3チームは!
今回は上位争いをする可能性がある鹿島アントラーズ、FC東京、柏レイソルの3チームの新加入選手、放出選手を中心にまとめて、2021シーズンの展望を紹介していきます。
上位争いも狙うことが可能な3チームですが、アジアチャンピオンズリーグがないのは幸運かもしれません。今シーズンは例年以上に海外渡航が難しいので、リーグ戦に専念できることはプラスにはたらく可能性がありますから、歯車がかみ合えば、あわよくば優勝もあり得るのがこの4チームの位置づけです。
それでは4チームでの補強動向をチェックしていきましょう!
鹿島アントラーズ
加入選手
GK
早川 友基←ーーー明治大(新加入)
DF
林 尚輝←ーーー大阪体育大(新加入)
常本 佳吾←ーーー明治大(新加入)
MF
舩橋 佑←ーーー鹿島アントラーズユース(トップ昇格)
小川 優介←ーーー昌平高(新加入)
須藤 直輝←ーーー昌平高(新加入)
アルトゥール・カイキ←ーーーアル・シャバブ (KSA)(完全移籍)
ディエゴ・ピトゥカ ←ーーーサントス (BRA)(完全移籍)
放出選手
GK
曽ヶ端 準ーーー→(引退)
DF
内田篤人ーーー→(引退)
山本 脩斗ーーー→湘南ベルマーレ(完全移籍)
ブエノーーー→アトレティコ・ミネイロ(期限付き移籍)
伊東 幸敏ーーー→ジェフ千葉(完全移籍)
奈良 竜樹ーーー→アビスパ福岡(期限付き移籍)
MF
名古 新太郎ーーー→湘南ベルマーレ(期限付き移籍)
FW
伊藤 翔ーーー→横浜FC(完全移籍)
2021シーズンの展望
注目加入選手はアルトゥール・カイキ選手、ディエゴ・ピトゥカ選手です。
カイキ選手は右サイドハーフとフォワードでプレーできて空中戦で強さを見せます。サイドからペナルティーエリアに入ってきてファーサイドのクロスをヘディングシュートで叩き込むのが得意ですね。
ピトゥカ選手は左利きでセンターバック、ボランチ、左サイドバックをこなすユーティリティープレーヤーです。ブラジルリーグでも有数の選手でサントスが新型コロナの影響で経営危機にあったことと、ジーコの存在でJリーグに引っ張ってこれたレベルの選手です。
主力メンバーはの流出はなくブラジル人選手2人と優秀な新人選手を補強しているので昨シーズンの5位よりも上位でフィニッシュする可能性が高いですね。
ザーゴ監督は鹿島アントラーズの4-4-2システムからの攻守の切り替えの早いサッカーを戦術的に整備してポゼッションからの攻撃の形も作っていて2021シーズンは完成度を高めていく年になります。
昨シーズンから上積みしかないので鹿島アントラーズは去年の5位よりも良い成績を出す可能性が高く優勝候補の一角といってもいいでしょう。
FC東京
加入選手
GK
阿部 伸行←ーーーAC長野パルセイロ(完全移籍)
DF
ブルーノ・ウヴィニ←ーーーアル・イテハド (KSA)(完全移籍)
大森 理生←ーーーFC東京ユース(トップ昇格)
蓮川 壮大←ーーー明治大(新加入)
MF
青木 拓矢←ーーー浦和レッズ(完全移籍)
渡辺 凌磨 ←ーーーモンテディオ山形(完全移籍)
放出選手
GK
志村 滉ーーー→ジュビロ磐田(期限付き移籍期間満了)
DF
丹羽 大輝 ーーー→(契約満了)
木村 誠二 ーーー→京都サンガ(期限付き移籍)
MF
平川 怜ーーー→松本山雅(育成型期限付き移籍)
宮崎 幾笑ーーー→ファジアーノ岡山(期限付き移籍)
FW
矢島 輝一ーーー→大宮アルディージャ(完全移籍)
2021シーズンの展望
補強の目玉は元ブラジル代表のブルーノ・ウヴィニ選手。センターバックでイングランド・プレミアリーグのトッテナム、イタリア・セリエAのナポリ、オランダ・エーデルヴィジのトゥエンテでプレーしたブルーノ・ウヴィニ選手。U20ブラジル代表のキャプテンとして2011年FIFAU20ワールドカップ優勝に大きく貢献している29歳。187㎝の長身でビルドアップ能力が高いです。
中国リーグからオファーがきていたディエゴ・オリヴェイラ選手が残留。
昨シーズン足りなかったアンカータイプのボランチで青木拓矢選手を浦和レッズから獲得し主力の残留とピンポイント補強に成功しています。
林彰洋選手、永井謙佑選手が怪我で開幕戦は難しいのでディエゴ・オリヴェイラ選手とツートップを組むのはアダイウトン選手、ゴールキーパーは波多野豪選手が開幕スタメンになりそうですが、問題はありませんね。
