2019年シーズンの jリーグベストヤングプレーヤー賞を予想していきます。
昨シーズンベストヤングプレーヤーを受賞した鹿島アントラーズの安部裕葵選手はバルセロナに移籍しています。
今シーズンのベストヤングプレーヤー賞受賞した選手も出世していくこと間違いなし。
というわけで今回はベストヤングプレーヤー賞の受賞条件と今シーズンの活躍状況から候補選手をまとめました。
個人的にベストヤングプレーヤー賞を受賞する選手を予想してみましたので
最後までご覧ください。
ベストヤングプレーヤー賞受賞条件と選ばれる傾向。
2010年より新人王がベストヤングプレイヤー賞に改称されてから、対象年齢が引き下げられていて、今年は1998年4月2日以降に出生した選手が対象です。
これにより大卒選手がベストヤングプレーヤー賞を獲得することは出来なくなっています。
また、J1リーグ出場数が17試合以上である必要があります。
この規定のために出場試合数が17試合に達していない段階で海外に移籍した久保建英選手、食野亮太郎選手、中村敬斗選手、菅原由勢選手は対象外となります。
過去の受賞選手はこちら。
2018年 安部裕葵(鹿島)
2017年 中山雄太(柏)
2016年 井手口陽介(G大阪)
2015年 浅野拓磨(広島)
2014年 カイオ(鹿島)
2013年 南野拓実(C大阪)
2012年 柴崎岳(鹿島)
2011年 酒井宏樹(柏)
2010年 宇佐美貴史(G大阪)
過去の受賞選手は攻撃的な選手が多く、日本人選手がほとんどで、特筆すべきは日本人選手の全員が日本代表にまで登りつめていて、海外移籍しています。
やはり若手時代から代表まで登りつめる選手は何か違うものを持っているのでしょうね。
ベストヤングプレーヤー賞受賞候補選手
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
サンフレッチェ広島の正ゴールキーパーを務めてシーズンを通して活躍しています。
A 代表にも初めて選出されてコパアメリカにも出場した際にチームから離れていますが、すぐにレギュラーポジションを獲得しています。
安定感のあるハイボール処理とクロスに対しての予測能力が優れていて、ビルドアップ能力の高さ、シュートストップ能力の高さに冷静さを兼ね備えています。
立田 悠悟(清水エスパルス)
清水エスパルスの長身センターバックで、昨シーズンはなれない右サイドバックでのプレーが多かったのですが、今シーズンは、本職であるセンターバックで多くの試合に出場しています。
スピードがあって、長身ですが、センターバックとしてはビルドアップ能力と敏捷性が課題でレギュラーポジションを獲得するには至っていません。
東京オリンピックを目指すU22日本代表にも選出されていて、評価も高いですね。
ただしミスからの失点も多く、経験を重ねていくことによってさらに素晴らしいセンターバックに成長していってほしいです。
杉岡 大暉(湘南ベルマーレ)
湘南ベルマーレで左ウイングバックとして昨シーズンからレギュラーポジションを掴んでいる杉岡選手。
すでに湘南ベルマーレになくてはならない戦力となっていて、豊富な運動量と球際の強さ、強烈な左足のキックを武器にしています。
コパアメリカでは日本代表に選出されて、左サイドバックとして活躍しました。
U22日本代表の左ウイングバックはこの選手で決まりでしょう。
ワールドカップ2次予選は3連勝しているとはいえ、ほぼ通過は決まりという状況なのでA代表でもベテランの長友佑都選手より、杉岡選手に経験を積ませてほしいと思います。
田中碧(川崎フロンターレ)
川崎フロンターレで今シーズンボランチのレギュラーポジションを掴んでいる田中選手。
トゥーロン国際大会に挑んだU22日本代表の中で大会関係者が選ぶ日本代表で最も評価が高い選手に選出されました。
10月に行われたアウェーのブラジル戦でも2得点で勝利に貢献しています。
基本技術の高さに加えて判断の速さ、視野の広さを兼ね備えていて、ミドルシュートも持ち味。
