川崎フロンターレ公式戦負けなしで7連勝!勢いを止めるのはどこ? - こんな時には・・・・

川崎フロンターレ公式戦負けなしで7連勝!勢いを止めるのはどこ?

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好調を維持している川崎フロンターレ。8試合を消化したところで7勝1分けと首位を独走中。

8試合を消化したJリーグ。新型コロナウイルスが感染を続けていてJリーグ関係者の陽性者も出ていますが、ある程度のリスクを許容したうえで試合を続けていく方針を示しています。
2週間に一度の検査をしていますがリスクが0になるなんてことはありえません。

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首位川崎フロンターレは盤石

8試合を終えて7勝無敗と首位を独走中の川崎フロンターレ。エース小林悠が帰ってきたうえに、レアンドロ・ダミアンは日本で2年目で本領を発揮するようになってきました。もともとチャンスメイクに優れたチームが決定力をつけてきたことで、安定して勝ち点を稼ぎ続けています。旗手玲央、三苫薫といった若手選手の存在感も増していて、中村憲剛、家長昭博、小林悠といった一時代を築いたベテラン勢の後継者となっていくでしょう。
川崎フロンターレに不安があるとするとアジアチャンピョンズリーグに参加しなければならないことと、中央突破からの得点が少なくなっていることです。とくにセレッソ大阪のような大外のサイドの守備を捨ててゴール前に守備ブロックを作られたときにはレアンドロ・ダミアンの高さ以外に得点パターンがあるのかな?という不安はありますね。
このあたりは大島僚太の攻撃参加によるチャンスメイクや得点力のさらなる向上が期待されますし、それができるとJリーグでは、イニエスタのようなワンランク抜けた存在となることができるでしょう。
川崎フロンターレの中心は中村憲剛から大島僚太に確実にバトンタッチされてきています。
大島僚太中心の川崎フロンターレでけがから8月に復帰予定の中村憲剛がどのような役割となるのかも注目ですね。

セレッソ大阪、ガンバ大阪が勝ち点を稼ぐ

セレッソ大阪は、低い位置でゾーンディフェンスのブロックを組むロティーナ監督のサッカーが走行距離があまり多くない省エネスタイルなので過密日程に強いですし、選手層も非常に厚いのが特徴です。
失点数も昨年同様に少なく、地道に勝ち点を稼いでいくことに成功しています。
ガンバ大阪も選手層が厚く、昌子源が戻ってきたのも大きいですね。アデミウソン、パトリック、宇佐美貴史のフォワード陣はJリーグトップのレベル。
ディフェンス陣は三浦弦太、キム・ヨンゴォン、昌子でキーパは東口順昭ですから日韓の代表がズラリと揃っていて、普通に実力を発揮するだけえ上位に食い込む力を持っているチームと言えます。
宮本恒靖監督は明確なスタイルがあるわけではないですが相手のチームの弱点を冷静に見極める分析型で3バック、4バックを使い分けながら戦術的に柔軟に対応できるチームを作ってきています。

面白い試みを続ける北海道コンサドーレ札幌

現在8位の北海道コンサドーレ札幌は鈴木武蔵、ジェイ、アンデルソンロペスらフォワード陣が離脱したこともあって0トップ戦術を採用しています。
0トップにしてマンツーマンで相手に付くスタイルは攻守の切り変わりが激しくなり面白い試合が多くなります。
前線の3人の駒井善成、チャナティップ、荒野拓馬は守備でボールを追うことをいとわないですし1対1でボールを奪うこともでき、攻撃に切り替わると中盤で前を向くことも出来て、裏のスペースに動き出すこともできるので、ゴール前では流動的に動きながら素早いパスワークで守備網を打開できます。
Jリーグでもトップクラスのビルドアップ能力がある横浜Fマリノス、ヴィッセル神戸に対して自由を与えずゲームの主導権を握るチームに成長しています。
一方で、チャンスの数は多いものの、結局はサッカーはゴール前の決定力が試合を決めるので、3人のシュート能力では試合に勝ち切る部分では厳しいところもあり、フォワードが復帰してくるとやり方を変える可能性は高いですが、有効なオプションが一つ増えたといえるでしょう。
札幌はマンマークの守備だけでなく、ボールポゼッションは試合を通じて30%台、20%台の時間帯もあり、決して攻撃している時間は長くないものの、相手にボールを持たせているにも関わらず積極的で攻撃的な戦い方で、セリエAのアタランタに近いやり方ですね。
北海道コンサドーレ札幌の野々村社長は、現在のサッカーのトレンドの次のサッカーを先取りするチャレンジをしているという趣旨のコメントをしています。
5人交代が定着すると、交代することが前提で走ることができるのと選手交代で複数のプランを使い分けることができます。また、イエローカードのリスクも減るので守備時にボール奪取を積極的に狙っていくことができるという意味ではマンツーマン守備がトレンドになる可能性もあると思います。
あとは、ジェイ、鈴木武蔵、アンデルソンロペスといったフィニッシャーを交代を含めて上手く新しい戦い方に組み込んでいき、戦い方の幅を広げていくとダークホースになり得ると思います。
田中駿太、金子拓郎、高嶺朋樹の大卒ルーキー3人はすでにレギュラークラスの活躍ぶりで育成枠で獲得したドウグラス・オリベイラが意外にも使えることがわかってきたのも今後の伸びしろが大きいといえます。