選手層は厚いです。長谷川健太監督の戦術はハードワークを貴重とした4ー4ー2のゾーンディフェンスからのカウンターで、リーガ・エスパニョーラで首位を独走するアトレティコ・マドリードに似ています。
5人交代制度がハードワークを基調とするサッカーと采配を得意とする長谷川健太監督に合っているという部分でも優位性がありますね。
昨シーズンチャレンジした4-3-3のオプションも完成度が高く戦い方の幅も広がっています。
開幕戦はアウェーで浦和レッズと対戦します。浦和レッズが新監督リカルド・ロドリゲス監督を招聘して開幕ではチームはまだ出来上がっていない段階だと考えられるのでFC東京は有利。開幕戦は勝って勢いに乗りたいところです。
FC東京は2020シーズンよりも戦力は上がっているので、優勝争いをしながら最終的にはアジアチャンピオンズリーグ出場権を取ることができると目標達成といえるでしょう。
柏レイソル
加入選手
GK
松本 健太←ーーー大宮アルディージャ(育成型期限付き移籍から復帰)
佐々木 雅士←ーーー柏レイソルユース(トップ昇格)
DF
上島 拓巳←ーーーアビスパ福岡(期限付き移籍から復帰)
大嶽 拓馬←ーーー柏レイソルユース(トップ昇格)
MF
イッペイ・シノヅカ←ーーー大宮アルディージャ(完全移籍)
椎橋 慧也←ーーーベガルタ仙台(完全移籍)
ドッジ←ーーーフルミネンセ (BRA)(完全移籍)
アンジェロッティ←ーーーブラガンチーノ (BRA)(完全移籍)
放出選手
GK
中村 航輔ーーー→ポルティモネンセ (POR)(完全移籍)
桐畑 和繁ーーー→FC岐阜(期限付き移籍)
DF
鎌田 次郎ーーー→SC相模原(期限付き移籍)
MF
小林 祐介ーーー→ジェフ千葉(完全移籍)
FW
マイケル・オルンガーーー→アル・ドゥハイル (QAT)(完全移籍)
山崎 亮平ーーー→V・ファーレン長崎(完全移籍)
2021シーズンの展望
オルンガ選手の穴が大きいですが代役として現在ボタフォゴに所属するブラジル人FWペドロ・ラウールと合意寸前と報道されています。
現在24歳のP・ラウールは、193センチの巨躯を利したパワフルなプレーが自慢の大型センターフォワードで今シーズンは降格圏に沈むチームにあって、24試合で7ゴールをマークしています。
本田圭佑選手とチームメイトでもありました。
169cmのドッジ選手は主にセンターハーフやディフェンシブハーフでプレー。
185cmのアンジェロッティ選手はセンターフォワード、セカンドトップや右ウイングでプレーします。大型のセンターフォワードタイプの選手を2人獲得しているのでサイドアタックを軸にするプランでしょうか。
オルンガ選手以外には、主力クラスの流出は中村航輔選手のみで、キム・スンギュ選手が残留しているので問題ないと思います。
日本人選手の補強は、イッペイシノヅカ選手は層の薄いサイドバックで両サイドプレーできるのが強み。
椎橋慧也選手はベテラン大谷秀和選手の控えでしょう。
上島拓巳選手は昨シーズンのJ2ナンバーワンセンターバックの評価高くレンタルバック。ビルドアップ能力が高くレギュラーポジションを掴むとチームにプラスアルファをもたらすことが出来ます。
柏レイソルの成績は昨シーズン60得点中28得点と約半分がオルンガ選手の得点ですから攻撃力は大きく下がることは覚悟する必要があります。
一方でその他のポジションでは主力クラスの流出は少なく、昨シーズンの7位から安定した戦いを引き続き維持していくことは可能で大崩れすることはなさそう。
アジアチャンピオンズリーグ出場権獲得が目標となるでしょう。
さいごに
今回は鹿島アントラーズ、FC東京、柏レイソルの3チームの補強動向と2021シーズンの展望をまとめてみました。
柏レイソルは開幕戦はアウェーでセレッソ大阪と鹿島アントラーズはホームで清水エスパルスとFC東京はアウェーで浦和レッズと対戦します。
3チームとも主力クラスの流出はなく、昨シーズンのチームに外国籍選手を中心にプラスアルファの戦力を確保しています。
大崩れする要素はなく、アジアチャンピオンズリーグもなくリーグ戦に専念できるので昨シーズン以上の成績を残す可能性が高い3チームといえるでしょう。
出来上がっているチームで開幕からスタートダッシュを切って勢いに乗りたいですね。