2020年Jリーグ再開のメドが立つ!J1が7.4、J2,J3が6.27! - こんな時には・・・・

2020年Jリーグ再開のメドが立つ!J1が7.4、J2,J3が6.27!

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J1が7月4日(土)、J2,J3が6月27日(土)に無観客試合で決定!

J1は7月4日、J2とJ3は6月27日に再開ないし開幕することを決めました。
当初は無観客で開催し、7月10日以降は制限付きで観客を動員する方針。
対戦カードは6月15日に発表されるとのことです。
断続的に週2試合のハード日程を続け、12月19、20日に最終節を迎える予定とのことですが、すべての試合を消化できないケースには閉幕を後ろにずらすか、消化できた試合数で順位を決めることになります。
この点についてはこれから詰めていくとのことです。

Jリーグ再開へ向けた感染予防対策

Jリーグは再開へ向けてサーモメーター(体温計)450台、消毒液12トン、マスク7万枚を完備。
試合はまず無観客で開催し7月10日以降は制限付きで観客も動員。政府の基本対処方針に沿い、7月中は入場数上限を5000人、または収容人数の50%以内の少ない方とし、8月以降は収容50%以内で人数制限はなくなります。今後も新型コロナウイルスの感染の流行が抑えられれば、J1の無観客試合は2節だけとなります。
長距離移動による感染リスクを抑えるため、7月中は東西2ブロック制で試合を組み、8月以降はブロック制も解除されます。
また、国内プロスポーツ団体では唯一新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査を導入することを決定しています。唾液による検体採取で、検査スタッフの感染リスクもなく、対象は選手、帯同スタッフ全員とレフェリーです。Jリーグは国から独立したJリーグ独自の検査センターを設置して2週間に1回、レフェリーや全選手が検査できる態勢を整えます。
検査自体は外部の民間機関に委託する方針ですが、各地域の医療機関と連携を図りつつ、プライバシーの問題や公平性を保つことなどさまざまな観点から、データなどJリーグが一括して管理するとのことです。
Jリーグが新設したPCR検査の仕組みや検査精度などの問題がなければ、自治体の検査にリソースを開放する予定とのことなので、新型コロナウイルスの再燃が噂される冬に感染者が増えた場合には、保健所以外の検査センターとして活躍することになるかもしれません。
また、Jリーグの動きがきっかけとなり、大規模な団体や企業が独自にPCR検査システムを整えると政府、自治体、医療機関の負担軽減につながるので、Jリーグが民間で大規模なPCR検査システムを作ったことは社会的な影響は大きいでしょう。
村井チェアマンは「2週に1度、2400~5000程度の検体を検査することは、オリンピック・パラリンピックに向けた様々な競技の健康管理などに一助になるのではないかなと思います」とコメントしています。
第1回の検査はJ2、J3が再開する6月27日の1週間前をめどに行う予定ですが、プレミアリーグはすでに選手へのPCR検査を行い、複数人に陽性反応が出ています。
PCR検査では一定の確率で偽陽性が出ることと無症状感染者が多いことから、陽性が出た場合の対応を今から決めておく必要があるでしょう。陽性となった選手を再度検査して陰性なら問題なしなのか、陽性選手だけを自宅待機にしてほかの選手はいつも通り試合を行うのかなど細かいところまで決めておかなければ混乱が生じます。
アスリートは身体に負荷が掛かるため免疫力が低下しやすいので、PCR検査をしてもらえるのは安心でしょう。
また、日本全国にチームがあるJリーグが2週間に1回選手、スタッフを検査すると、地域の感染拡大の予兆を掴みやすく、症状が軽い感染者が地域に潜在的にどの程度いるのかを早期に把握する重要なデータになると思います。(病院は入院する必要がある程度の症状がないと検査はしません)
そして、東京オリンピックを来年行うことを考えると選手、スタッフの大量検査が必要なのでJリーグの取り組みは参考になるでしょうし、オリンピックの中断期間に検査リソースを提供することもできます。
そして、ヨーロッパで感染が拡大しているので、被害が少ない日本のJリーグが選手、スタッフ全員が検査して安心してプレーできる環境を世界にアピールすることで、海外から良い選手を獲得する際にも有利に働くでしょう。

