親善試合ボリビア戦を終えて平成最後の日本代表試合が終了しました。
森保ジャパンは発足して間もなく1年が経とうとしています。
そこで今回は森保ジャパンにこれまで招集メンバーと評価についてまとめてみました。
今後も中心選手として活躍しそうなメンバーやすでに構想外?という選手もいますので
最後までご覧ください。
ポジション別にまとめてみました。
※全ての招集メンバーではありません。
GP
ゴールキーパー
権田修一/ポルティモネンセSC(ポルトガル)
森保ジャパン初陣となったコスタリカ戦で先発し、アジアカップではファーストゴールキーパーとして活躍したものの、ミスも多く森保監督が求めているビルドアップ能力も今一つ。
アジアカップ後にポルトガルリーグ・ポルティモネンセに移籍してさらなる成長を求めています。
ポルティモネンセではポジションを掴めていませんので、このまま試合勘を失い代表からフェードアウ トしてしまうのか、ヨーロッパ移籍をきっかけに大きく成長するのかの分岐点にいるといえるでしょう 。
東口順昭/ガンバ大阪
ガンバ大阪のベテランゴールキーパーは、現状最も安定している選手ですね。 ただし、ビルドアップ能力に難があり年齢的にも伸びしろは微妙。
明るいキャラクターで控えでも盛り上げ役に回ってくれるでしょうから、今後も継続してメンバー入りしてくると予想。
シュミットダニエル/ベガルタ仙台
197㎝の長身とビルドアップ能力の高さが売りのベガルタ仙台の守護神です。
ポテンシャルの高さと後方からビルドアップしていく日本代表の戦術との相性の良さ、27歳とまだ伸び しろが大きいことを考えると今後レギュラーポジションを奪ってもおかしくない人材ですね。
中村航輔/柏レイソル
若手ナンバーワンゴールキーパーとの呼び声も高い柏レイソルの守護神。
脳震盪の影響でしばらく戦線を離脱していたため出遅れてしまいましたが、ビルドアップ能力の高さとシュートストップ能力の高さがありますが、高さがないのがネック。
脳震盪からまだ完全には回復していない段階で招集されているのは期待の表れ。
DF
センターバック
吉田麻也/サウサンプトン(イングランド)
アジアカップではキャプテンも務めていますし、現時点でチームの中心として考えられています。
イングランド・プレミアリーグで安定して試合に出場できていないところが不安材料。
冨安健洋/シントトロイデンVV(ベルギー)
アジアカップで大ブレイクを果たした東京オリンピック世代の若手センターバックの評価はうなぎのぼり。
現時点でナンバー2といっていいでしょう。
昌子源/トゥールーズFC(フランス)
ロシアワールドカップで吉田麻也選手とコンビを組んだ後に怪我があり、その後、フランスリーグアンに移籍したため3月に初招集となりましたが、流石のプレーを披露。
今後、ポジション争いを激化させるでしょう。
三浦弦太/ガンバ大阪
サイドバックでもプレーできるビルドアップ能力が高いセンターバックで控えメンバーという位置づけで招集が続いています。
畠中槙之輔/横浜F・マリノス
ビルドアップ能力の高さは最も高い選手でしょう。
左センターバックの位置から縦パス、サイドチェンジで組み立てに関与できる貴重な人材。
23歳という若さも魅力で今後後方から繋ぐサッカーをしたい試合で重宝される可能性があります。
槙野智章/浦和レッズ
3バックの左が得意のベテランセンターバックは若手の台頭によって序列が下がった印象。
3月の親善試合には招集されず。
植田直通/セルクル・ブルージュKSV(ベルギー)
ベルギーリーグでレギュラーポジションを奪えていない身体能力が高いセンターバック。
冨安健洋選手の台頭によって代表では居場所を失っています。
塩谷司/アルアイン(UAE)
アジアカップで怪我人が出たことで急遽メンバー入り。
ボランチ、サイドバックもこなすユーティリティープレーヤーとして計算できる選手ですが、若手有望株が多いポジションなので控え選手として招集するかは微妙。
サイドバック
長友佑都/ガラタサライSK(トルコ)
32歳のベテランサイドバックは怪我が相次いでいますが、現状は左サイドバックのレギュラーメンバーですね。
年齢的にも今後ポジションを明け渡す可能性もあります。
酒井宏樹/オリンピック・マルセイユ(フランス)