じわじわと上位に近づくヴィッセル神戸

ヴィッセル神戸はフェルメーレンとダンクレーが怪我していたことと、新型コロナウイルスに酒井高徳が感染して一時的に練習ができなかったことで調子が上がってきませんでしたが、酒井高徳も元気に回復してチーム状態は確実に上向いています。
サンペールが1型糖尿病であることを考えると、チームは新型コロナウイルス対策を他のチームよりも重点的に対応する必要があり、ベテランが多い中で過密日程ですからチームは難しいかじ取りになると思います。
また、ヨーロッパではアーセナルが経営危機で多くの選手を放出するということなので、エジルなど有名選手を獲得するチャンスです。
アーセナルだけではなくヨーロッパのクラブはコストカットに動くと思いますし、ステイホームでネットショッピング需要が高まり楽天は順調経営ですから夏の移籍市場でビッグネームの獲得を期待しています。

FC東京は失速

永井謙佑、レアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラなど豊富なフォワードのカードがあり、長谷川健太監督が交代カードの使い方が異常にうまい監督であることを考えると5人交代できる今シーズンはFC東京は有利といえます。
しかし守備の要であった橋本拳人がロシアに移籍して、チームバランスが崩れています。
また、FC東京出身の長友佑都がトルコで契約満了となり現在フリーで獲得できる状態なので、獲得に動くかどうかが注目されます。
長友佑都はJリーグにいつか戻る可能性も示唆していて、家族もいますから新型コロナウイルスの被害が大きいヨーロッパより、日本でプレーしたほうが安心できると思います。FC東京は選手の質では優勝争いに絡むことができるチームですが、橋本拳人が抜けて精神的支柱がいないのであれば長友佑都を獲得して、ムードを変えると面白いですね。とくに左サイドバックは選手層が厚いわけではないですしアジアチャンピョンズリーグも考慮すると戦力としても貢献度は高いかなと思います。

さいごに

Jリーガーの新型コロナウイルスの感染が相次いでいます。感染者のほとんどが無症状で、Jリーガーは行動記録や体温チェックなど感染予防も欠かしていないので、選手が感染リスクが高い行動をとったということはないでしょう。
Jリーグが2週間に一度のPCR検査を実施することで、感染は全国的に蔓延状態となっていて、無症状感染者が確認されているよりも多数いることがわかります。
個人的には、新型コロナウイルスで重症化しているほとんどが高齢者であることを考えると、そこまで神経質に感染対策をすることに疑問も生じてきましたが、高齢者以外はほとんど軽症だと分かったのは、積極的な検査のおかげともいえます。
6,7月の致死率は季節性インフルエンザより低く、冬もこの程度の致死率であれば、特別なウイルスとして扱う必要はありません。
ただし、ヴィッセル神戸のサンペールのように病気を持っている人もいますし、治療薬がなく医学的知見が不十分な新型ウイルスには、なるべく感染しないに越したことはありません。
コロナ感染者への差別も社会的な問題となっているので、選手に感染者が出た場合に、Jリーグファミリーは感染したことを責めずに、復帰した時には盛大な拍手で迎える文化を作っていってほしいです。