2019年J1の降格争いを22試合を終えて残り12試合のところで大胆に予想してみました
Jリーグは例年に比べて降格争いをしているチームは絞られてきていて、昨シーズンのようにシーズン勝ち点40でもJ2入れ替えプレーオフにまわるようなことは無さそうです。
降格争いの予想もしやすい状況となっています。
厳しい状態にあるチームはここからの逆転残留はあるのでしょうか?
降格争いの現状
22試合を終えた段階で残留ラインの目安である1試合勝ち点1ペースは勝ち点22。
勝ち点が22に達していないのは丁度3チーム。
16位サガン鳥栖が勝ち点21、17位松本山雅FCが勝ち点19、18位ジュビロ磐田が勝ち点17となっています。
全34試合の平均残留ラインといわれる勝ち点34に既に到達しているFC東京、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、サンフレッチェ広島、大分トリニータの6チームの降格はありえません。
勝ち点がすでに30まで到達しているコンサドーレ札幌、セレッソ大阪、名古屋グランパス、浦和レッズも安全圏。
湘南ベルマーレ、清水エスパルス、ガンバ大阪、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸が降格圏ではないものの、今後の成績次第では危ないという状況ですね。
湘南ベルマーレ
勝ち点29でほぼ残留は手中にしている湘南ベルマーレですが、チョウキジェ監督のパワハラ問題がここへきて急浮上。
チームは大きな混乱にいることでしょう。
ここ5試合で4勝と絶好調の最中でしたが、いま起きている問題は成績がどうかという尺度で測れるものではありません。
とくにチョウキジェ監督は強い言葉でチームを引っ張るスタイルなので、仕事はやりにくくなるでしょう。
こういった危機的な状況でチームがまとまるということも起こり得るでしょうが、残留よりも大きなテーマをどう解消していくのかに注目が集まるでしょう。
清水エスパルス
ヨンソン監督を解任して篠田監督が就任した清水エスパルスはドウグラス選手が不整脈から復活してチーム状態は好転しています。
エースの北川航也選手がオーストラリアリーグのヒュッテルドルフに移籍したことが唯一の不安材料。
ここ5試合で3勝と勢いに乗っていて残留は目前に迫っています。
ガンバ大阪
前半戦から不調が続くガンバ大阪はファンウィジョ選手、食野亮太郎選手、中村敬斗選手が夏にヨーロッパに移籍。
今野泰幸選手もジュビロ磐田に移籍しました。
代役として宇佐美貴史選手、井手口陽介選手、パトリック選手といずれも元ガンバ大阪の選手を獲得しています。
戦力のマイナスとプラスはどちらも大きかったですが合わせるとプラスマイナスゼロぐらいではないでしょうか?
ここ5試合で1勝3分け1敗の勝ち点4と好調を維持。
降格争いには巻き込まれずにシーズンを終えるのではないでしょうか?
ベガルタ仙台
開幕前から主力の放出が相次いで戦力不足が不安視されていて、22試合勝ち点26とここまでの結果は前評判通りで、そこまで悪くはないといったところ。
今シーズンの目標はあくまでも残留で監督、選手ともに高望みしていなかったためチームも精神的にぐらつくことがなく戦えている印象。
ここ5試合で勝ち点4とやはり悪くはないですね。
3バックから4バックへの変更が吉と出ていますし、日本代表ゴールキーパー・シュミットダニエル選手のベルギー移籍も代わりに獲得したポーランド代表歴を持つゴールキーパー・ヤクブ スウォビィク選手が超優秀なのであまり影響はなさそうです。
このまま、安定して悪くはない状態をキープしていけば残留という目標を達成できるでしょう。
ヴィッセル神戸
22試合で勝ち点23のヴィッセル神戸はここ5試合で勝ち点2となっています。
すでにリージョ監督から吉田隆行監督解任を経て、フィンク監督が指揮を執っていますが、低空飛行を続けています。
バルセロナからフェルメーレン選手を獲得。
失点39はリーグ2番目に多い数字でセンターバックのフェルメーレン選手はてこ入れに最適です。
また、韓国代表ゴールキーパー・キムスンギュ選手を放出して横浜Fマリノスのゴールキーパー・飯倉大樹選手を獲得。
後方から繋ぎたくて、外国人枠も空けたいチームの意向に合った補強でこれも的確だと思います。
ポドルスキ選手、ビジャ選手も怪我からの復帰が間近で前線に強力な選手を並べることができるので、守備さえある程度安定すれば勝ち点が取れる状況ではありますが、スター軍団ならではのまとまりにくさが終盤に出てくるようだと危ないですね。
Jリーグのチーム人件費では頭一つ抜けて1位のチームですから降格するようなことがあると積極補強に動くチームが他から出なくなってしまう危険性もあります。
Jリーグ的には降格してもらっては困るチームですね。
8月14日 ”ドイツ2部ハンブルガーSVから元日本代表DF酒井高徳(28)が完全移籍で加入”を発表!守備の安定化を図る!
