Jリーグ2020シーズンの今後の展開を予想してみた! - こんな時には・・・・

Jリーグ2020シーズンの今後の展開を予想してみた!

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Jリーグは第14節までが行われています。サガン鳥栖の新型コロナウイルスのクラスターが収束して全員が退院したということで、最悪の事態を免れたのはよかったですね。
サガン鳥栖はすでに全体練習を再開してリーグ戦は次節横浜FC戦から再開します。本来なら試合ができるコンディションではないでしょうが、今シーズンはすべての日程の消化でDAZNの放映権を獲得することが各クラブを経営難から守ることになるので細かいことは言ってられません。
試合が出来るならやるしかないのです。

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また、定期PCR検査では全員が陰性で試合日程に支障は新たに出てきていません。
全国的に新型コロナウイルスは新規感染者数が減少に転じているので、観客動員数5000人以下の基準も収容率50%以下に緩和されると良いですね。
GOTOトラベルを推進して、Jリーグ、プロ野球は5000人以下というのは意味不明で不公平です。
とくに札幌ドームを除くとJリーグは屋外で声を出した応援もしていないので感染リスクは0に等しいと思いますが、いまだに政府の指針によって基準が緩和されないのは納得がいきません。

川崎フロンターレが清水エスパルスに圧勝で再び2位との差を広げる

29日に明治安田生命J1リーグ第14節が行われ、川崎フロンターレと清水エスパルスが対戦。ホームで圧巻のゴールラッシュを披露した川崎がスコアを5-0とし、清水を相手に大勝を収めました。
清水のトップ下を任され、フル出場を果たした中村慶太選手は川崎フロンターレについて
「正直に言って、クオリティがひとつひとつ違いすぎたなというのが率直な意見です。ルヴァンカップもそうでしたけど、普段やっていることが、このスタジアムではできなくなるというのがすごい不思議ですね。いつも通りやれば、もっともっと自分たちのサッカーを披露したら、勝負になると思うんですけど……。」
とコメントしていて選手から見ても今シーズンの川崎フロンターレの強さはワンランク上という感覚なのでしょう。
また、この試合で後半から中村憲剛選手が長期離脱から復帰しています。
中村憲剛選手は、攻撃にアクセントを加えるダイレクトプレー、時間とスペースをコントロールする緩いパス、ピッチ全体を俯瞰する視野を生かした展開力、一瞬ですべてを切り裂く必殺のスルーパス、そして相手のスキを狙い続ける出足の早いインターセプト。チームメートに手でアドバイスを送ったり,相手のビルドアップの仕組みを利用してインターセプトからループシュートを決めたシーンはずば抜けた戦術眼が凝縮されていました。
復帰戦でいきなりピッチを掌握した姿を見ると川崎フロンターレの今シーズンの大躍進には、ピッチ上にいなくても存在感を発揮していたアドバイザー中村憲剛選手の存在があったことは間違いないと思わせてくれました。
中村憲剛選手は今年10月で40歳を迎えますが、昨年のチェルシー相手の親善試合でも途中投入で流れを変えてMVPを獲得するなど短い時間で勝利に導くスーパーサブ的な才能もあるので、5人交代枠を利用して徐々に試合勘を取り戻していくでしょう。
これまでピッチの外から影響力を発揮していた影の司令塔中村憲剛選手と現在のチームの司令塔として君臨する大島僚太選手と今後どのように組み合わせいくのか見ものです。
川崎フロンターレは14試合で11勝2分1敗の勝ち点35で1試合少ないセレッソ大阪が勝ち点27、FC東京が勝ち点25で3位、2試合少ない名古屋グランパスが勝点24で4位となっています。
川崎フロンターレは9/2(水)にはルヴァンカップでヴィッセル神戸と対戦して週末の9/5(土)には昨シーズンの王者横浜Fマリノスと対戦するので厳しい試合が続きます。
また、今シーズンは移籍市場が長く10月までウインドウが空いているので、大活躍中の大卒ルーキー三苫薫選手は海外移籍があってもおかしくないでしょう。
このあたりが川崎フロンターレの不安要素です。

川崎フロンターレの優勝を阻むとしたらセレッソ大阪か?

