令和元年優勝予想!
2019年の J 1は後半戦に突入しました。
例年であれば多くのチームが優勝する可能性があるところですが、レベルが拮抗したJリーグの特徴でしたが、今シーズンに関してはもうすでに3、4チームに優勝は絞られて来ています。
これは、ダゾーンとの大型契約と、成績上位チームに対しての手厚い分配金配分による影響もあるかもしれません。
ではどこが優勝する可能性があるのか見ていきましょう!
FC東京
ガンバ大阪時代にJ1優勝経験がある長谷川健太監督が2年目の指揮を取るFC東京は20試合で勝ち点42を稼ぐハイペースぶりで首位を快走しています。
しかしながら昨シーズンも後半戦に順位を大きく落とし、前半戦のエースだった久保建英選手が、夏に海外移籍で流出してしまったことからもこれからの戦いに大きな不安が残ります。
ボール支配率は 44.5%と全体の15位(データ引用footballlab)で相手にボールを持たせてカウンターアタックを仕掛ける戦術を取ります。
このサッカーは前線の選手の決定力そして、全体の守備の運動量を必要とします。
前半戦この決定力を産んでいたのが久保選手でしたので、ゴール前のプレー精度を補完する選手が必要でしょう。
また、 FC 東京は選手のハードワークをベースにしたサッカーをするためフィジカルコンディションに大きな負担がかかります。
終盤戦になると蓄積疲労が原因で選手がパフォーマンスを落とし、昨シーズンは順位を落としてしまいましたが今シーズンも大きくやり方を変えているとは思いません。
というわけで現在は首位を維持していますが、盤石ではないということですね。
また、長谷川健太監督は采配がとても上手な監督ですが、後半から切るカードの手札が弱いかなという印象もありますね。
まだ、その実力をみせていないジャエル選手、ナ・サンホ選手の覚醒が優勝のためには必要です。
横浜Fマリノス
20試合で35得点と最多の得点を記録している超攻撃的なスタイルで2位につけています。
失点も25と1試合1失点以上のペースで失点しているため安定感はあまりありませんが爆発力があります。
ボール支配率は62%と1位で、 パス数も655本で1位。
シュート数が15.5本で2位と攻撃面でのデータでは素晴らしい結果が出ています。(データ引用footballlab)
得点の多さを証明するような、 攻撃的で素晴らしい内容の試合ができていることを数字で証明しています。
しかし、1試合当たり、10.4本(データ引用footballlab)のシュートを打たれていて、ボールを保持している割には、それが守備の安定につながっていないところが問題かなと。
ポステコグルー監督はボールポゼッションにこだわり、ウイングが幅を取り、センターバック2枚が大きく広がり、ゴールキーパー、アンカーでひし形を形成。
4人のひし形でボールを前進させ、サイドバックが高い位置を取るとインサイドハーフとウイングで三角形を作り、三角形が回転したり、頂点を入れ替えたりして、サイドのマークを混乱させて、相手のディフェンダーに対応を迫らせるとワントップのマークが空きます。
インサイドハーフ、ウイング、ワントップの5人がそれぞれの位置関係を維持しながら効率的にペナルティーエリアに進入していく姿は、クラブが提携しているマンチェスターシティの影響を彷彿とさせます。
最近の試合では4-2-3-1も使いこなすようになり、さらに戦術的な柔軟性を高めています。
いま、Jリーグでみていて最も面白いサッカーと言っても過言ではないでしょう。
このサッカーで優勝したら、日本サッカー界に大きな革命が訪れます。
そのくらい、エッジの利いたサッカーをしていますね。
鹿島アントラーズ
19試合で勝ち点37を取っている現在3位鹿島アントラーズはアジアチャンピオンズリーグでも勝ち上がっていて、選手にかかる身体的な不可が大きいチームとなっています。
また、鈴木優麿選手、安倍裕葵選手、安西幸輝選手が夏に海外移籍。
鹿島アントラーズは伝統的に終盤戦に強いチームとはいえ、ここまで選手が引き抜かれてアジアチャンピオンズリーグと並行して戦わなければならないのであれば、ここから順位を上げていくというのは相当大変ですね。
鹿島アントラーズと言えば1対0の試合をものにするという印象がありますが今シーズンに関しては、横浜Fマリノスにつぐ得点数を誇っていて攻撃力に特徴があるチームと言えるでしょう。
シュート数は12位なのにゴール数が2位なのは、決定力だけではなくボールの奪い方が上手いからです。
タックル数は4位、インターセプト数は3位となっていて守備から攻撃へ結びつけるのが上手いチームといえます。(データ引用footballlab)
常勝軍団鹿島アントラーズですが、ここまで選手の海外移籍が続いたことは歴史にないことなので、例年通り、終盤にピークを持ってきて優勝争いに加わってくるのか注目したいですね。
夏に獲得した小池裕太選手は安西幸輝選手の穴を埋める活躍ぶりを見せて評価を高めていますし、白崎凌平選手は安倍裕葵選手、伊藤翔選手は鈴木優麿選手の穴を埋めてくれるでしょう!
