アジアチャンピョンズリーグ昨季王者アルヒラルがコロナで失格処分 - こんな時には・・・・

アジアチャンピョンズリーグ昨季王者アルヒラルがコロナで失格処分

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Jリーグで若手選手が飛躍!
ヴィッセル神戸監督退任!
川崎フロンターレが優勝へ向けて順調!
など話題満載の今週です。

Jリーグは19節が終了。当初は危ぶまれたシーズン全試合消化が見えてきています。
政府はGOTOイベントを来月にも実施する考えで、Jリーグの試合も助成が受けられる可能性があります。Jリーグの試合はマスク&手拍子の観戦スタイルが定着していて、感染リスクは高くありません。たとえ大人数がいても一人の感染者の咳で飛ぶ飛沫ウイルスは周囲2メートル程度で、何万人が集まっても感染リスクはイメージより高くなりません。応援がないスタジアムはさみしさもあるかもしれませんが、このスタイルのスタジアムを体験できるのは今だけなので、せっかく制限が緩和されたのでJリーグの試合にぜひ、足を運んでほしいと思います。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)昨シーズン王者のアル・ヒラルが失格!

新型コロナウイルスの影響でカタールで集中的に開催されるACL西地区のグループ最終節が23日に行われ、グループBのアル・ヒラルはアル・アハリ・ドバイと対戦予定でした。しかし、昨シーズンのACL王者アル・ヒラルはゴールキーパー3名を含めた11人手しかメンバーを用意できず、先発ラインアップはフィールドプレーヤー8人にゴールキーパー1人、控えのゴールキーパ2人でした。
なぜこのような事態になったかというとカタール渡航後に受けた新型コロナウイルス検査で15選手から陽性が出て出場できる状態ではなくなったからです。
最低でも13選手のスカッドを用意するというアジアサッカー連盟の規約違反に当たり、アル・ヒラルが大会から失格となることが発表されています。
サウジアラビアのクラブも新型コロナウイルス感染者が選手、スタッフに増加したため試合が開催できず、こちらも失格処分となりました。
なお、大量の新型コロナウイルス陽性者が出たことを受け、アル・ヒラルとサウジアラビアサッカー連盟はAFCに試合の延期を求めていたものの、この要求は通ることなく強引に試合を開催して失格処分となっています。
アル・ヒラルは声明を発表して、この状況でも参加したのは国の支援に応え海外で国旗を掲揚するため、ファンに誇りを持ってもらうためで延期の例外措置なしと判断されたこと、換気が悪いホテルの交換の要求を無視されたことに対して抗議文書を検討しているとしました。
アルヒラル側に落ち度はないと思いますが、AFCとしてはこれ以上日程を後ろに倒すと大会が成立しなくなるため、強引に日程を消化するしかない状況なのでしょう。
西地区より、ヴィッセル神戸、FC東京、横浜Fマリノスが出場する東地区の方が日程消化は大幅に遅れています。
もはや罰ゲームと化している誰も得しないアジアチャンピョンズリーグは今シーズンは中止にしていただけないでしょうかね?

Jリーグで若手選手が飛躍した背景

Jリーグで多くの若手選手が今シーズン台頭して明るい話題をもたらしていますが、背景にあるのは新型コロナウイルスによる大会方式の変更で降格リスクがなくなり、各クラブは経営難なので高年俸のベテランを大幅減棒するか戦力外にする必要があり、若手選手を積極的に起用するインセンティブが生まれます。
同じレベルなら安くて若い若手選手を起用するのがヨーロッパでは当然ですが、日本では経験値があるベテランを起用しがちであることが問題視されていましたが今シーズンの若手選手のブレイクは思い切って起用すれば、意外にやれるということの証明であり、監督やフロントに見る目がなく、経験値で判断していたともいえます。
とくに若手選手の台頭が著しいのは、ゴールキーパーで鹿島アントラーズの沖悠哉を筆頭に複数の東京五輪世代がレギュラーポジションを奪っています。
来シーズン以降は、ベテラン選手の戦力外が相次ぎ、今シーズン経験を積んだ若手選手を中心にチームを再構築して新型コロナウイルス渦での経営難を逃れようとするチームが増えていくでしょう。

ヴィッセル神戸フィンク監督退任

ヴィッセル神戸はフィンク監督が退任することになりました。家族の下に帰るために退任したということですが、数日前までアジアチャンピョンズリーグのタイトルを狙いに行くという発言をしていることから実質的には解任に近いと推測されます。後任にはスポーツディレクターの三浦淳寛が監督、林健太郎コーチ、平野孝スポーツディレクターが就任すると発表されました。
フィンク監督は、昨年天皇杯タイトルを獲得するなど監督人事で迷走するチーム状況を立て直しましたが、今シーズンは過密日程の影響でイニエスタなどベテラン中心選手の稼働率が下がったこともあり、12位に低迷していました。
三浦淳寛監督はJクラブを指揮した経験が無く、フィンク監督以上の能力を求めるのは酷で、この監督人事は三木谷オーナー得意の暴走だったのかなという気がします。
とにかく、ヴィッセル神戸はバルセロナ化というプランからどんどん遠ざかっているように見えますが、来シーズンまでの繋ぎとして三浦淳宏監督が指揮を執って、新型コロナウイルス渦が収まってから、来シーズン長期で任せることができる監督を連れてくるということであれば、良いのですが、サポーターの大半には支持されない人事だと思います。

川崎フロンターレが優勝へ向けて順調に勝ち点差を広げる

34試合中19試合が終了したJ1ですが、首位は川崎フロンターレが連勝を続けて、勝ち点50に到達。2位セレッソ大阪が39で勝ち点差は11となっています。
前半戦は下位に沈んでいた鹿島アントラーズが4位に躍進しており、ザーゴ監督の戦術改革と以前から持っていた鹿島らしさが融合した戦い方を確立しつつあり、来シーズン以降は優勝争いに絡んでくるチームに成長しそうです。とくにフォワードのエヴェラルドが11得点で得点ランキングで2位に躍進していて、活躍ぶりがすばらしいです。
昨シーズンの王者横浜Fマリノスは7位に沈んでいて、昨年の勢いはありません。これは横浜Fマリノスが走行距離が多い戦いが多く過密日程がマイナスにはたらいていることと、他のチームのマリノス対策が進んだことが、原因だと思います。
下位チームは、資金力のないチームが並びます。選手層の薄いチームが過密日程の影響を受けていると想定できます。下位に沈む大分トリニータ、北海道コンサドーレ札幌、横浜FC、サガン鳥栖、清水エスパルス、ベガルタ仙台、湘南ベルマーレは来シーズンの降格候補になるでしょうから、来季につながるシーズンにしたいところ。

さいごに

ベガルタ仙台が今シーズン終了後に債務超過になる可能性があると発表しましたが、Jクラブの多くは今後、経営難を迎えるでしょう。
これは決して経営陣の怠慢が招いた結果ではなく、ウイルスから身を守るために社会の犠牲になったわけで、Jリーグは2月に国からの指示がある前から自主的に中止しており、イベント業界のお手本として正しい判断をしていたと思いますから、ウイルスのリスクが可視化され、治療法も分かってきた結果として現在、制限の緩和措置に踏み切っているので、イメージとしてスタジアムでの観戦に二の足を踏むには理解できますが、日本では季節性インフルエンザと比較して大きな致死率ではなく、感染対策も十分行っているので安心してスタジアムに行ってほしいです。
社会のために自ら犠牲になって初期のパンデミックを抑えることに貢献したJリーグが報われて欲しいと思います。

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