新型コロナウイルスの感染拡大で世界中からサッカーが消えた! - こんな時には・・・・

新型コロナウイルスの感染拡大で世界中からサッカーが消えた!

Sponsored Links

アジア、ヨーロッパ、南米に拡大すべてのリーグで延期や一次中止(中断)を決断!

2月中にJリーグKリーグ中国スーパーリーグ新型コロナウイルス感染拡大一時中止

3月に入るとアジア以上にヨーロッパの感染拡大が酷くなって、セリエAリーガエスパニョーラフランスリーグアンプレミアリーグ一時中断

ブラジルアルゼンチンではリーグ戦が続いていて無観客で試合はしていますが、選手は無観客試合にするなら中止するべきだとして抗議しています。

Sponsored Links

コパアメリカ、EUROが1年延期

コパアメリカ2020(南米選手権)を21年6/11~7/11まで延期、欧州サッカー連盟も6月12日~7月12日に12都市で広域開催される予定だった欧州選手権(EURO)1年延期することを決めました。

延期は史上初となります

ヨーロッパはリーグ戦が延期されているので、EUROを開催するはずだった6,7月にリーグ戦の日程を詰め込む作戦でしょうが、果たして間に合うでしょうか。

世界中の国際大会が軒並み延期になってる中で東京五輪だけ開催を強行するというのは難しいので、こちらも延期か中止が現実味を帯びてきました。

延期となると、来年のサッカー界のスケジュール調整はさらに難しくなりますし、カタールワールドカップへ向けた最終予選の日程も遅れることになるでしょう。

唯一の救いはカタールワールドカップは通常の夏開催が暑すぎるので、冬開催となっていて半年遅れで開催されることです。

カタール開催は批判も多かったですが、ここへきてカタールで開催することにプラス要素が出てきています。

今後のサッカー界のスケジュールは一から見直す必要があるのは間違いありませんし、日本代表の強化はイレギュラーな形になることは仕方がないといえそうです。

日本代表、東京オリンピック日本代表監督を務める森保監督はこの状況に対して、A代表とオリンピック代表のテストマッチや共同合宿の開催の可能性を示唆していますが、このような前例のない強化策に取り組むことができる良い機会にしてほしいですね。

日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が新型コロナウイルスに感染。

日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長(62)が新型コロナウイルス検査陽性だったことが17日、分かりました。

田嶋会長はJFAを通じてコメントを発表。そこで

「本日、私の検査結果が新型コロナウイルス陽性と出ました」

と説明したうえで、

「現在の体調は、多少熱があり、検査したところ肺炎の症状もあるそうですが、元気です」

と、軽症であることを明らかにしています。

62歳と高齢ですから重症化すると命の危険性もありますので、心配ですね。

田嶋会長は2月28日より海外出張に行き、北アイルランドのベルファストIFAB年次総会に出席したほか、オランダのアムステルダムで3月2日のUEFA理事会、翌3日のUEFA総会に出席。

その後は日本女子代表(なでしこジャパン)が出場していたシービリーブスカップの視察および女子W杯招致活動のため渡米していました。

3月2日のUEFA理事会、翌3日のUEFA総会で同席していたスイスサッカー協会セルビアサッカー協会の会長が新型コロナウイルスに田嶋会長同席した後に感染がすでに発覚していたため早期発見につながったようです。

おそらくUEFAでの会合感染の原因でしょうし、サッカー界まで新型コロナウイルスの脅威が浸透しているヨーロッパではEURO延期は仕方がなかったと改めて感じるニュースです。

田島会長は、その後、なでしこジャパンの遠征帯同していて、日本帰国後JFAの理事会に出席していたので、今後日本サッカー界での感染拡大となるとJリーグやなでしこリーグにも影響をきたします。

しかし、この新型コロナウイルス問題は世界中で長引く事が予想されていて最も楽観的なシナリオでも夏に終息、最悪インフルエンザのように毎年脅威となる感染症として定着する可能性も指摘されています。

田島会長が治療が終わって回復したら免疫ができるので、再び感染する可能性は圧倒的に低くなるので回復してから海外を飛び回って仕事をしてもらうことに支障をきたしません。

むしろ他の人のように感染リスクを気にする必要がなくなります。

田嶋会長は声明をこのように締めくくっています。

「この疾病と向かい合う事でこの新型コロナウィルスに対する偏見を無くしたりする事に貢献できればと思います。 この疾病の様々な研究に協力し、戻ってきます。」

力強いメッセージを発していますので、是非回復してもらいたいですね。

村井チェアマンJリーグは4月末まで延期可能と発表。

村井チェアマンは、当初設定していた3月中旬再開が難しくなり、4月1週に再開目途を立てていましたが、感染者数が減少に転じる気配はなく、4月1週再開も難しいかもしれない状況となっていることを受けて、4月の末までなら日程的な都合がつくことを発表しています。

これは、東京オリンピックが開催された場合の話で、もし東京オリンピック中止もしくは延期となった場合は、さらに日程的な都合はつきやすくなります。

安倍首相完全な状態で東京オリンピックを開催したい意向をG7で伝えたのは、延期でもよいというメッセージで徐々に、東京オリンピック関係者の発言も延期を匂わせてきているように感じます。

もし1か月の中断となる東京オリンピックが延期であれば5月まで再開時期を遅らせることが可能となるので、Jリーグが中止や無観客試合を行うことに対してはあまり心配は要らないでしょう。

しかし、アジアチャンピョンズリーグはまったく再開の目途が立ちません

そもそも入国禁止にされている国も多く選手すら外国に入ることができないので、今年のアジアチャンピョンズリーグは中止の公算が高いですね。

アジアチャンピョンズリーグが中止になるならJリーグは、さらに日程的な都合はつきやすくなります。

また、天皇杯の試合数を削減して日程を短縮することも日本サッカー協会が容認しているので日程的な調整や都合がつきやすくなっています。

とりあえず、このまま新型コロナウイルスが感染ピークとされている4月を越えても増加傾向が見られないのであれば、Jリーグはシーズン消化を問題なくこなすことができるでしょう。

心配なのはEU

今年はイギリスのEU離脱を控えています。

年末にEUに激震が来る前に新型コロナウイルス爆発的感染拡大により、EUの理念である人の移動や国を越えた連帯を捨てて各国が国境封鎖に踏み切ったことはEUに政治的、経済的な遺恨を残すことは間違いありません。

いざとなったらEUではなく国の利益をそれぞれの国が優先させる行動に出ることが明らかになったわけですから、イギリスのEU離脱が正しかったという機運が高まっていき、他の国でもEU離脱の機運が高まるでしょう。

21世紀に世界のサッカー界の中心にいたのは資金的にもレベル的にも間違いなくEUで、ヨーロッパサッカー界に世界中の資本と才能が集結していましたが、新型コロナウイルスはこのEU中心だった世界のサッカー界のパワーバランスが崩れるきっかけとなるかもしれません。

Jリーグにとっては逆にチャンスとなる可能性もありますが、サッカー界で理想的な連帯をみせてきたお手本のようなEUが、有事の際には簡単に崩れる姿を目の当たりにするとショックは大きいですね。

最後に

世界中のサッカーの試合が延期/中止されるのは、世界大戦以来のことであり、フランスのマクロン大統領もこれはウイルスとの戦争だとコメントしています。

東京オリンピックが今年開催されないのであれば、それは仕方ないことで誰が悪いわけでもありません。

しかし、ウイルスとの戦争に人類が打ち勝ったあとで東京オリンピックでもう一度世界中が手を取り合うきっかけとなると良いですね。

そのためには、今年の開催にこだわらないことが重要となるでしょう。