今週のサッカー・・・
浦和レッズが槙野智章と契約満了 清水ロティーナ監督解任 ３年連続途中交代 清水エスパルスが北海道コンサドーレ札幌から勝ち点1をもぎ取る 神戸大迫弾で３位守る２連勝 徳島２連敗で降格圏から浮上失敗 片野坂知宏がガンバ大阪監督就任へ 浦和、声出し応援の技術実証へ
浦和レッズが槙野智章と契約満了
浦和レッズは元日本代表ＤＦ槙野智章が契約満了に伴い、今季限りでクラブを退団すると発表した。
槇野智章選手は対人守備や得点力、底抜けに明るいキャラクターが魅力で、レッズの象徴的存在を担ってきた。
Ｊ１通算３９８試合出場。
浦和では在籍１０年間で３１２戦に出場し、ディフェンダーながら３２ゴールをマーク。
今季は開幕からセンターバック（ＣＢ）のレギュラーとして活躍。リーグ戦３０試合に出場していた。
浦和レッズは阿部勇樹が引退して世代交代を加速させます。
センターバックでは今夏に加入したデンマーク人ＤＦショルツに槙野はレギュラーを奪われていました。
リカルド・ロドリゲス監督は左のセンターバックには左利きを重宝する監督なので、槙野智章を切って、活きの良い左利きセンターバックを獲得するといった計画もありそうですね。
湘南ベルマーレの田中聡、川崎フロンターレの車屋伸太郎は狙っていてもおかしくないですね。
また、槙野智章もJ1でまだ活躍できる選手です。
試合以外でもムードメーカーとしてチームに与える影響は大きいベテランといえます。
槙野智章を育てたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる北海道コンサドーレ札幌や、同じミシャ式フォーメーションを採用するであろう片野坂監督が率いるガンバ大阪、チームが刷新され、話題性のある選手が欲しいFC東京などが移籍先の候補といえるでしょう。
地元のサンフレッチェ広島に戻る可能性もあります。
清水ロティーナ監督解任 ３年連続途中交代
清水エスパルスは今季就任したロティーナ監督との契約を双方合意の上で解除したと発表した。
34試合で7勝11分け16敗。16位に低迷していた。
3年連続でシーズン途中での監督交代となりました。
降格圏17位以下との勝ち点差は2。
大熊清ゼネラルマネジャーは「勝ち点の取りこぼしは認めざるを得ない。変化が必要だと判断した」と説明。
新監督には、昨季に続いてクラブOBの平岡宏章コーチが昇格。昨シーズンも途中交代からチーム状況を好転させています。
清水エスパルスはサッカー王国静岡で攻撃的サッカーの文化が根強いですが、ロティーナ体制の守備的な戦術が馴染まなかったと思います。
また、ロティーナ監督は守備的にポゼッションを運用して自陣でゴールキーパーが長短のパスを使い分けられないといけないですが、日本代表権田修一はプレースタイルが違ったことも上手くいかなかった理由かもしれません。
また、サイドに1対1で上回ることができるドリブラーがいなかったことも痛かったです。
セレッソ大阪のロティーナ体制では坂元、キムジンヒョンが大きな役割を果たしてましたが、清水でそれに該当する選手はいません。
大型補強もあってたくさんの選手が居すぎて連携不足を招いてしまった側面がありますし必要不可欠なタイプの選手はいませんでした。
清水エスパルスが北海道コンサドーレ札幌から勝ち点1をもぎ取る
明治安田生命J1リーグ第35節の清水エスパルス対北海道コンサドーレ札幌戦が6日に行われ、2-2の引き分け。
すでにJ1残留が数字的に確定した札幌に対し、清水は3試合連続ノーゴールでの連敗で残留ラインとわずか2ポイント差の16位と危うい状況。
前半17分にはその清水が4試合ぶりのゴールを挙げて先制することに成功。
左サイドでのFKからのクロスがゴール前にこぼれたところから、最後は足元に収めたチアゴ・サンタナが左足で今季12点目のゴールを蹴り込んだ。
わずか6分後には札幌が福森晃斗からの浮き球をディフェンスラインの裏で受けた金子拓郎が胸トラップからの左足シュートで同点。
前半を1-1の同点で折り返したあと、後半開始直後には札幌が逆転。
