2020年世界のサッカー事情と韓国Kリーグ、日本Jリーグの状況。

2020年世界のサッカー事情と韓国Kリーグ、日本Jリーグの状況。

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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により世界のサッカー主要リーグは中断を余儀なくされましたが、再開の目途が立った国も続々と増えてきています。

各国の再開へ向けた動きを紹介したあとにJリーグの現状と今後について考えていきます。

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ヨーロッパの状況

ヨーロッパでは比較的死者数が少ないドイツでは、ブンデスリーガを5月15日あるいは22日頃から無観客試合で再開される見通しとなりました。

ブンデスリーガ再開に向けてドイツサッカーリーグ機構(DFL)が作成した衛生・安全プロコトルを、アンゲラ・メルケル首相および政府が承認したと報道されています。

再開にあたって無観客試合が想定されているとのことです。

ドイツでは感染が一定のペースで進むことを容認しており、日本以上に死者数が増加していても、感染者が増加傾向になければ経済活動を再開させていく方針で、韓国のように新規感染者数を0にすることにこだわっていないところが特徴です。

セルビアサッカー協会は、同国の1部リーグと2部リーグがそれぞれ5月30日に再開することを発表した。試合は無観客で行われることも併せて発表されています。

トルコではスュペル・リグが6月12日に再開することが発表されました。

また、欧州サッカー連盟(UEFA)は、5月30日にトルコのイスタンブールで行われる予定だった決勝を8月29日の開催が検討されているとのことです。

トルコでは感染の拡大傾向が続いていますが大丈夫でしょうか。

しかし、スペイン、イタリア、イギリスでは万単位の死者が発生しており、再開の目途は立っていません。

この3カ国は、練習の再開に向けて動いている段階であり、欧州チャンピオンズリーグで上位進出が多いです。

国をまたいで開催される欧州チャンピオンズリーグは決勝までスムーズに日程を消化するためのハードルはかなり高いといえます。

ヨーロッパでは日本とは桁が違う人口比での死者数が出ている国でもリーグ戦再開へ動き出しています。

この動き方の違いはシーズン制の違いによるところが大きいです。

ヨーロッパでは秋に始まって春に終わるので本来は5月にはリーグ戦は終盤に差し掛かっていたはずで、中断した試合を消化するために残された日程が少ないわけです。

そこで無観客試合でもとにかく日程を消化したいということですね。

Jリーグは春秋性でまだリーグ戦は1試合消化しただけ、冬まで日程を伸ばすならあと8か月の猶予がありますから、無観客試合で無理に再開する必要はないということです。

ヨーロッパのリーグはシーズンのスタートが夏ですでにリーグ終盤戦なので、少ない日数で残されたリーグ戦試合数をなんとか消化させることでスポンサー契約、放映権契約を履行したいという狙いが見えますね。

韓国Kリーグ

Kリーグは5月8日・金曜日に再開することが決定しています。

韓国は早期の感染終息に成功しており、選手団や関係者全員が感染予防のための守則を徹底的に遵守し、クラブ間の練習試合の自制や外部接触の最小化、連盟がまとめたマニュアルの遵守など、徹底した防疫システムを構築したうえでの再開であり、感染リスクが0に等しい状況まで国単位でもっていったうえでの再開となります。

Kリーグの全選手とコーチングスタッフ全員を対象にした新型コロナウイルス検査でも検査対象者全員が陰性判定を受けています。

2020年シーズンのKリーグは新型コロナ・ウイルスから安全な状態をつくったうえで5月8日の再開を迎えることに成功しています。

日本と気候的にも近いですし、Kリーグの再開の仕方は参考になる部分も多いでしょう。

Kリーグは、しばらくの間は無観客試合を想定しているとのことですが、韓国の国内の新規感染者は一桁が続いているので観客を入れての再開でも構わないと思いますが、慎重に再開するということですね。

Jリーグの現状と今後

JリーグがJ1、J2、J3リーグ戦のさらなる延期を発表しています。

新たに5月30日から6月7日までの試合が正式に延期となり、それ以降の日程も未定となっています。

また、日刊スポーツによると政府は財務状況が深刻化するスポーツ界にとって各競技団体へ充てられる助成金の元となるスポーツ振興くじ(toto)の対象となるJリーグが経営危機に陥れば、助成事業そのものが揺らぐ可能性もあり、支援策が検討対象になると報じています。

確かに他競技はtotoの助成金をあてにして運営されている団体が多く、Jリーグが資金難などで長期にわたって通常通りの開催ができなければ、スポーツ界全体に悪影響となります。

東京オリンピックに向けて政府にとってJリーグは、支援先として優先度が高いといえます。

日本の現在の新型コロナウイルス感染症の被害は、ヨーロッパ各国よりも圧倒的に少ないので無観客で再開しようと思えば、今からでも再開できるでしょうし、totoを成立させることを重要視すると無観客試合でも試合数をこなすことに意味があるので、Jリーグは無観客試合での再開に方針転換するタイミングかなと思います。

無観客試合で生じる各クラブの売り上げの減少に対しては国から助成金を要請して、totoの売り上げを財源にした他のスポーツ団体の助成金を維持するという形であれば、スポーツ界全体の被害を最小化出来ます。

リーグ戦の日程をギリギリ消化できるまで引き延ばせるのは7月上旬までなので、それまでには無観客試合でもやるのか、やらないのかについて決める必要があります。

スポーツ界全体のことを考えると無観客試合で試合を成立させた方が良いですし、DAZN、スポンサーとの関係を考えても試合をした方が良いですが、各クラブの経営状況を考えると、無観客試合をこなすだけでは赤字が大きくなるだけです。

4月末に村井チェアマンが菅官房長官と会談して、Jリーグの練習場施設をPCR検査会場に提供する意思を示していますが、実際の目的はtotoを成立させることで日本のスポーツ界全体に貢献できるJリーグに支援を要請し、PCR検査会場の話は公に貢献する意思を示しただけで現実的には実現しないでしょう。

Jリーグが無観客でも早期に再開したほうが良いかどうかは
・DAZNとの年間200億円の放映権の契約がどうなるか
・totoを理由とした国からの支援がどうなるか
という2つの要素によって決まると思います。

村井チェアマンは、しばらく観客を入れての開催が難しい場合に備えて無観客試合を開催してリーグ戦を成立させることでDAZNの放映権を予定通り得ることとtotoを成立させることで国からの支援を取り付けることの一石二鳥を狙っているように感じます。

そして、各クラブの無観客試合開催による赤字部分を分配金によって埋めることができれば理想的です。

Jリーグの今後の動きは、無観客試合と国との折衝とが絡んでくるので注目です。

さいごに

新型コロナウイルス感染症によって中断が余儀なくされてきた各国のサッカーリーグですが、感染が収まってから再開する韓国のような国もあれば、日本以上に感染状況がひどいにもかかわらず再開するヨーロッパのような国もあります。

サッカー観戦は屋外ですし、応援を自粛すれば感染リスクは少ないとの専門家会議での見解もあるので個人的には観客を入れての再開を早期に検討すべきだと思いますし、他国のリーグ戦再開が日本のスポーツ界の後押しになれば良いですね。

Jリーグとしては、今シーズンのすべての試合で観客を入れて全日程を消化することが理想的ですが、それができるための時間は少なくなってきています。

村井チェアマンは、これまで最悪の状況も想定して布石を打っているので、この状況も想定内でしょうから、Jリーグが今後どのように動くのか楽しみです。