中断期間で弱体化したコンサドーレと強化したFマリノス

北海道コンサドーレ札幌は守護神ク・ソンユン選手が兵役をクリアするために韓国に帰国。早ければ再来年に北海道コンサドーレ札幌に帰ってくるとのことですが、Jリーグトップクラスのキーパーを失った戦力ダウンは大きいです。
もし、兵役終了後に札幌に予定通り戻ってくるのであれば、新型コロナウイルスの影響で本格的なリーグ戦の開催ができない今シーズンに兵役を行うことは、長期的には本人にとってプラスかもしれません。
クソンユン選手はこのようにコメントしています。
「今シーズン、頑張って皆さんと一緒に戦って、チームの目標であるACLやリーグタイトルを目指して頑張りたかったのですが、自分には国の義務があります。早く戻ってきたいという思いがあり、予定より早く帰国することに決めました。皆さんにご理解いただきたいと思います。韓国のチームでは、人間として選手としてもっと成長して、いつかまた札幌に戻ってきてプレーして、皆さんと熱い試合をしたいです。」
クソンユン選手は年俸も高いでしょうし、今シーズン収入減少のクラブにとっては年俸分が節約できますから、クラブにとっても選手にとってもお互いに悪い別れ方ではないでしょう。
また、タイ代表のゴールキーパー・新加入のカウィン選手が国際Aマッチの中止でチームに常に帯同できること、来季加入の大学ナンバーワンゴールキーパーの呼び声が高い法政大学中野小次郎選手がオンライン授業の恩恵で札幌で練習に参加できているので、二人のゴールキーパーがチームに馴染む期間があるのは救いですね。
しかし、やってしまったのがアンデルソンロペス選手です。
日本で新型コロナウイルスが流行したときに家族を連れてブラジルに一旦帰国しましたが、今度はブラジルで感染が拡大して日本に帰ってくる目途がたっていません。
Jリーグが7月に予定通り再開するならアンデルソンロペス選手はいつ帰国できるか分からないですし、すぐに帰国できてもコンディション的に7月には間に合わないでしょう。
日体大から新加入の金子拓郎選手が左シャドーでキャンプから評価が高く、アンデルソンロペス選手が戻ってきた時に席はないかもしれません。

対照的にコストパフォーマンス良く強化できたのは横浜Fマリノス。
レンタル移籍でベルギー2部に挑戦していた天野純選手がレンタルバック。昨年所属していた天野純選手がチームにフィットするのは時間がかからないでしょうし、過密日程では大きな頼りになります。また、右サイドバックの小池龍太選手もベルギーリーグから獲得。
新型コロナウイルスの影響が大きいベルギーから実力者を獲得できたのは大きいですし、横浜Fマリノスはアジアチャンピョンズリーグに出場するので日程がまったく不透明ですから、選手層を厚くしておくのは悪い選択ではないでしょう。
今後も新型コロナウイルスの影響が大きく経営が厳しいヨーロッパから日本人選手が帰国を選択するケースは増えるでしょうし、ネームバリューがある外国人選手の獲得にも積極的に動いてほしいですね。
吉田麻也選手、香川真司選手、岡崎慎司選手、長友佑都選手、本田圭佑選手、川島永嗣選手あたりがJリーグに戻ってくると盛り上がると思います!

さいごに

再開時期が決定したJリーグですが、名古屋グランパスの金崎夢生選手が新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。
金崎夢生選手は幸い熱は平熱に下がったようで、大事には至らないでしょうが、名古屋グランパスの選手はしばらく練習中止で検査結果を待つことになります。
名古屋グランパスの小西社長はJリーグ再開時期は予定通り行うとの意向を示しましたが、名古屋グランパスの他の選手に感染者が出た場合は再開時期は遅らせる必要があるでしょう。
Jリーグは選手、スタッフの大規模検査体制を作ったので、軽症の陽性者が出てくることは想定内で今後も定期的に起こるでしょう。
そのたびに試合を中止していては、日程は消化できないので、陽性者が出た際のチームの動き方やリーグの運営方法についてJリーグ全体で共通理解を持つ必要があり、今回の金崎夢生選手の感染はリーグ戦再開前に良いリハーサルになったと思いますので、金崎夢生選手には責任を感じず元気に戻ってきてほしいですね。