Jリーグ再開が決定!7月10日から観客動員を目指すも対応は?

Jリーグ再開が決定!7月10日から観客動員を目指すも対応は?

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今シーズンを乗り切るチームマネジメントの秘訣は!

Jリーグ戦はJ2とJ3が6月27日から始め、J1は7月4日から行うことが決定。
再開初戦はは無観客で行われるものの、7月10日から観客を5000人またはスタジアムの50%(人数の小さいほう)、8月1日からは50%の動員を目指すという方針です。これは政府のガイドラインに従って定められたもので、地域の感染状況を見つつ、対応していくこととなるとのことです。
8月以降は大きなスタジアムを持っているチームが有利ですね。7万人収容の日産スタジアムを本拠地とする横浜Fマリノスは50%でも3.5万人収容可能でチケット収入に大きな損失は出ないでしょう。

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また、選手・監督・スタッフ・コーチなどを対象にした第1回PCR検査は6月20日を目途に行われる予定で、ここで陽性者が大量に出たりしない限りは、この予定通りに再開できるでしょう。
また、Jリーグが今季からJ1全試合などで導入したビデオ・アシスタント・レフェリーを再開後は見送る方針です。
過密日程でレフェリーの確保が難しいこととビデオルームが3密の状態となることが問題視されました。
今シーズンは公平に行うことは不可能ですし、判定の精度にコストをかけるのは馬鹿馬鹿しいですから、これは賢明な判断だと思います。

難しいシーズンを乗り切るチームマネジメント

再開してからのチームマネジメントは非常に難しくなります。
チームビルディングは形成期、混乱期、統一期、機能期の4段階に分けられます。
形成期はメンバーが相互理解を深めて、目標を統一する段階。
混乱期は目標を達成するために意見をぶつけ合うことで課題を解決する時期です。
統一期はチームの方向性が定まって、相互理解が進んだ状態です。
機能期は主体的にメンバーがチームの目標に向けて個性を発揮しはじめて、この4つの段階を経て強いチームは完成していきます。
混乱期のパフォーマンスが一番悪く、日本人の気質が対立を求めないために形成期のままチームが低いレベルで落ち着いてしまうことが起こりがちです。
日本代表がワールドカップ前に選手ミーティングで意見をぶつけ合ってから強くなるパターンは混乱期を経て統一期へ至るプロセスです。
チームを混乱期を経て統一期に持って行くためには混乱期には対立を恐れずに意見を言うことができる選手と何を言ってもまとめてくれるという安心感をもたらすリーダーが必要です。
2018年ロシアワールドカップでは前者が本田圭佑選手で後者が長谷部誠選手だったと予想します。
Jリーグのチーム作りは、毎年1ヶ月のキャンプと開幕してから序盤の数試合で形成期、混乱期を経て中盤前に統一期へ向かわせ終盤に完成させるのがチームビルディングがうまい監督のチーム作りです。
例えば、昨シーズン2位のFC東京長谷川健太監督は4-4-2から4-3-3へシステムを変更したり、ルヴァンカップ準優勝のコンサドーレ札幌ミシャ・ペトロヴィッチ監督は極端なハイプレス戦術に取り組んでいます。
昨シーズンからやり方を変える必要がないように見えるチームでも、チームビルディングに優れた監督は意図的に混乱期を作るためにチームを変化させるのです。
一度チームを変化させると昨シーズンの序列も壊れて、立場に関係なく意見が言いあえる関係となり相互理解が進みます。
混乱期を作らないとすでに完成したチームで新加入選手がチームにとってよそ者のままシーズンが進んでしまいますから、一度やり方を変化させて、新しいやり方を共通課題にすることで選手同士のコミュニケーションを活性化させ新加入選手がチームの一員に入りやすい状況をつくります。
しかし、今シーズンはこれらのプロセスが中断期間によって一度壊れてしまいました。
まだ、多くのチームは形成期の段階だと思います。
練習中止期間もリモートで新加入選手とコミュニケーションを図るなど細かい心配りをしていたチームが再開した直後もリーグ戦に入りやすいかもしれません。

