名古屋グランパス風間監督解任!フィッカデンティ新監督で名古屋グランパスの今後のチーム構成に変化が!
こんにちは!
今回は名古屋グランパス監督解任について特集していきます!
残り8試合となった段階で風間八宏監督解任に踏み切った名古屋グランパス。
超攻撃サッカーを志向した風間監督の後任はサガン鳥栖、FC東京で指揮経験があるイタリア人指揮官フィッカデンティが就任しました。
フィッカデンティ新監督は守備的監督として知られているので方向性が真逆です。
風間監督が陥った問題とフィッカデンティ新監督に変えて起こるであろう変化について考察していきますので
最後までご覧ください!
風間グランパスの功績と解決しない課題
2017年に 風間八宏監督はJ2に降格した名古屋グランパスの監督に就任。
チームの再建を託された風間監督は、攻撃と個人技術の育成に偏重して守備を疎かにすることで、勝ち点の取りこぼしが多かったですが、終盤戦にチームは現実的な戦い方に舵を切り、J1にぎりぎり昇格。
2018年シーズンも前半戦はJ1最下位でしたが、後半戦に盛り返し15位で残留しました。
風間監督はインタビューを見ても昇格争いの最中でも降格争いの最中でも余裕が見られました。
最低限の結果を出しつつも攻撃的な理想とするサッカーを貫いていたといえるでしょう。
今シーズンは、昨シーズン後半戦の勢いのまま上位進出が期待され、チーム人件費もリーグトップ5に入る充実した補強を敢行し、風間監督もこれまで要求された結果を出してきたことから、アジアチャンピョンズリーグ出場権獲得が期待されていました。
しかし、 今シーズンは26試合を終えて、勝ち点31で11位。
特にここ3試合はリーグ戦で3連敗中と調子の悪さを露呈していたため「攻撃的で面白い、若手も上手くなっている」という理由でかばうことが出来なくなったというのが解任理由だと思います。
失点を減らして勝てる監督を据えたいというのが、名古屋グランパスのフロントの考えでしょう!
風間監督は川崎フロンターレを強豪クラブに押し上げたことで有名。
戦術的には、とにかく攻撃的で選手の技術水準の向上やコンビネーションを高めていくことによって得点力を上昇させる手腕が高く評価されています。
ボールの止め方やマークの外し方から指導する技術至上主義とも言える指導のスタイルと選手のパスワークを重視した攻撃戦術はよくも悪くも「日本的サッカー」の象徴ともいえます。
一方で守備戦術やチーム全体の戦術的なオーガナイズに関して疑問を持たれていて、「攻撃し続ければ守備をする必要はない」という理由でほとんど守備練習をしません。
攻守においてポジショニングや戦術的な判断はかなり選手個人に任せているというタイプの尖った監督で賛否両論あります。
こういった批判に対して前線からのプレッシングを整備して攻撃的な守備の精度を高める挑戦をしていましたが、中盤のボールハンター米本拓司選手が怪我をしてからは、7試合でわずか1勝15失点と結果が出なくなりました。
結果的には個人能力に依存した守備だったということですね。
名古屋グランパスも失点の多さは最後まで変わりませんでした。
確かに風間監督のもとで指導を受けた選手は技術が高まり攻撃的な能力は高くなる一方で現代サッカーに必要な戦術的な動きに欠けるという弱点がありました。
そのため、風間八宏監督は川崎フロンターレ時代にも jリーグ優勝を果たしたことがありませんでしたし、育成とチームマネジメントはうまいが勝つためにはツメが甘い監督なんですね。
川崎フロンターレは、風間八宏監督の後 戦術的にバランスが取れる鬼木監督を据えたことで jリーグ連覇に導いていますから、名古屋グランパスも風間監督の攻撃サッカーに戦術的バランスをもたらす監督が適任でしょう。
後任のフィッカデンティ氏は適任なのか?