右サイドバックとして世界トップレベルに達しつつありフランスリーグの名門マルセイユでレギュラーポジションを掴んでいます。
代表でもポジションは安泰といえるでしょう。
室屋成/FC東京
酒井宏樹選手の2番手として安定したプレーを披露している右サイドバック。
スピード、運動量があり果敢なオーバーラップが魅力的。
海外移籍の噂もあり、今後の成長に期待がかかります。
佐々木翔/サンフレッチェ広島
現状左サイドバックの2番手。
両利きで左足でプレーできるところと、空中戦の強さ、インターセプト能力の高さがあります。
サンフレッチェ広島で森保監督の下でプレーしていたので信頼されていますね。
山中亮輔/横浜F・マリノス
左足のキック精度、キック力には素晴らしいものがある攻撃的左サイドバックはアジアカップメンバー から漏れ、その後招集はありません。
守備力がネック。
車屋伸太郎/川崎フロンターレ
左利きでセンターバックもこなすビルドアップ能力が高い左サイドバックですが、佐々木翔選手の後塵を拝す形で招集は最初だけとなっています。
安西幸輝/鹿島アントラーズ
3月に代表初招集された22歳は両サイドバックをこなし、鹿島アントラーズで活躍。
スピードがあるドリブルが持ち味の超攻撃的サイドバックで守備面で課題はありますが、今後の成長に期待がかかる選手です。
西大伍/ヴィッセル神戸
ビルドアップ能力が高い右サイドバックで攻撃面ではナンバーワンでしょう。
ベテランで安定したプレーが持ち味で格下相手のアジア予選では計算できる選手。
MF
ボランチ
柴崎岳/ヘタフェCF(スペイン)
スペインリーグで試合に出場できていないですが、代表では継続して試合に出ているので指揮官の期待の高い選手ですね。
遠藤航/シントトロイデンVV(ベルギー)
ベルギーリーグに移籍して急成長を遂げ、代表でもレギュラーポジションを掴みつつあります。
柴崎、遠藤のダブルボランチが現時点でベスト。
三竿健斗/鹿島アントラーズ
アジアカップ直前で怪我で離脱。
アンカータイプのボランチで鹿島アントラーズで活躍中ですが、海外移籍の噂があるので、今後の成長に期待がかかります。
守田英正/川崎フロンターレ
川崎フロンターレで活躍中の総合力が高いボランチ。
筋肉系のトラブルが多いですが、継続して招集されるのは評価が高い証拠でしょう。
山口蛍/ヴィッセル神戸
ボール奪取能力が高いボランチでヴィッセル神戸に移籍してからビルドアップ能力、ポジショニングが 向上していて3月に日本代表に復帰しています。
小林裕希/SCヘーレンフェーン(オランダ)
オランダリーグで活躍中の左利きの攻撃的ボランチ。
ビルドアップ能力の高さ、チャンスメイク力に優れ、柴崎岳選手がライバルという位置づけですね。
橋本拳人/FC東京
ボール奪取能力に優れた守備的な選手で3月に代表に初招集されるとボリビア戦で安定した パフォーマン スを披露。
ただ、同タイプの選手が怪我人続出という状況での招集だったため、代表定着とまではいっ ていないですね。
青山敏弘/サンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島時代に森保監督の下でプレーしたベテランですが、怪我により代表から離脱中。
年齢的にもカタールワールドカップは厳しいので、チーム立ち上げ時期のマネジメントに貢献したので 、もうお役御免なのかなと。
サイドハーフ
中島翔哉/アル・ドゥハイルSC(カタール)
アジアカップは怪我で棒に振りましたが、出場した試合のほとんどの得点に絡んでいて、現状エース級の選手ですね。
原口元気/ハノーファー96(ドイツ)
両サイドでプレーできて、攻守にハードワーク出来るドリブラー。
アジアカップでは中島翔哉選手の怪我によって主力として活躍しました。
堂安律/FCフローニンゲン(オランダ)
右サイドハーフの序列1番手。
左利きでカットインドリブル、ミドルシュートが得意の若手アタッカー。
得点力が高く、フィジカルコンタクトにも強いです。
伊東純也/KRCヘンク(ベルギー)
ベルギーリーグに成長を求めて移籍した右サイドハーフ。
右利きで縦への突破を得意とする快速アタッカーは堂安律選手と違う特徴を持っていて、切り札として期待できます。
現状右サイドハーフとして2番手。