韓国代表センターバックのチョンスンヒョン選手が復帰するのも心強いです。
また、テクニカルディレクターのジーコ氏がブラジルからストライカーを獲得するなら優勝もあり得るでしょう!
移籍金収入はあるので、期待したいですね。
川崎フロンターレ
現在勝ち点38で首位FC東京とは4点の差がある3位ですが、1試合少ないので、あと一勝すれば勝ち点差はわずかに1。
今シーズンはアジアチャンピオンズリーグとの平行した戦いに備えて分厚い選手層を用意していましたが、アジアチャンピオンズリーグで敗退したことで Jリーグに専念できる状況が備わっています。
チームの中心である中村憲剛選手がようやく戻ってきた川崎フロンターレは後半戦調子を上げてくるでしょう。
選手層が非常に厚いので選手を入れ替えながら起用していて蓄積疲労が非常に少ないチームですから、例年通り終盤戦に強さを発揮してくるでしょう。
現在3位ですが、優勝候補筆頭といっていいでしょうね。
攻撃に関するスタッツは全て上位でとくに枠内シュート数は1試合平均で5,3本を放っていて、ペナルティーエリア内での精度の高さを証明しています。
また、守備では失点が11と最小。
被チャンス率(チャンスを作られる確率が最も低く(データ引用footballlab)、ボールを奪われた後の守備、前線からのプレッシングが整理された総合的に強い穴の無いチームといえるでしょう。
ボールを持っても持たれていても強い!
7月19日には親善試合でイングランド・プレミアリーグのチェルシーFCを1-0で勝利して、強さを証明しています。
また、試合を決める決勝点を決めたのはエースストライカーとして今季期待されて獲得したものの本領を発揮できていないレアンドロ・ダミアン選手で、アシストが怪我から復帰した中村憲剛選手だったことも、後半戦へ右肩上がりに調子を上げていくことを予想させました。
3連覇はすぐそこという感じですね。
最後に
いかがでしたが?
今回は「2019年Jリーグ優勝チーム予想!川崎の3連覇達成の予感大!!」で優勝予想をしてみました。
2連覇中の川崎フロンターレ、 Jリーグ最多勝利記録を持つ鹿島アントラーズ、首都東京にあるクラブであるFC東京、 鹿島アントラーズと同様にJ2降格経験がなくマンチェスターシティと提携している横浜 F マリノス。
どのチームも大きな企業がバックにあったり、関東圏のチームであるところが特徴ですね。
地方クラブであるコンサドーレ札幌や大分トリニータ も中位につけていて頑張っていますが、上位4チームとの間には元々チームが持っている前提条件が違いすぎるという印象を受けます。
新国立競技場も誕生しますし関東圏のチームが強くなっていくのは日本サッカー界にとっては必然なのかもしれませんが、地方から日本一を狙える夢のあるJリーグの良さも失って欲しくありませんね。