一方でA代表でプレーするには中盤のフィルター役になり切れない守備面での強度不足は課題ですね。
あとはロングフィードの精度を高めて欲しいです。
オールラウンドのボランチに成長していくのではないでしょうか。
齊藤 未月(湘南ベルマーレ)
湘南ベルマーレ所属のボランチでU20日本代表では10番を背負って U20ワールドカップに出場しました。
U20ワールドカップでは決勝トーナメント進出にキャプテンとして貢献して、年少世代ですが東京オリンピック出場に向けて大きくアピールしました。
豊富な運動量とスピード、俊敏性、ボール奪取能力に優れていて、奪ったボールを素早く縦につけてカウンターアタックにつなげることができます。
小柄ですが、良く動く上に危機察知能力に優れていてスペース管理能力も高いのが特徴です。
湘南ベルマーレはチョウキジェ監督のパワハラ問題に揺れていて、後半戦は精彩を欠いている印象ですが、この経験をバネに来年飛躍して欲しいですね。
橋岡大樹(浦和レッズ)
今シーズンは肉離れの怪我でU20ワールドカップ出場を逃してしまいましたが、空中戦勝率の高さ、豊富な運動量、スピードを武器にしたエネルギッシュなプレーが持ち味です。
陸上一家の血を継いでいて、驚異的な身体能力を誇る橋岡選手は右ウイングバック、センターバックでもプレーしていて、未だにプレイスタイルが固まっていない選手でもあります。
10月に行われたアウェーのブラジル戦ではレアルマドリードのロドリゴ選手に対して何もさせず、対人守備能力の高さは折り紙付き。
浦和レッズユースの最高傑作とも言われるディフェンダーなので、順調に育っていってほしい人材ですね。
松本泰志(サンフレッチェ広島)
サンフレッチェ広島所属のボランチで、今シーズン序盤戦にレギュラーポジションを掴んでいましたが、青山敏弘選手がケガから復帰してからは出場機会を失っています。
高校時代は攻撃的なミッドフィルダーだったことから、ドリブルキープ力が高く攻撃参加が得意で、展開力もあり、ボランチとしてのポテンシャルはありますが、守備面での課題を克服中で、ボランチとしての視野の確保の仕方やテクニックに依存しない論理的なビルドアップ能力を身に着けてくると、青山敏弘選手の後釜としてサンフレッチェ広島に欠かせない選手となっていくでしょう。
松岡大起 (サガン鳥栖)
サガン鳥栖でボランチとして活躍中の高校3年生。
次のパリオリンピック世代ですでにJ1でレギュラーに近い存在となっています。
戦術理解度の高さに加えてボールへの寄せの早さとボールをかすめ取るセンスに優れています。
守備面でのキープレーヤーであり、ビルドアップ能力にも優れているので、パリオリンピック世代の中心選手になっていくことは間違いありません。
今年のベストヤングプレーヤー賞獲得の可能性は低いかもしれませんが、まだ4年チャンスがあるので、今後の獲得候補としては最有力です。
上田絢世(鹿島アントラーズ)
今シーズン、6月に法政大学在学中ながらA代表に選出され、コパアメリカに出場したものの3度の決定機を外し、レベルの差を痛感。
大学卒業を待たずに鹿島アントラーズの入団を決めました。
加入から半年で3得点を決めており、鹿島アントラーズの新たなエースストライカーに進化する予感を漂わせています。
今シーズン残りの試合数を出場した時にベストヤングプレーヤー賞の受賞条件を満たすことが出来るかどうかは微妙ですが、プレーの内容は十分に受賞に値します。
ベストヤングプレーヤー賞を予想
2019年シーズンの jリーグベストヤングプレーヤー賞は大迫敬介選手と予想します!
コパアメリカに出場するために先発を見送った試合以外はシーズン通してレギュラーとして活躍して A 代表に既に選ばれて代表戦に出場しているのも他の選手より一歩先をいっています。
若い世代にとってレギュラーを獲得するのが難しい経験が必要なゴールキーパーというポジションでありながら、安定したパフォーマンスをシーズン通して続けたことが評価されるのではないでしょうか。