今回は5節が終わった時点での2019年J1リーグをチームごとに振り返ってみたいと思います。
チーム事情と順位からこれからの浮沈を予想していきます。
最後までご覧ください。
上位争い・1~6位
名古屋グランパス
4勝1敗で首位の名古屋グランパスは得点数が13で最多。
FC東京から米本選手、サガン鳥栖から吉田豊選手が加入したことでボール奪取能力が高い二人が高い位置でボールを奪うので、攻撃回数が増えているという好循環が回っています。
また、新加入のボランチのシミッチ選手のゲームメイク能力の高さはJリーグ屈指で補強に成功したことで成績が上がっているといえるでしょう。
FC東京
3勝2分けで2位。
昨シーズンとメンバーはほとんど変更はないので強固な守備からのカウンターアタックは健在。
久保建英選手が攻撃の中心に成長して決定機のほとんどの場面で関わっているので攻撃力が上がっています。
ただし、久保建英選手は夏にヨーロッパへ移籍するという報道があるので、昨シーズン同様に夏以降に失速する可能性も。
サンフレッチェ広島
3勝2分けで3位。
ここまで5試合で最少失点1のサンフレッチェ広島は得点も4と少なめ。
昨シーズンの4-4-2から3-6-1に変更したことで失点数は減りましたが、パトリック選手の得点力を活かせていません。
アジアチャンピョンズリーグでサブメンバーで挑んでJリーグに専念していることが順位に反映されています。
怪我の青山敏弘選手が復帰すると得点数も増えるでしょう。
ヴィッセル神戸
3勝1分け1敗で4位。
プレシーズンはアメリカツアーで寒波の影響で練習不足が心配されたヴィッセル神戸も開幕戦のセレッソ大阪戦以降負けなし。
開幕後にダンクレー選手、サンペール選手が加入したことからもこれからの伸びしろは大きいでしょう。
リージョ監督が就任してバルセロナスタイルが根付きつつあります。
湘南ベルマーレ
3勝2敗で5位。
ハードワークを基調とした湘南スタイルは今シーズンも健在。
高卒1年目の鈴木冬一選手がレギュラーポジションを掴み、松田天馬選手がブレイクするなど若手選手の台頭がチームを活性化させています。
ワントップの山崎選手が二桁得点を記録するならこのまま上位フィニッシュもあるのではないでしょうか。
大分トリニータ
3勝2敗で6位。
J2から昇格してきた大分トリニータはゴールキーパーからビルドアップするスタイルで序盤戦最大のサプライズとなっています。
エース藤本憲明選手は5試合で5得点で得点ランキングトップタイとなっています。
大分対策が進んできたときには順位を落とすかもしれませんが目標はあくまでも残留なので好スタートを決めました。
中位争い・7~12位
鹿島アントラーズ
2勝2分け1敗で7位。
アジアチャンピョンズリーグと並行して戦い、けが人も多い中で7位につけているところは流石に常勝軍団といったところ。
2年連続赤字で今シーズンは補強も大人しいので、例年通り上位フィニッシュできるのか注目が集まりますが、鈴木優麿選手、三竿健斗選手、安倍裕葵選手に夏に海外移籍の報道があるので、この3人の動向次第で結果は変わってくるでしょう。
横浜Fマリノス
2勝2分け1敗で8位。
新加入の三好康児選手、が攻撃の軸となっていて日本代表入りした畠中慎之介選手が守備の軸となっている横浜Fマリノスは降格争いをした昨シーズンより攻守にレベルアップしています。
攻撃的なポゼッションスタイルが根付いてきたので、今後の展望は明るいですね。
浦和レッズ
2勝2分け1敗で9位。
得点も失点も4と少ないですね。
新加入の山中亮輔選手、杉本健勇選手がフィットしておらず、4バックへの変更もオリヴェイラ監督は示唆していて、昨シーズンの天皇杯王者は苦しんでいます。
アジアチャンピョンズリーグもありますし昨シーズン同様に後半戦までは調子が上がらないと予想します。
川崎フロンターレ
1勝3分け1敗で10位。
昨シーズンの王者は出遅れています。
アジアチャンピョンズリーグとの並行に苦しんでいて、新加入のレアンドロ・ダミアン選手を組み込んだ選手の配置換えの中で最適なバランスを模索中といったところ。
