J1名古屋コロナ感染で広島戦試合開始7時間前に急きょ中止の判断 - こんな時には・・・・

J1名古屋コロナ感染で広島戦試合開始7時間前に急きょ中止の判断

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Jリーグのガイドラインでも想定外のケースで最終的には村井チェアマンが試合開始7時間前に異例の中止を決定して発表した。コロナの影響による中止は初めて。

順調だったリモートマッチも再度見直しが必要に。

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名古屋グランパスに再度感染者

名古屋グランパスの宮原和也が新型コロナウイルスに感染し、チームメイトなど濃厚接触者に新型コロナウイルスの感染者が3人確認されました。試合を開催するにあたって問題となったのは、この3人の濃厚接触者が広島戦に臨む選手にあたる可能性があったためです。
今回の試合中止の判断はJリーグのガイドラインでも想定外のケースで最終的には村井チェアマンが試合開始7時間前に異例の中止を決定して発表しました。
Jリーグ再開後にコロナの影響による中止は初めてで、代替日は未定。村井満チェアマン、名古屋小西工己社長が、共同会見で苦渋の胸の内を語りました。また、8月1日の次節・名古屋グランパス-柏レイソル戦(豊田ス)はリモートマッチ(無観客試合)にせず、有観客での開催を目指すとのことです。
3人が感染した状態では、陰性となっても感染している選手がまだいる可能性は否定できないため、数日は選手間の距離を置いての練習となるでしょう。
名古屋グランパスは金崎夢生、ランゲラクにづづいて5人の感染者が出ています。
広島-名古屋の中止が発表されたのは、午後6時キックオフのわずか7時間前だった。オンラインで会見した村井チェアマンは「感染力の強さ、用心している選手が感染することを現実として受け止め、恐ろしさを再認識しています」
「(名古屋の)17人は陰性であるものの濃厚接触者がいるとすれば、確実に安全でない状況で試合を行う可能性もある」と説明しました。
結局は濃厚接触者は全員陰性だったようです。
今回感染した名古屋の3人は、2週間に1度行うJリーグによる17日の公式検査で全員が陰性判定を受けていた。1週間にも満たない間隔で感染してしまう現状は、どこのクラブにも潜む危険性を示します。
試合はサンフレッチェ広島のエディオンスタジアムで行われる予定だったので、チケットの払い戻しなどの損失は名古屋グランパスが支払うのか、Jリーグが支払うのかそのあたりははっきりしませんが、今シーズンはとにかくリーグ戦の成立に向けて全チームが協力することが大事かなと思います。
Jリーガーの行動履歴や体調の変化はかなり管理されているので、Jリーガーで感染が出るとその地域で市中蔓延している指標になるのではないかと思います。

アジアチャンピオンズリーグの日程が発表

AFC(アジアサッカー連盟)は27日、今シーズンのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の日程について発表しました。
アジアチャンピオンズリーグは新型コロナウイルスの感染拡大によりグループステージ第2節を終えたところで中断していて今年の10月から再開されることが発表されていました。今シーズン、Jリーグからは横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸の3クラブが参加しています。

今回の発表によると、神戸が所属するグループGと横浜Fマリノスが所属するグループHの各試合は、マレーシアで開催されることが決まりました。なお、FC東京が所属するグループFをはじめ、他の各試合開催国は未定。

日本のクラブが戦う東地区は、まずグループステージの第3節から第6節の4試合を10月16日から11月1日にかけて実施。11月3日と4日に決勝トーナメント1回戦、同25日に準々決勝、同28日に準決勝、そして12月5日に決勝戦を戦うこととなります。決勝トーナメントは例年ホーム&アウェイの2戦開催だが、今季は日程の都合上一発勝負となりますが、本当に開催するつもりなのか、Jリーグとの日程の都合がつくのかは不透明です。最悪チームがJリーグ組とアジアチャンピオンズリーグ組の2チームに分かれてスケジュールをこなす可能性もあるかとおもいます。

また、マレーシアは外務省によると日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置をとっている国・地域に含まれており、自宅での14日間の隔離等、回復のための活動制限令(RMCO)の全ての規定を遵守する必要があるとされていますので、入国できるのかどうかすら現状では定かではありません。
また、マレーシアのような熱帯雨林気候の地域は新型コロナウイルスの被害は気候的要因で小さくても逆に蔓延しやすいという特徴があり、無症状者が多いがゆえに制御がしにくくなっている可能性があります。
マレーシアから帰ってきたJリーグの選手達がPCR検査をしてみると陽性選手が大量い出るということも最悪の事態として考えられます。
横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸の3クラブは10月からのスケジュールは大変なことになりそうです。

好調ガンバ大阪は優勝争いできるか?

