昨年12月15日の「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2018 ファイナル」ではプレミアリーグWEST王者のサンフレッチェ広島F.CユースがプレミアリーグEAST王者の鹿島アントラーズユースを下しU-18世代の頂点に立ちました。
また、2019年1月14日の「第97回全国高校サッカー選手権大会」では青森県代表青森山田高校が千葉県代表流通経済大学柏高校を下し2度目の全国制覇を成し遂げました。
この世代の子供たちは、これまでの高校3年でサッカーを終わり、大学に進学にする者、社会人サッカーへすすむ者、そしてプロとしてJリーグへとすすむ者がこれからの人生を歩んでいきます。
ここではJリーグへ進む高校サッカー出身選手と、クラブチームの下部組織からトップチームへ昇進できたユース出身選手のなかでも、特に注目の選手を紹介します。
高校サッカー出身の注目選手
先日の選手権・決勝で活躍した、青森山田高校・MF檀崎竜孔選手と流通経済大学柏高校・DF関川郁万選手の2人に注目です。
青森山田高校・MF檀崎竜孔選手
まずは檀崎竜孔選手、青森山田高校では背番号10のエースナンバーを背負い大会通算4得点と優秀選手にも選ばれました。
その進路がコンサドーレ札幌です。
なぜ注目しているかと言うと、檀崎選手にとってお手本となるベテラン選手がコンサドーレ札幌にいて、成長ができる環境が整っていると見たからです。
その見本となる選手が元日本代表MF小野伸二選手です。
小野選手も高校サッカー出身で、Jリーグで成長し、海外のクラブで多くのことを経験してきました。
学べるものとして、圧倒的なパスセンス、パスの精度、ゴール前でのアイデアなど小野選手だからこそのなせる技があり、それが「天才」と言われるものだと思います。
そのような追い越すべき存在がいる環境こそ檀崎選手を成長させ、さらにはペトロヴィッチ監督の掲げる攻撃的サッカーがまた一段と成長を加速させると考えられます。
流通経済大学柏高校・DF関川郁万選手
続いて関川郁万選手、DFながら大会通算3得点と高い得点力を披露し、守備でも高い身体能力を武器にカバーリング能力、空中戦と高校生とは思えないほど落ち着いた対応をしていました。
関川選手が入団する鹿島アントラーズは、この冬に日本代表昌子源選手が海外移籍し、センターバックの主力が抜けて,手薄状態となっています。
だからこそ関川選手には伝統ある鹿島アントラーズで高校サッカー出身の新人で開幕スタメンを目指してほしい気持ちで注目しています。
内田篤人選手をはじめベテラン選手の多い環境でしっかり学び、技術を盗み、そしてモノにして、成長し、ゆくゆくは日本代表へ駆け上がって欲しい逸材です。
現に、鹿島アントラーズからは、内田篤人選手、昌子選手、植田選手といった手本になる選手が身近にいます。
将来の日本代表そして代表キャプテンへと成長を楽しみにしています。
ユース出身の注目選手
Jリーグの下部組織出身選手はトップチームの選手とも顔なじみで、チームにフィットするのも早く、1年目からの活躍が期待できそうです。
今回は、名古屋グランパスユース・菅原由勢選手、コンサドーレ札幌ユース・中村洞爺選手、FC東京ユース・平川怜選手そしてヴィッセル神戸ユース・小林友希選手の4人に注目してみました。
名古屋グランパスユース・DF菅原由勢選手
昨シーズン高校生ながら開幕スタメンを勝ち取った名古屋グランパスユースのディフェンダーです。
ディフェンスラインであればどこでもプレーできますが、右サイドバックが適性ポジションだと思います。
サイドバックとしてはヨーロッパ基準の、高さ、フィジカルコンタクトの強さで対抗できますし、守備でのポジショニングもトップ選手に引けをとらない実力の持ち主です。
スピード、運動量、ビルドアップ能力、センタリングと高い能力の持ち主で、ポスト酒井宏樹として将来の日本代表右サイドバックの候補として期待がかかります。
コンサドーレ札幌ユース・DF中村洞爺
北海道コンサドーレ札幌ユースから昇格した186㎝の左利きセンターバックです。
昨年、地震で被災した北海道むかわ町出身で地元の期待を背負っています。
元々はフォワードの選手で本格的にディフェンダーに転向してからまだ1年程度です。
しかし、スピード、ロングフィードに優れ、生まれ持った身体能力でプロ契約を勝ち取りました。
ディフェンダーとして経験を積んでいくと大化けするポテンシャルを持っている有望選手です。
FC東京ユース・MF平川怜
FC東京ユース出身です。
昨シーズンからトップチームに登録されていましたが、怪我でシーズンの大半を棒に振った世代ナンバーワンのボランチです。
今シーズン、本格的にプロとして活躍が期待されています。
攻撃センスに優れ、基本技術が高く、ドリブル、パスでチャンスを作り、得点能力にも優れた才能の持ち主です。
昨シーズンのリハビリ中にフィジカルトレーニングに取り組みプロで戦える体に鍛え直し、課題の守備面でもレベルアップして元日本代表のポスト長谷部誠を目指せる逸材です。
ヴィッセル神戸ユース・DF小林友希
ヴィッセル神戸ユースから昇格しました。
184㎝の左利きのセンターバックです。
ヴィッセル神戸のリージョ監督が左利きのセンターバックを戦術的に必要としていることから、1年目でのレギュラーポジション奪取が期待されています。
戦術理解度、ビルドアップ能力が高く、キャンプでプロ仕様の体に鍛えていくと開幕スタメンも十分あり得ると思います。
ヴィッセル神戸がセンターバック不足の状況も好運で、期待が大きいです。
最後に
いかがでしたか?
今回は「2019年J1リーグ注目の新人選手は高校サッカー出身ユース出身?」で注目の新人選手を紹介しました。
今年はU20ワールドカップもあるので堂安律選手のようにスピード出世でヨーロッパ移籍を果たす選手もいるかもしれません。
世界トップレベルへの道が出来ている世代なので、ポテンシャルの高い選手はどんどん上を目指しているんでしょう。
若い選手が日本代表に入り、海外へと進出していくのが、これからの日本サッカーの発展にもつながると信じています。
今回紹介しました、壇崎選手、関川選手、菅原選手、中村選手、平川選手、小林選手には今後の活躍に注目ていきたいと思います。
Jリーグで見ることが出来るうちに注目しておきましょう!
最後までお読みいただき有難うございます。