長谷川竜也選手、田中碧選手ら若手選手が成長を見せていますが、右サイドバックで退団したエウシーニョ選手の代わりが見つからないので苦しんでいます。
ただし、昨シーズン同様後半戦には調子を上げてくるでしょう。
ガンバ大阪
2勝3敗で11位。
得点12、失点12はどちらも多く、後半の失点が多いのも特徴ですね。
夏にファン・ウィジョ選手の海外移籍が報じられていて、エースストライカーが抜けるとなるとかなり厳しいですね。
宮本恒靖監督が2年目ですが課題だった守備の改善がうまくいっていないのは心配です。
小野瀬康介選手が大活躍中なので注目したいですね。
セレッソ大阪
2勝3敗で12位。
ロティーナ新監督の守備的なスタイルが失点数減少に貢献していますが、攻撃面ではまだまだこれからといったところ。
守備、中盤にタレントが豊富なチームなのでブルーノ・メンデス選手、都倉賢選手という新加入ストライカーが得点を重ねていかないと上位進出は難しいですね。
下位争い・13~18位
北海道コンサドーレ札幌
2勝3敗で13位。
新加入のアンデルソンロペス選手が5得点で得点ランキングトップタイ。
新加入の鈴木武蔵選手が3得点で日本代表入りするなど8得点を決めて攻撃陣が好調ですが、守備が11失点を許し、攻守のバランスを取ることに苦しんでいます。
昨シーズン4位と結果を出したことで対策が進んでいることも苦しんでいる要因ですが、アタッカー陣の個人能力が高いのでハマると強いです。
春先に調子が悪いのは例年通りなので後半戦に順位を上げてくるでしょう。
松本山雅FC
1勝1分け3敗で14位。
J2から昇格してきた松本山雅FCはエースストライカーとして獲得したレアンドロ・ペレイラ選手が不発で得点力不足に苦しんでいます。
唯一の白星は同じ昇格組の大分トリニータからです、まだJ1に適応できていないといえるでしょう。
残留に向けて厳しい戦いが続きそうです。
サガン鳥栖
1勝1分け3敗で15位。
得点数はわずかに1と攻撃陣が不発。
守備が安定していて18歳松岡大起選手が中盤の守備のキーマンとなっているのは心強いですね。
新加入のクエンカ選手がまだ怪我から完全復帰していないので、攻撃はこれからですね。
フェルナンド・トーレス選手が昨シーズンから引き続き得点が取れていないのも問題かと思います。
カレーラス監督が優秀なのは5試合で分かったので降格はないと予想。
ジュビロ磐田
0勝3分2敗で16位。
昨シーズン降格争いをした反省からか守備的な戦いをしていて失点数は5と低いですが、守備に労力を割いているせいで攻撃が物足りないですね。
得点数はわずかに3です。
昨シーズンからのプラス要素があまり見当たらないので今シーズンも降格争いに加わりそうですね。
清水エスパルス
0勝2分け3敗で17位。
失点が最多の14と守備が崩壊している清水エスパルス。
センターバック、フレイレ選手の放出と新加入の右サイドバック、エウシーニョ選手がチームスタイルに合っていないところがうまくいっていない要因です。
また、攻撃も昨シーズンのエースストライカー・ドウグラス選手が不整脈で本来のパフォーマンスを取り戻せていないのが心配ですね。
このままドウグラス選手が起用できないなら降格争いもあり得るでしょう。
ベガルタ仙台
0勝1分け4敗で18位。
オフシーズンで主力選手が大量流出したベガルタ仙台はシーズン前の評価の低さを覆すことが出来ていないですね。
攻撃陣はタレント不足で守備で期待された新加入のシマオマテ選手もスタメンを外れてしまっているので頼みの綱はゴールキーパー日本代表のシュミットダニエル選手です。
攻守に戦術的には整備されているのですが、逆に言えば相手からすると読みやすいチームですね。
違いを作ることができる個人能力がないと下位に低迷しそうです。
最後に
いかがでしたか?
今回「2019年J1序盤戦を振り返り今後の展望を予想してみる」でJ1リーグの序盤戦から、これからのリーグ戦の展望を予想してみました、
優勝候補と見られていた鹿島アントラーズ、川崎フロンターレが下位に低迷していて、本命不在の中で大型投資をした名古屋グランパス、ヴィッセル神戸が優勝争いに加わってきそうな序盤戦となっています。
松本山雅FCは苦しいシーズンとなりそうです。