ガンバ大阪は昨シーズン途中に加入した宇佐美貴史、井手口陽介が絶好調。海外移籍で本来の輝きを失っていた二人ですが、完全復活を果たしています。興味深いのは二人が補完関係にあることです。宇佐美貴史のようにポジションにとらわれずプレーすることで良さが出る選手は、運動量が豊富でカバーリングに優れた選手がサポートすると良さを発揮しやすいです。
ガンバ大阪が長谷川健太監督時代に3冠を達成したときも宇佐美貴史は今野泰幸がサポートして補完関係を作っていましたが、今年は井手口陽介を相棒として再覚醒しています。エース宇佐美貴史が帰ってきたガンバ大阪は強いでしょう。
ただし、守備の要として期待された昌子源は足首の怪我が長引き復帰が遅れています。昌子源が復帰したあとにチームがさらに進化するのであれば、優勝も狙うことができるでしょう。

鹿島アントラーズが復調

開幕から最下位が続いていた常勝軍団鹿島アントラーズは調子を取り戻しています。テクニカルディレクターのジーコがブラジルに帰国中でオンライン会議でコミュニケーションを取り、ジーコは鹿島の低迷についてこのように分析して叱咤しています。
「長年日本人と接していると、日本人は極度に間違えることを恐れていると感じる。なんでも完璧にしたがる。だから、いつもと違う形のサッカーにはトラウマを感じるのかもしれない。しかし、それは違う。今はサッカーが帰ってきたことが一番重要な事実だ。サッカーでは心の持ちようがプレーに影響する。精神面は最も重要なもののひとつだが、日本人はその比重が倍だろう。悪いスタートを切ったら、なかなか軌道修正をすることができない。これは日本人の文化的な背景にもよる」「選手たちに会ったら、まずこう言いたい。『君たちには才能がある、もっともっと力を出すことができる。鹿島のユニホームをまとっているということは、才能が、聡明さがあるという何よりの証拠だ。私は信じている。君たちは全員、私とテクニカルスタッフが慎重に選んだ選手だ。我々は君たち以上に君たちの才能を知っている。もしうまくいっていないなら、それは試合へのアプローチの仕方が間違っているからだ。しかし心配することはない。もし間違っていたら、もう一度やり直せばいい。一緒にやっていこう!』と」。
この印象は個人的に今年の鹿島アントラーズに感じていた違和感と合致していて、新しい戦術に固執して鹿島アントラーズが持っていた本来の良さ、選手の個性が消えているということです。
ここ2試合の鹿島アントラーズはなにかつきものが落ちたかのようにはつらつとプレーしており、チーム情愛は向上。
ショートパスだけではなくロングパスでディフェンスの背後を狙うプレーが増えて上田絢世の良さが活きています。また、遠藤康のプレーアイデアがチームに創造性をもたらしていますね。
自信を取り戻したことがきっかけでチームが好転しています。あらためて鹿島アントラーズにおけるジーコの存在の大きさを感じますね。

さいごに

広島と名古屋の試合が中止になったことと、全国で新型コロナウイルスが再び感染拡大している現状を考えると、今後も感染者がチームで出て試合が中止になることも覚悟しなければなりません。
また、アジアチャンピオンズリーグの日程もこなさなければいけないことを考えると全試合消化に暗雲が漂ってきたといえるでしょう。
大阪、名古屋、東京と大都市圏で感染が拡大しておりJ1チームが多いエリアなので、今後も選手が感染することは特別な事態として受け止めるのではなく、普通にあり得る出来事として対処する必要があると思いますし、誰が悪いというような話にならないことを祈りたいです。
今シーズンは、試合では敵味方にわかれても、サッカー文化を守っていくもの同士協調して、この100年に1度クラスの緊急事態を乗り越えたいですね。