乾貴士/デポルティボ・アラベス(スペイン)
アジアカップで中島翔哉選手の怪我によって初招集。
ベテランとして実力を発揮しました。
右サイドハーフでもプレーできますし守備力も高いので計算できる選手です。
今後も継続して招集されると予想。
宇佐美貴史/フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
両サイドでプレーできるドリブル、シュートが得意な選手で3月に初招集されましたが、オフザボールの動きに難があり、アピールに失敗。
トップ下
南野拓実/ザルツブルク(オーストリア)
セカンドトップタイプのトップ下として森保ジャパン立ち上げ時期からファーストチョイスの選手となっています。
香川真司/ベシクタシュJK(トルコ)
3月に初招集されました。
南野拓実選手よりもゲームメイカータイプなのでポゼッション志向の格下相手の試合で起用される可能性が高いかと。
FW
フォワード
大迫勇也/ベルダー・ブレーメン(ドイツ)
ワントップとして絶対的エースストライカーとなっている大迫勇也選手は代りが居ないことが問題となっているほど、代表にとって欠かせない選手となっています。
北川航也/清水エスパルス
アジアカップで大迫勇也選手が怪我で出場できない試合で起用されましたが、アピール不足。
3月の親善試合ではメンバー漏れ。
浅野拓磨/ハノーファー96(ドイツ)
ドイツブンデスリーガでは出場機会が少なく、怪我もあって代表には招集から遠ざかっています。
森保監督はサンフレッチェ広島時代の恩師であり、信頼関係はあるので調子が上がってくると招集されるでしょう。
武藤嘉紀/ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
プレミアリーグで出場機会がないですが、アジアカップでは浅野拓磨選手が怪我の影響で招集されて、まずまずのプレーを見せています。
浅野拓磨選手同様所属チームでの活躍次第で招集されるでしょう。
鈴木武蔵/北海道コンサドーレ札幌
3月の親善試合で初招集されてコロンビア戦でデビュー。
ワールドクラスのセンターバックと競り合いで負けない身体能力をみせました。
スピード、高さ、パワーを兼ね備えていてまだまだ伸びしろが大きいポテンシャルが高い選手なので今後の成長に期待がかかります。
鎌田大地/シントトロイデンVV(ベルギー)
鈴木武蔵と同じ、3月の親善試合で初招集され、コロンビア戦で初出場、ボリビア戦では初先発出場しました。
ベルギーリーグでの活躍が認められ今回の初招集となりましたが、Jリーグのデビュー戦で初ゴールを決めると、視野の広さとパスセンス、ふてぶてしさを感じる振る舞いやドリブルの姿勢が「中田英寿の再来」と言われるようになった逸材です。
Jリーグ時代は、パサーとして活躍しましたが、2年前にドイツ・フランクフルトへ移籍、昨年ベルギーのシント=トロイデンにレンタル移籍、この新天地でストライカーとしての役割で目覚め、ゴールを量産しました。
代表の課題である「決定力不足」を解消してくれる予感がする若手の有望な選手です。
杉本健勇/浦和レッズ
アジアカップ直前の試合に招集されたもののアピールに失敗。
以降招集はありません。
身体能力が高い選手ですが、鈴木武蔵選手に序列で上回られており、Jリーグでも浦和レッズに移籍してからレギュラーポジションを掴めていません。
今後の招集はこのままではなさそう。
小林悠/川崎フロンターレ
2017年JリーグMVPのベテランフォワードはアジアカップ前に怪我で離脱してからは招集はありません。
大迫勇也選手が主力として固定されたので違うタイプの小林悠選手は招集しにくい状況になっています 。
最後に
いかがでしたか?
今回は「森保ジャパン日本代表の全招集メンバーと評価は?世代交代と融合は」で森保ジャパンの招集メンバーとそれぞれの現在地についてまとめてみました。
こうしてみるとロシアワールドカップメンバーから順調に世代交代が進んでいることが分かると思います。
今後は東京オリンピック世代との融合が強化の軸となってくるので、さらに若い選手が競争に割って入ってくることになります。
今後、招集されるであろう若い選手の代表は、なんと言っても「久保建英」。
A代表として活躍する姿が見られるのも、近いかな?
楽しみですね!