今週のサッカー・・・
2月18日〈金〉に2022シーズンJ1リーグが開幕しました。
川崎F FC東京を1―0完封で3連覇へ白星発進
横浜Fマリノス セレッソ大阪を圧倒するもドロー発進
ヴィッセル神戸 名古屋グランパスに完敗
鹿島アントラーズ ガンバ大阪に完勝!
北海道コンサドーレ札幌 清水エスパルスに追いつかれドロー!
2022シーズン開幕
■試合結果※()内は勝ち点
川崎F(3) 1-0 FC東京(0)
横浜FM(1) 2-2 C大阪(1)
清水(1) 1-1 札幌(1)
京都(3) 1-0 浦和(0)
G大阪(0) 1-3 鹿島(3)
広島(1) 0-0 鳥栖(1)
福岡(1) 1-1 磐田(1)
湘南(0) 0-2 柏(3)
名古屋(3) 2-0 神戸(0)
川崎フロンターレ FC東京を1―0完封で3連覇へ白星発進
レアンドロ・ダミアンが開幕1号決勝弾!
明治安田生命J1リーグが、川崎フロンターレ―FC東京の多摩川クラシコで開幕。
ホームの川崎フロンターレはFWレアンドロ・ダミアンの開幕1号ゴールにより1―0で勝利。
試合は両チームの守護神が互いにファインセーブを連発。
0―0のまま後半へと折り返す。
終盤までスコアが動かない展開のなか後半36分に待望の先制ゴール。
FWレアンドロ・ダミアンが左CKからキッカーのMF遠野のクロスをニアサイドで頭で合わせゴールネットを揺らしました。
その後、FC東京の猛攻を受けたが、GKチョン・ソンリョンがまたも攻守連発。
最後までゴールを許さず開幕戦を完封勝利で飾っています。
負けたFC東京ですが、昨シーズンの王者に対してポゼッションする時間もあり前線からのプレスも機能していたので早くもアルベル監督の戦術が浸透している様子が見えて支配率、シュート数、枠内、パス成功率、コーナーキックで川崎を上回りポジティブな内容だったと思います。
高卒ルーキー松木玖生が開幕スタメンで好プレーを見せていたことも大きな収穫だったといえます。
勝った川崎フロンターレはチョン・ソンリョンの好セーブに助けられ、内容面では課題が山積しています。
大島僚太とチャナティップの特徴と弱点が被っており、中盤の組み合わせは機能せず、ウイングに入ったマルシーニョもサイドで違いをもたらすことができず、車屋伸太郎は肩の脱臼で1か月は難しそう。
この内容でも勝ってしまうところがさすがにチャンピオンチームですが、新卒の佐々木旭や松井蓮之の成長と新加入の瀬古樹、チャナティップがフィットしてこないと、連覇は難しいかもしれません。
横浜Fマリノス セレッソ大阪を圧倒するもドロー発進
セレッソ大阪を圧倒するもセットプレーでドロー勝ち点1に
チームに復帰したブルーノ・メンデスが先発メンバーに名を連ねたとはいえ、攻撃的MFに清武弘嗣と乾貴士を、ボランチには奥埜博亮と原川力を並べ、基本的には昨季の流れを重視した構成。
試合は横浜Fマリノスが終始ペースを握ったが、FW加藤陸次樹が23分にゴールネットを揺らす。
左サイドバックの丸橋祐介が上げたクロスを見事に合わせたかに見えたが、これがオフサイド。
苦しい展開でチャンスをも逃し、流れを手放したかに思えたが、前半終了間際にコーナーキックから先制ゴールを決める。
40分、原川力が蹴った高いボールを進藤亮佑が頭で押し込み先制。このゴールでさらに火がついたマリノス攻撃陣は、後半にさらに圧を強める。そして66分にアンデルソン・ロペスがピッチに立つと、このストライカーに1得点1アシストを許してしまい、スコアが逆転される。
90分、清武弘嗣がコーナーキックを頭で合わせる珍しいゴールで、スコアを土壇場で引き分けに持ち込んでいます。
横浜Fマリノスはアンデルソンロペスの補強が当たったものの、チアゴ・マルチンスと扇原の移籍でチームの柱を失い不安定なところが散見され、再構築に時間はかかりそうです。
セレッソ大阪も横浜Fマリノスからボールを保持して主導権を握るシーンは見られなかったので上位進出は厳しそうな内容に見えました。
ヴィッセル神戸 名古屋グランパスにバタバタの完敗!
