Jリーグの入場制限を段階的に緩和へ!2万人目指しチェアマンが動く - こんな時には・・・・

Jリーグの入場制限を段階的に緩和へ!2万人目指しチェアマンが動く

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Jリーグの入場制限がようやく緩和の動き

政府が9月末まで継続するとしていたイベントやプロスポーツの人数制限を、19日にも緩和する方向で検討に入ったことが分かりました。
Jリーグの勝沢健広報部長は以下のような内容の要望を出したことを明かしました。

「政府が示したイベント制限の段階的緩和の目安では現在はステップ3にあり、これを一段と緩和したステップとして50%が想定されておりますが、私どもとしましては両者の中間基準として、2万人、または50%どちらか小さい方を新たに導入することで、地域やスタジアムの実情に合わせた段階的緩和を進めていきたい」

としています。

実際、感染リスクを考慮して大人数がいる環境を避ける人も多く、J1でも5000人のチケットが完売しない試合もあるのでおそらくこの基準ならチケット完売もしません。
Jリーグ各クラブはコストカットのために入場ゲートを普段より数を減らしていて大規模会場では5000人が席を空けつつも集まって観戦しているので、新基準にしても感染リスクは変わらないでしょう。
ただし、Jリーグの主な収入源はスポンサー収入で国民的な理解を得られないと、科学的根拠に基づいた規制緩和であっても逆効果になることもあります。
その点にも配慮してJリーグは東京オリンピック・パラリンピックを来年に開催する方向となっていますが、Jリーグ・NPBの入場制限緩和によってその運営にも寄与できるとプレゼンしています。

「私どもが今後も十分な感染対策をとりながら、より多くの観客の皆様に安全かつ安心してスポーツを観戦していただく場を提供することで、東京オリンピック・パラリンピックの運営などにも貢献してまいりたい」

と村井チェアマンがコメントしています。

東京オリンピック開催の可否は10月に決定されますが、それまでJリーグやプロ野球の入場制限を続けていると、東京オリンピックを開催して数万人が一つの場所に集まりスポーツ観戦することによって感染拡大が起こるかどうかの検証ができないまま判断をすることになります。
もし、プロ野球、Jリーグで観客動員が戻っても感染者が増えないということになると、少なくとも日本国内の客でオリンピックを開催することは可能と判断できる材料になります。
Jリーグの入場制限解除の要望が自分たちの経営のためと思われないためにも、東京オリンピックに向けた実験という理由付けは上手い方法ですし、プロ野球と歩調を合わせることで大手メディアから批判されるリスクを回避していることも感心します。
全国的に新規感染者数が少なくなっているので、国民的な理解も得られるんじゃないかと個人的には思います。
応援スタイルの変更についての云々はありませんので、今まで通りの拍手での応援に変わりはなさそうです。
実際に国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ(John Coates)副会長は7日、AFPの電話インタビューに応じ、「大会は新型ウイルスに関係なく行われ、来年の7月23日に開幕する」とコメントした。(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)に関係なく開催され、同感染症を「克服した大会」になるだろうと述べています。
東京オリンピックを開催する場合は、収入の多くを占める人気競技であるサッカー界の協力は必須で、2週間に一度行っているJリーグPCR検査センターは東京オリンピックでは重要な検査リソースになるでしょうし、各地の試合会場での感染症対策のノウハウがオリンピックを開催するうえでも参考になるのは間違いありません。
東京オリンピックを理由づけて規制緩和のタイミングを逃さない村井チェアマンはうまいですね。

最後に

今年の夏の移籍市場では東京オリンピック世代の三苫薫、斎藤光毅、橋岡大樹、田中碧、成瀬竣平、相馬勇樹、田中駿太あたりは今季のパフォーマンスを見ると新型コロナウイルスの影響がなければ海外移籍のチャンスがあったはずです。
東京オリンピックは開催されるなら海外組のスケジュールの都合が難しいことから国内組中心で編成されると思いますが、海外移籍を目指す選手が失ったチャンスを取り戻す機会として必要だと思いますので、ぜひ東京オリンピックは開催して欲しいです。

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