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16位サガン鳥栖
カレーラス新監督を迎え、フェルナンドトーレス選手とともにスペイン路線でシーズンがスタートしたサガン鳥栖。
結局はカレーラス監督が解任されてフェルナンド・トーレス選手が引退したことで元のハードワーク重視のスタイルに戻っています。
これでチームは復活。
一時期は最下位でしたが、現在は順位を二つ上げていて、ここ5試合で勝ち点5と好調。
降格争い脱出は目前となっています。
17位松本山雅FC
エースストライカーとして期待された10番レアンドロ・ペレイラ選手はサンフレッチェ広島へ移籍。
日本人のエース的存在だったスピードスター前田大然選手はポルトガルリーグに移籍。
前線のコマ不足は深刻。
得点12はリーグワーストですが、二人の得点源も失ったという状況でフォワードの補強ができなければ万事休すといったところ。
5試合で勝ち点は3で得点もわずかに3となっています。
チームの得点力不足は前線のタレント不足だけが原因ではなくチーム全体の問題でもあります。
ボール支配率は40%とリーグで最も低く敵陣30メートルライン進入回数も最も少ないので、そもそもチャンスが作れていないことが得点力不足の要因となっています。
そのためフォワードだけ補強しても厳しい状況が続くでしょう。
反町監督は長期政権で、守備的なスタイルはチームに染みついていますから、チーム全体を変革するだけの余裕もないので、このまま守備的に戦って勝ち点を拾っていきながら他のチームが落ちるのを待つぐらいしか選択肢は残っていません。
18位ジュビロ磐田
ジュビロ磐田は最下位ですが、チーム状態は少しずつ上向いています。
名波監督は辞任して、チームの中心として期待されていた中村俊輔選手は放出。
守備を整えてハードワークを基調として勝ち点を狙う方針は明確となっています。
今野選手、ルキアン選手、秋山選手、エベシリオ選手、ファビオ選手を次々と獲得。
フロントは残留に向けてなりふり構わず補強に動いています。
選手層は残留するには十分なものがありますが、戦術的な基盤が弱いのが不安材料。
名波監督のもとで選手の自主性を尊重したチームスタイルを続けてきた弊害が出ています。
救世主として期待されたフォワードのルキアン選手、エベリシオ選手は個人能力だけで得点を量産できるような力はないと1試合みた感想としては思いました。
そのためチーム全体が復調していく必要がありますが、大きな変化は見られないといったところ。
22試合終えた次点では降格候補の筆頭ですね。
この記事を掲載した翌日(15日)に、名波監督の後を任された鈴木秀人監督の契約解除が発表されました。
ますます 迷走してしまう、ジュビロ磐田ですが、かつては日本代表より、強いクラブとして一世を風靡した強さが懐かしく感じられます。
最後に
いかがでしたか?
今回は「2019年J1降格争いを22試合を終えて残り12試合で大胆予想!」で2019年のJ1降格争いについてまとめてみました。
今シーズンはジュビロ磐田と松本山雅FCは前評判通りの成績なので、ここからのサプライズはないかなと予想します。
また湘南ベルマーレのチョウキジェ監督のパワハラ問題については続報が出てからまとめてみます。
サッカーの監督にパワハラは必要悪という意見には明確に反対ですが、事実確認を待ちます。