イニエスタ不在でボロボロ守備崩壊 オウンゴールに一発レッド。攻撃陣も不発
フェルマーレンの退団で不安視されていた守備陣は右から槙野、大崎、小林、酒井の4バックで臨むと、前半23分に大崎が自陣でボールを失い先制を許す。
後半6分にはクロス対応した酒井が痛恨のオウンゴール。
後半13分にはMF扇原が一発レッドで退場するなど踏んだり蹴ったり。
今オフも槙野、扇原、汰木と積極的に補強を重ねた。
3人は先発したが、MFイニエスタがメンバー外。
三浦淳寛監督は
「そんなに大したことではないけど、本人から話があり、今回はパスしようという話になった」
と説明しました。
昨季クラブ最高の3位となり、高まるリーグ初制覇への期待。
スタジアムには三木谷浩史会長も駆けつけたが、待っていたのは散々な結果でした。
親会社の楽天も決算で過去最大の赤字となり、バルセロナのスポンサーも降りるなどサッカー事業への投資が減っているのも気になるところです。
名古屋グランパスは新戦力の酒井とレオシルバがフィットしており、長谷川健太新監督も前監督から大きくサッカーのスタイルを変えずに開幕に臨んでいて新監督にも関わらず仕上がりが早いので、ポジティブな内容だったといえるでしょう。
ヴィッセル神戸はフェルマーレンが抜けて左利きのセンターバックとして小林を起用しましたがビルドアップはスムーズさを欠いています。もともと能力が高い選手を放任主義で活かす三浦淳宏監督のチームマネジメントですが、主力が高齢化しており個人能力の高さだけで勝てない状況に陥っているように見えます。
鹿島アントラーズ ガンバ大阪に完勝!
開幕白星で最高のスタート!
新監督のバイラーを迎えた鹿島アントラーズは監督が入国できないトラブルもありましたが岩政大樹コーチが指揮をしてガンバ大阪に完勝しています。
1月の日本代表合宿に招集された鹿島のFW上田が、自身の結婚を2ゴールで祝っています。
今季チーム1号は前半20分。
MFピトゥカからのスルーパスに抜け出し
「DFの背後を狙うのは伝えていた。あとは振り抜くだけだった」
と右足でゴール左へ突き刺した。
2―1の後半にはMF荒木のパスから2点目を決め、レネ・ヴァイラー新監督不在というハンデをモチベーションに変えました。
上田綾世の好調は日本代表にとっても朗報といえるでしょう。
また、新加入の鈴木優麿も得点を決めて2トップの威力を見せつけています。
鹿島アントラーズは新監督の色は見えませんでしたが、鹿島のスタイルがそのまま残っていたことが好調の要因といえますが、バイラー新監督が入国して本格的にチームを作り始めると現在のバランスが崩れる可能性もあるでしょう。
今シーズンのJリーグを指揮する監督の中ではもっともヨーロッパのサッカー界で活躍した監督なので、バイラー新監督には期待したいですね。
バイラー新監督のもともとのスタイルが鹿島アントラーズに似ているという話もあるので、現在のチームに新監督の意向がどの程度反映されているのかは分かりませんが、戦力的には優勝争いに絡めるタレント軍団であることは間違いないです。
ガンバ大阪はゴールキーパーから繋いでいく片野坂監督のスタイルに挑戦中で、まだ試行錯誤といったところです。
パトリックの退場という不運もあっての敗戦ですし、もともと優勝を狙うシーズンとは位置付けていないと思うので、地道に取り組んでいけばいいのではないでしょうか。
北海道コンサドーレ札幌 清水エスパルスに追いつかれドロー!
北海道コンサドーレ札幌はアウェー・清水戦は前半15分、MFルーカスフェルナンデス(27)のゴールで先制。
その後も好機はつくったが、後半23分に追いつかれ、1―1で引き分けた。
2年連続の白星発進はならなかったが、新加入のFW興梠慎三(35)がフル出場し、得意のポストプレーで存在感を発揮しました。
しかし、後半に失速する悪癖は昨シーズンから同じ。
チャナティップの移籍の影響もあり、前線の組み合わせもしばらくは模索していくことになりそうで今シーズンも上位進出は難しく、どちらかといえば降格を心配する状況かなと感じました。
清水エスパルスはケガ人が続出しており、守備も組織的にできていない状態でしたが、勝ち点1を勝ち取っています。
こちらもチームとしての上積みが見られず、昨シーズン同様に降格争いに巻き込まれかねない状況だと思います。