チームが機能するために必要な4タイプのキャラクター

チームを短期間で機能させるには4つのキャラクターの選手が重要です。
人間の脳にはそれぞれ特性があり性格や得意分野が違います。
脳科学と組織心理学を組み合わせたハーマンモデルでは異なる4つのキャラクターがバランスよくいることでチームがハイパフォーマンスを出すことが分かっています。
4つのキャラクターは以下の通り。

1、ムードメーカー

明るく、性格が温厚で穏やかで周りに常に合わせ人情もろく、お節介焼き。チームの雰囲気を良くして心理的障害を壊しチームに対して心を開かせる役割を果たす。

2、牽引役

頑張り屋で負けず嫌いで結果をだすために意見の対立をおそれず、チームにダメ出しをしてチームが意見を言い合うきっかけを作る。
理性的で合理的で上下関係やルールを大事にする。

3、参謀役

内向的で、客観的なため冷静にチームを見ている。感情的にならず誰とも群れない。上下関係も自分の立ち位置にもこだわりを持たず、真理の追究に徹するため対立した意見の着地点を見出すアドバイザー。

4、職人役

頑固者で自分の世界観を持っていて、正義感が強く上の人間に媚びず、弱い立場に気を配る中間管理職タイプ。人との繋がり、和を大事にする。

これらの4つのタイプがバランス良くチームに影響を与えることでチームが持っている力を発揮できます。
また、チームの中で影響力が強い選手のタイプがばらけていることも重要です。
ロシアワールドカップのメンバーではムードメーカー香川真司牽引役本田圭佑参謀役柴崎岳職人役長谷部誠と中心メンバーに各タイプが揃っていてチームのバランスが良かったことが好結果につながったと考えられます。
Jリーグのクラブでも今シーズンはとくにチームマネジメントが結果を左右するでしょうから、この4タイプのバランスを考慮しながら選手を獲得しているチームは強いと思います。
それぞれのチームのサポーターは誰がどの役割に向いているか探ってみるのも面白いかもしれません。
今シーズンは1か月以上チーム練習が中断してすぐに再開するために急ピッチでチームを作り直す必要があります。
過密日程も考慮するとチームの核となる戦い方と中心メンバーが定まっていたうえで、試しに起用する価値がある若手選手が揃っているチームが強いと思います。
北海道コンサドーレ札幌は移動の際の感染リスクを減らすため再開して4試合は関東でアウェー試合となり関東に練習拠点を移しますが、選手同士のコミュニケーションが取りやすいので、むしろチームは作りやすいでしょう。

5人交代制への変更はどのチームに有利か

今シーズンは過密日程を考慮して5人交代制が導入されました。有利になるチームはスタミナに不安があるベテラン選手がいるチームです。
スタメンで起用しても90分計算できない選手を先発させるリスクが5人交代制だと減少します。ベテランにペース配分を気にしないでプレーさせることができる点で遠藤保仁選手、青山敏弘選手、中村憲剛選手(8月まではリハビリで離脱中)、中村俊輔選手、ジェイ選手、小野伸二選手、三浦知良選手などは起用しやすいですね。
また、攻撃陣に駒が豊富でハイプレス戦術を選択できるチームも有利です。
前線のフォワードが疲れたら交代すればよいのでハイプレス戦術は有利に働くでしょう。
というわけでハイプレス戦術で前線の選手の層が厚く、影響力のあるベテラン選手がいるガンバ大阪が5人交代制の恩恵をもっとも受けると思います。

さいごに

再開が見えてきたJリーグですが、過密日程で不完全な状態での試合が多くなることから、昨シーズンの横浜Fマリノスのような戦術的完成度の高いチームよりも、選手のピッチ上の判断で柔軟に戦うガンバ大阪川崎フロンターレのようなチームの方が有利なシーズンになる気がします。