1試合少ないセレッソ大阪と川崎フロンターレの勝ち点差は8で未消化分に勝利すると5となります。
セレッソ大阪は1試合平均のスプリント回数がダントツで少ない119回でリーグ平均の159回を大きく下回る省エネサッカーで2位につけています。
チーム走行距離も16位の川崎フロンターレと10位のセレッソ大阪は数値に変化はなくどちらも消耗の激しいサッカーを避けつつ結果を出しているといえます。
しかし、セレッソ大阪はアジアチャンピオンズリーグを戦う必要がないため日程的に有利。
セレッソ大阪はモンテディオ山形から加入した左利きのドリブラー坂元達裕選手が右サイドに大きく張り、単独でドリブルを仕掛けるかわりに右サイドバック松田陸選手は攻撃参加を自重することができます。
その分、左サイドバックが高い位置を取ることができて、左サイドハーフの清武弘嗣選手が中央に近い得意なエリアで仕事をすることができます。
清武弘嗣選手はスペインリーグ1部のセビージャに所属した実力者で2年前に家庭の事情で帰国を余儀なくされ、怪我もあって本来のパフォーマンスを取り戻せずにいました。
現在は日本代表からも遠ざかり「過去の人」という印象があるかもしれませんがまだ30歳で選手として最盛期の年齢です。
今シーズンの清武弘嗣選手のパフォーマンスはいつ日本代表に復帰してもおかしくないほどで、好調時のプレーが戻ってきています。
清武弘嗣選手好調の理由には坂元達裕選手との左右非対称コンビが機能していることとロティーナ監督の省エネスタイルのサッカーで攻撃でアクセントをつける上手さが際立っていることが挙げられます。
苦しめられた怪我や海外挑戦を断念したことによるモチベーションの低下の問題も解消されてきたのでしょう。
また、セレッソ大阪は都倉賢選手、柿谷曜一朗選手がサブに控える選手層の豪華さがあり、U18日本代表のエース西川潤選手も出場機会を増やしています。
清武弘嗣選手が本来のパフォーマンスを取り戻すと大島僚太選手、イニエスタ選手並の存在感を発揮できる才能の持ち主ですから、このまま清武弘嗣選手が調子を上げていくとセレッソ大阪はもともと守備が固いチームですから勝ち点を積み上げていくでしょう。

上位につけるFC東京、横浜Fマリノスは日程面で不利

天皇杯は今季は100回記念大会ですが、Jリーグからは準決勝から2020年シーズンの1位と2位が登場するという異例のレギュレーションとなりました。
そのため1位と2位のチームは12月19日に予定されたJ1最終節の1週間後の12月27日から天皇杯準決勝を戦う必要があります。今後、日程面でイレギュラーが発生した場合に他のチームは日程を後ろに倒すことができますが、天皇杯がある1位と2位のチームはそれができないうえにアジアチャンピオンズリーグもあるチームの場合は、1週間に3試合といった日程をこなさなければいけない可能性もあります。横浜Fマリノスはジュニオール・サントス選手、前田大然選手、天野純選手を獲得して順位を上げてきましたが、Jリーグの1試合チーム平均走行距離、スプリント回数がともにリーグトップのサッカーを過密日程でこなすのは相当難しいと思われます。
また、FC東京は室屋成選手、橋本拳人選手と日本代表勢が海外移籍したことでチーム戦力ダウンは必至。代役となる選手も獲得に動いておらず若手を育てるシーズンにする意向のようですから優勝争いには割って入らないかと思います。

4位名古屋グランパスは金崎夢生がキーマン

名古屋グランパスは怪我から米本拓司選手が復帰してきたことが好材料です。
北海道コンサドーレ札幌戦では中2日の相手に劣勢を強いられて終盤は守ることで精一杯となってしまいましたが、ロスタイムのペナルティキックをランゲラク選手がセーブしてなんとか0-0で終了しています。
川崎フロンターレの連勝を止めた名古屋グランパスが苦戦した理由は金崎夢生選手がコンサドーレのハードマーカー・キムミンテに執拗にマークされたことで攻撃が機能しなくなったからです。
名古屋グランパスの攻撃はカウンターアタックが多く、金崎夢生選手のポストプレー、裏への抜け出しによって得られるスペースを前田直輝選手、ガブリエル・シャビエル選手、マテウス選手が利用しますが、金崎夢生選手が封じられると攻撃があからさまに停滞して前線はコンビネーションを欠き、個人での打開に頼る展開になります。
カウンターアタックを封じられると前線には高さがないので、引いた相手のブロックをこじ開けることは難しく、今後の名古屋グランパス対策として金崎夢生選手への密着マークで前を向かせずに攻撃を遅らせて、ゴール前を固めるチームが増えるでしょう。
フォワード・ジョー選手がブラジルに移籍したことで前線は高さがなく、これを打開する武器は見当たりません。
フィッカデンティ監督は相手の対策は上手いですが、対策されると弱いタイプで安定して上位争いはしそうですが、優勝まで突出した結果を出すチームではないかなと思います。

さいごに

今シーズンはやはりこのままいけば、川崎フロンターレが優勝するだろうなという今週のJリーグでした。
また清武弘嗣選手の好調は個人的にうれしいですね。カタールワールドカップの時期は32歳なので、十分年齢的には狙えるはずですので、日本代表に返り咲いてほしい選手の一人です。
また、怪我から復帰した中村憲剛選手の活躍にも注目したいです。