U23アジア選手権、1勝もできずに史上初の1次リーグ敗退!

U23アジア選手権2020!1勝もできずに史上初の1次リーグ敗退

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【今週のサッカー】
AFC U23アジア選手権タイ2020で1勝もできず史上初の1次リーグ敗退!森保監督解任が問題の解決にはならない本当の理由とは!

U23アジア選手権 1次リーグB組第3戦 日本1-1カタール(15日・タイ・バンコク・ラジャマンガラスタジアム)

初戦から2連敗で1次リーグ敗退が決まっていたU23日本代表は、1次リーグのB組第3戦でU23カタール代表と1―1で引き分け。

前半終了間際、MF田中碧(21)=川崎=が相手の足を蹴ったプレーで一発退場。

数的不利の劣勢の中、後半28分にFW小川航基(22)=磐田=が先制弾を決めたが、同34分にPKで追いつかれ、五輪イヤー初勝利を逃した。

1分け2敗のB組最下位で大会を終え、進退問題が取り沙汰されている森保一監督(51)は、アジアで1勝も挙げられませんでした。

この結果から森保監督解任論が噴出していますが、個人的には森保監督を交代させることが得策だと思いません。

その理由について説明していきます。

チームを固められない・固めない3つの理由

今回U23アジア予選で1勝も挙げられなかったメンバーについて大会前の段階で森保監督は東京オリンピックに出場するのはこの23人中で6人程度という趣旨のコメントを残しています。

つまりは、実質東京オリンピック代表のBチームであり、急造チームだったわけです。

6人しか本大会に呼ばないであろうメンバーに戦術の浸透などしても本大会では、全く別のチームになるので戦術も固めず、選手の自主性に任せることで、化粧をせずにすっぴんの状態で能力と性格の見極めを行った大会だったといえるでしょう。

それでもオリンピック出場権をかけた韓国、オーストラリアのようなアジアの強豪と戦う経験値が得られなかったことは、痛いですが、東京オリンピックに関して大きな影響はないでしょう。

このチームから選ばれるのは6人程度でスタメンは2人程度なのです。

では、東京オリンピックまで7か月となったこの時期に、なぜベストメンバーで戦わないのでしょうか?

自国開催の恩恵

まず一つ目の理由は東京オリンピックが自国開催だからです。

オリンピック出場権をかけたチームより予選は免除の日本代表は7か月強化スケジュールに余裕があります。

また、自国開催のオリンピックに海外組、オーバーエイジを呼ばず、国内メンバー中心に継続性を持って、チームの完成度を高めていくという方針を取れば、育成の大会というサッカーにおけるオリンピックの位置づけとしては正しいのかもしれません。

しかしながら、他競技が選手人生をかけてトッププレイヤーが集まる東京オリンピックという大会でサッカーだけは、「育成の大会ですから」というのはメディアやスポーツ政治的にも社会一般的な感覚からも受け入れがたいものだと想像されます。

そのために、東京オリンピックでベストメンバーを招集することを優先している東京五輪世代は最終メンバーが決まってから直前合宿でチームを組み立てることになるので、森保監督は東京オリンピック世代においては、まだチーム作りが始まってすらいないという状態であることを理解する必要があります。

海外組が急激に増加!

二つ目の理由は海外組の急激な増加です。

過去を遡ってもオリンピック予選を海外所属クラブが拒否した選手は中田英寿選手しか思い浮かびません。

前回のリオデジャネイロオリンピックでは久保裕也選手が唯一の海外組でしたが、アジア予選には参加してエースとしてチームを牽引しました。

しかし本大会では招集を断られています。

この経験があるので、オリンピック出場権がかかっていないU23アジア予選では無理に海外組を招集せずに、「今回は見送るので、8月は招集に応じてください」という交渉をしていたことは想像に固くありません。

実際に昨年11月のA代表の試合には大迫勇也選手を招集せず、所属のブレーメンは拒否していたオーバーエイジでの東京オリンピック出場に前向きな姿勢に変化させています。

東京オリンピック世代は過去に前例がないほど海外組が多く、板倉滉、久保建英、菅原由勢、堂安律、冨安健洋、中村敬斗、中山雄太、前田大然、三好康児、食野亮太郎、安倍裕葵がいて、今回招集したのは食野亮太郎だけ。

この状態で森保監督の実力や東京オリンピック世代の可能性についてなど考えるのもまだ早いですね。

森保監督は東京オリンピックのための兼任監督である。

以上のような状況を踏まえて、東京オリンピックでベストメンバーを招集してメダルを狙うためのウルトラCが森保監督のA代表U23兼任です。

兼任だとU23に招集が難しい海外組はA代表に招集してオーバーエイジ枠の選手との連携を深めることができるのです。

リオデジャネイロオリンピックでブラジル代表もA代表と兼任してネイマール選手をオーバーエイジで招集して金メダルを獲得しています。

実際に昨年8月のコパアメリカ、12月のE―1選手権でもA代表とU23代表を半々のバランスで招集して、垣根のない代表チームを編成してきたのは森保監督ではなくJFAがいかに東京オリンピックで結果を出すかから逆算された強化プランなのです。

2020年の日本代表スケジュールを見ても6月のA代表のワールドカップ2次予選キルギスとタジキスタン戦がありますが、この間の東京オリンピック世代の活動はありません。

3月にオリンピックの対戦相手が決まってからの日程が組まれていない理由はA代表のアジア予選2試合を東京オリンピック世代の強化に活用するプランなのです。

そして7月に最終メンバーを発表。

1か月の合宿の後に本番です。

この強化スケジュールはA代表と兼任の森保監督以外に出来る人はいません。

そのため、森保監督の解任はないと予想します。

しかしながら、森保監督は西野japanから東京オリンピックまでの繋ぎのために兼任監督として任命されたと思うので、東京オリンピックの本番で勝てる監督であることを証明しなければ、五輪後にバッサリ切られるでしょう。

まとめ

今回のU23アジア選手権は5失点のうち3失点がPKであり、アンラッキーが重なった部分もあります。

VAR判定に適応できなかったところが最大の反省点でしょう。

個人では急造チームでちぐはぐな中でも斉藤美月選手、橋岡大輝選手、田中駿太選手、杉岡大輝選手、森島司選手、相馬勇輝選手のパフォーマンスは良かったので、今後、A代表招集も予想されます。

森保監督が前線からのプレッシングがかかりにくい3-6-1を東京オリンピック世代では採用するのは暑い東京オリンピックでは運動量を武器にしたプレッシング戦術が難しいからという理由がありそうで、ディフェンスラインは低くなりがちとなるでしょうからペナルティーエリアで不要な接触を避けて守備をする技術を高めていく必要があるといえます。

ただし、守備的でカウンター戦術を得意とする森保監督にとっては世間の期待値が下がったことは好材料かもしれません。

また、田中碧選手が謎の判定で退場を第3戦目のカタール戦でしてしまったことの副産物として4-4-1システムを採用しましたが、むしろ選手達はやりやすそうにプレーしていました。

育成年代で慣れ親しんでいる4バックシステムを再考する余地は十分ありそうですね。

一方で退場した田中碧選手は、東京オリンピック初戦の出場資格を失う可能性があることは大変残念でJFAは大いに抗議すべきです。

基本的に代表チームは前評判が低いほど結果を出す傾向があり、森保監督には東京オリンピックで批判を払しょくしてもらいたいんですが、森保監督を信頼する材料も現状では個人的には見出せていないので、東京オリンピックで結果がどうなるかはまったく予想がつきません。