川崎フロンターレ鬼木監督は風間八宏監督時代にはコーチに付いていたためバトンタッチがスムーズに行ったのに対して、イタリア人監督のフィッカデンティさんは、かなり守備的な監督なので、方向性の違いに戸惑う選手が出てくるかもしれません。
2015年FC東京を4位に躍進させ、2016年、2017年には、サガン鳥栖をJ 2に落とさずに残留させることに成功。
フィッカデンティ監督の手腕は 間違いないですし、日本での経験もあります。
FC 東京時代に指導を受けている丸山祐市選手、米本拓司選手、吉田豊選手がいるのも心強いですね。
ただし、フィッカデンティ監督はFC東京でもサガン鳥栖でも順位ではなく、守備的過ぎるというところがネックになって解任された監督。
風間監督の下で超攻撃的なサッカーに馴染んでいる名古屋グランパスがフィッカデンティ監督の守備的なサッカーに耐えることが出来るかが問題です。
ただし、とりあえず今シーズン残留するという目的であれば最適の監督だとは思います。
イタリア式ゾーンディフェンスで守備的な布陣を敷いて攻撃はブラジル人フォワードにカウンターアタックを仕掛けさせれば、降格しない程度に安定して勝ち点を稼ぐことができるでしょう!
しかし、来シーズンにアジアチャンピョンズリーグや優勝を狙う強豪クラブになれるかというと疑問が残ります。
これまでのフィッカデンティ氏の監督キャリアではイタリア時代も含めて2015年FC東京での4位が最高。
残留が目標のチームを預かる守備的な監督といえるでしょう。
今後のチーム編成
名古屋グランパスには風間チルドレンと表現しても良い、超攻撃的風間サッカーに適した選手が複数人所属。
サッカー観が真逆のフィッカデンティ氏が監督となることで、少なからず新監督のサッカーに合わない選手は退団を余儀なくされるでしょう。
放出候補となる選手は、エドゥワルドネット選手、赤崎修平選手でしょう。
また、攻撃的ミッドフィールダーに人数が集中しているので、このポジションの選手は放出される選手が多くなるでしょう。
フィッカデンティ監督の初練習でシミッチ選手が戦術的な練習は名古屋グランパスに来て初めてとコメントしています。
フィッカデンティ新監督が名古屋グランパスにイタリア流のゾーンディフェンスを基調とした戦術的秩序を植え付けようとしているのは明白。
風間監督が戦術的指導をほとんどしなかったのは、選手個人の判断力、ポジショニングを養うためだと思います。
戦術は、チームの配置を合理化させ、判断力を補ってくれますが、選手がロボットのように決められた動きしかせず、柔軟性を失ってしまうリスクもあります。
風間監督とフィッカデンティ監督のどちらが正しいかというと正解は無いので、クラブのフロントが風間監督の作ったチームをどう評価していて、フィッカデンティ監督にどんな変化を加えて欲しいのか。
イメージを共有できなければ監督交代は失敗となるでしょう。
優れた建築士でも、どんな家を作りたいのかが分からなければ、良い仕事は出来ません。
最後に
いかがでしたか?
今回は、「名古屋グランパス風間監督解任!フィッカデンティ新監督で名古屋の今後」で、名古屋グランパスの風間監督解任理由とフィッカデンティ後任監督について紹介しました。
育成の監督としては風間監督は特別なものがあると思うので、今後もサッカー界に関わって欲しいと思いますが、名古屋グランパスとしては、結果が出るまで待てなかったという解任劇でした。
風間監督とフィッカデンティ新監督は、方向性が真逆な監督なのでチーム編成も来シーズンは大変になるでしょうが、攻撃的な監督が多かった名古屋グランパスがイタリア人指揮官フィッカデンティ監督のもとでゾーンディフェンスの土台を作るのも良いと思います。
とにかくトヨタが親会社の資金力豊富なチームですから、アジアに誇るビッグクラブに成長して欲しいですね!