろいるので、来期はチームを1から作り直す必要があるでしょうし、今夏に無理をして補強した分、来期の予算編成も厳しくなりそうです。
大分トリニータは、鈴木義宣、岩田智輝など主力クラスが引き抜かれてしまい、新戦力のフィットまで時間がかかった印象です。
片野坂監督のサッカーは明確なプレーモデルがあります。
近年はプレーモデルを構築するのがトレンドになっていて、片野坂監督もガンバ大阪の新監督就任が決定的になっていますが、プレーモデルを実現する主軸が抜けたときに大きく崩れてしまうリスクがあることは他クラブは考えておいたほうがよさそうです。
20年度のクラブ経営情報では予算が横浜FCがJリーグ19位、仙台が21位、大分が24位ですから、おおむね予算通りの結果となりました。

最後の降格枠をめぐって三チームが三つ巴の争い

36節は徳島ヴォルティス、清水エスパルス、湘南ベルマーレの3チームがそろって勝利して、徳島が勝ち点33、湘南が36、清水が36となっています。
次節は徳島ヴォルティスと湘南ベルマーレの直接対決で、この試合で徳島ヴォルティスが勝つと残留争いは最終戦までまったくわからない展開となるでしょう。
3チームとも降格するような内容のゲームをしていないだけにどこが落ちても今期の4チーム降格レギュレーションの犠牲になったチームとなりそうです。

鹿島・ジーコTDが今季限りで勇退

来季からアドバイザー職でチーム支える
鹿島アントラーズの元日本代表監督で鹿島のジーコ・テクニカルディレクター(68)が、今季限りで現職を退くことが分かった。
来季からはアドバイザー職に就任する見通し。
具体的な職務内容は未定だが、今後もチームを支え続ける方針。
ジーコTDは鹿島で現役を引退した翌95年から8年間と18年夏から今季まで現場に同行し、チーム編成や強化へのサポートに尽力してきました。
再就任となった18年には一時リーグ15位に沈んでいたチームに勝利への執着心を呼び起こさせて、クラブの悲願だったACL初制覇に大きく貢献しています。
今夏には膝の手術のためにブラジルへ一時帰国しており、健康状態などを配慮して第一線からは勇退する見通しとなりました。
コロナ渦の終わりが見えない以上は、高齢でブラジルに家族を残すジーコに頼れないという判断は理解できます。
それでも、今後はアドバイザーとしてチームを外からサポートするとのことで、ブラジル人選手の獲得ではコネクションを発揮してくれそうです。
鹿島アントラーズは昨年に親会社がメルカリとなったことで、ジーコの影響を強く受けたブラジル路線を変更するかもしれないとの報道もあります、ヨーロッパから監督を連れてきたり、鈴木満強化部長を変えるという報道もあります。
これまでの鹿島の強みが消えてしまう恐れがある一方で、ここ数シーズンは優勝争いから遠ざかっていて、変化が必要なのも間違いではないので、これは難しい判断ですね。

セレッソ大阪の大久保嘉人が今季限りで引退

セレッソ大阪はFW大久保嘉人(39)が今季限りで現役引退すると発表しました。
今季は15年ぶりにセレッソ大阪に復帰し、開幕から3試合連続得点を記録。
だがそこからは結果を残せず、ここまで26試合に出場し6得点でした。
大久保は長崎・国見高から2001年にC大阪入り。
Jリーグでは神戸、川崎、FC東京、磐田、東京でプレー。
海外ではマジョルカ、ヴォルスフブルクでプレーして、Jリーグでは2013年から史上初の3年連続得点王。
通算191得点はJ1最多得点記録。2003年に日本代表入り。
国際Aマッチ60試合出場、6得点。
本人的にはJリーグ通算200得点を狙っていたと思いますが9得点足りずに引退となりました。
今季開幕前には大久保嘉人の獲得に対してサポーターから懐疑的な声が上がっていたものの、開幕から3試合連続得点を決めた姿はかっこよかったですね。
また、ルヴァンカップ決勝では後半ビハインドの状況で投入されて、松田力のシュートに対して猛烈な勢いで飛び込んであわやゴールというシーンを作っています。
セレッソとしては今期に大久保嘉人を獲得したのは話題性のある選手を抱えておきたい事情があったと推測しますが、大久保嘉人を引退させたということは、他のネームバリューのある選手を獲得する計画なのかもしれません。
真っ先に考えられるのは香川真司ですね。