左CKから福森の上げたクロスに中央で深井一希が合わせ、高い打点からの強烈なヘディングをゴール右に叩き込む。
権田修一のスーパーセーブなどでさらなる失点を阻むと、83分には再び同点に。
右サイドの原輝綺からのクロスを交代出場の滝裕太がエリア中央で受け、足元に入ったボールを蹴り込んで2-2のドロー。
清水エスパルスは札幌のミスや幸運もありましたが、セットプレーの守備のまずさとポゼッションの不安定さを突かれて先制しながら逆転を許してしまいます。
権田修一のビッグセーブがなければ勝ち点１すら取れなかったでしょう。
チーム状態はかなり悪いですが、なんとしても残留を狙うしかない状況です。
次節は11月20日、清水はホームでサンフレッチェ広島。
そのあとはアウェーで浦和レッズ、ホームでセレッソ大阪と対戦。残り試合を考えるともっとも札幌相手に勝ち点を取りやすかったと思うので、勝ち点3取れなかったのは痛いですね。
次節は出場停止でヴァウドがいません。
ヴィッセル神戸大迫弾で３位守る２連勝
ヴィッセル神戸が2連勝で3位を守った。
ともに無得点で迎えた後半12分、神戸はFW大迫がDF酒井の右クロスに右足を直接合わせて先制。
故障から復帰2戦目で今季2点目を奪った。
これが決勝点になった。
神戸は最近5戦は4勝1分けで武藤嘉紀、大迫勇也がチームにフィットしてきており、アジアチャンピオンズリーグ出場権獲得を見据えます
徳島２連敗で降格圏から浮上失敗
徳島ヴォルティスは中盤で鋭い守備からパスカットに何度も成功するものの、決定機は作り出すことができません。
後半5分のCKからのDF福岡のヘディングシュートが、クロスバーに当たるなど不運もあり敗れています。
2連敗を喫し、ライバルが足踏みする中で4戦未勝利で降格圏17位からの浮上に失敗。
片野坂知宏がガンバ大阪監督就任へ
J1のガンバ大阪の来季監督に、選手時代に在籍し、コーチの経験もあるJ1大分の片野坂知宏監督の就任が有力となっていると時事通信が報じています。
これまで複数のスポーツ紙で報じられていましたが、一般紙の時事通信が報じたので、かなり確度が高いといえるでしょう。
ガンバ大阪は昨年2位でしたが、今季、新型コロナウイルスの集団感染で活動休止した影響などでリーグ戦では下位に低迷し、5月に宮本恒靖監督を解任。
松波正信強化アカデミー部長が後任監督として指揮を執ったが、低迷脱出に苦戦しつつもJ1残留を決めました。
片野坂監督は古巣の広島、ガンバ大阪でコーチを務め、2016年に大分の監督に就任。
当時J3だったチームを3年でJ1に引き上げ、19年にはJ1で9位となって優秀監督賞を受賞しています。
片野坂監督がガンバ大阪の監督に就任すると大分トリニータの主力選手もガンバ大阪が引き抜く可能性があります。
また、片野坂監督の戦術の特徴を考えるとゴールキーパーの東口順昭は合いません。
東口順昭を放出して湘南ベルマーレへレンタル中の日本代表の谷晃生を軸に据える可能性もあるでしょう。
浦和、声出し応援の技術実証へ
J1浦和は、清水との今季ホーム最終戦（27日・埼玉スタジアム）で発声を伴う応援などを実験的に認める方向で調整中と発表。
新型コロナウイルスの影響で「声を出す」「人と接触する」形式の応援が制限されているが、緩和のための技術実証をJリーグが政府に申請中。
新型コロナのワクチン2回接種やPCR検査陰性を確認する「ワクチン・検査パッケージ」での入場者が対象。
来季の緩和に向け、科学的根拠の収集を目的とします。個人的にはサッカーの日常を取り戻すためにこのような取り組みは大賛成ですが、もっともサポーターが熱いとされ、アジアチャンピオンズリーグ出場権がかかった浦和レッズと残留争い真っ只中の清水エスパルスの試合を選ぶ必要があったかは疑問です。
今年は声出しなしのルールを基本としてやってきたために不公平が生じるともいえます。
優勝が決まった川崎フロンターレや、なにも掛かっていない中位チームで実験は行ったほうが良かったと思いますが、浦和レッズサポーターには、Jリーグの今後が掛かっているので、ルールを守って応援して欲しいと思います。