J2降格のベガルタ仙台 手倉森誠監督が退任

J2への降格が決まったベガルタ仙台は、2試合を残し手倉森誠監督が22日付けで退任したと発表しました。
残り2試合の監督は原崎政人ヘッドコーチが暫定的に務めるということです。
手倉森監督は、今後もベガルタ仙台のフロントスタッフの一員として残る予定。
手倉森監督とベガルタ仙台は長期契約を結んでいるので、契約解除をすると高額な違約金が発生します。
また、手倉森氏は地元仙台の有力者とのコネクションがあることから、切るとスポンサーも離れてしまうおそれがあるので、フロントスタッフとして残留という形になったと推測します。
日本代表のコーチングスタッフだった時期にはハリルホジッチ監督の解任工作を内部で図っていたとも噂されている手倉森さんは、次期監督を裏方として支えていく仕事に向いているのかは不明です。
調子が悪くなったタイミングを見計らって解任させて再び監督に就任するように仕向けると予想します。

FC東京、来季新監督にJ2新潟のアルベルト監督と合意

J1のFC東京が、来季監督としてJ2新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)と合意したことが決定的になった。
複数年契約の見通し。
アルベルト氏は、バルセロナのスカウト、アカデミーコーチなどを歴任。
アカデミーダイレクター時代には、MF久保建英を発掘したことでも知られ、選手の素質や能力を見極める優れた目を持つ。20年から自身初のトップチーム監督となる現職を務めています。
FC東京は、2018年から指揮した長谷川健太前監督の下、強力な前線を生かした速攻を武器としてきた。19年にクラブ最高の2位になったもののリーグ優勝は果たせずに辞任。FC東京は来季から経営権を取得するIT大手「ミクシィ」を中心に、来季の指揮官らを検討してきた。
その上で、ボールを保持しながらゲームコントロールをするスタイルを新潟に植え付けたアルベルト氏に、白羽の矢を立てたとのことです。
アルベルト監督はアルビレックス新潟でバルセロナ流のポゼッションサッカーを根付かせたことへの評価は高いですが、トップチームで指揮を執った経験のなさが露呈して2020年は最終順位で11位。
今シーズンも5位となっていて結果は出せていません。
サッカーの監督を大きく二つに分けるとチームスタイルを1から構築できる監督と、修正を繰り返しながら現実的に結果を出す監督がいて、アルベルト氏は前者です。
すぐに結果が欲しいなら別の監督が適任だと思いますが、アルベルト監督に世代交代をしながらポゼッションサッカーの土台を作らせて、次に勝てる監督にバトンタッチするならFC東京は強くなりそうですね。
来期すぐに結果が出るとは思えないですが、面白いチャレンジなのでフロントが我慢できるかどうかに注目したいです。

ミクシィがFC東京の経営権取得

ミクシィは取締役会で、FC東京の運営会社の第三者割当増資11億5000万円を引き受け、株式の51.3%(議決権所有割合)を保有して子会社化することを決議した。
Jリーグ理事会、12月10日のFC東京の臨時株主総会での承認を経て正式に決まる予定で、株式の発行は来年2月1日に正式にミクシィが親会社になる見込み。
これまで東京ガスが運営していたが、東京都のインフラ事業を務める会社は積極的な投資はせずに、大きな赤字を出さずに運営する健全経営でした。
しかし、FC東京は新型コロナ禍の影響で入場料収入が大幅に減少するなど財政状況に苦しんでいます。
コロナ渦でできた赤字を東京ガスが負担することを嫌い、数年前からスポンサーとなり経営権取得を狙っていたミクシィにFC東京は託されることになりました。
東京オリンピックが終わり、新国立競技場の利用方法を含めて東京都のスポーツ事業は変化の時代が到来します。
近年ではMF久保建英(マジョルカ)がプレーし、9月にはDF長友佑都が復帰して話題になったものの、クラブに対して一般の認知度や関心が低いことも外部調査から明らかになっている。
東京という巨大市場を抱える地の利を生かし、クラブへの注目度を高めるためにもサッカーファン以外からも関心を集めるような大物選手の獲得を狙っているとのことです。
今オフに来るかどうかはわかりませんが、ネームバリューがある選手で獲得できそうなのはASモナコで出番がないセスク・ファブレガス。
ヨーロッパ以外でのプレーを希望するルイススアレス、現在カタールリーグでプレーするハメス・ロドリゲスあたりでしょうか。
ヴェンゲル氏がアドバイザーに就いているコネクションを活かすとするとセスクだけではなく、現在フリーの元アーセナルのジャック・ウィルシャーも面白いかもしれません。

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