鹿島アントラーズ内田篤人の引退試合は引き分けで終わる - こんな時には・・・・

鹿島アントラーズ内田篤人の引退試合は引き分けで終わる

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ガンバ大阪は前半に小野瀬康介が得点を決めましたが、宇佐美貴史が不調で攻撃にキレはなく、井手口陽介の運動量と昌子源、三浦弦太、キムヨングォンの3バックの安定した守備力でゴール前で鹿島アントラーズの攻撃を跳ね返し続けましたがロスタイムに力尽きて1-1の引き分けというゲームでした。

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最後の出場は前半20分から途中出場

内田篤人は前半20分から出場して全盛期を思わせるチャンスメイクでロスタイムの同点弾を演出し、ポジショニング、視野の広さ、斜め前方へのパスは随所にワールドクラスの質の高さを見せましたが、全盛期のスピードは失われ、アップダウンも終盤はきつそうになっていましたね。

膝をぐるぐる巻きにしたテーピングも痛々しく、やはり限界だったのだろうと感じました。

内田篤人の凄さは、攻撃面では「ボールの置き所」です。タッチラインを背負うサイドバックは角度が無くなり前方へボールを捨ててしまう選手が多いですが、中央向きにボールを置くことで相手選手の足を止め、パスの選択肢を複数持つことができます。

サイドバックがビルドアップの起点となるという意味で2000年代では世界を代表するモダンな右サイドバックの一人だったと思います。

守備面では、対面するウイングにあえて距離を取ることで味方の帰陣を待ったり、中央へのパスコースを切りながらボールを奪うプレーが得意でした。

サイドバックというゴールから遠い位置でまず失点しないことから逆算された、賢い守備が素晴らしい選手でした。

個人的にもっとも印象的だったのは、怪我を抱えながら出場した2014年ブラジルワールドカップで、日本代表の中では、唯一対戦相手と比較してもワンランク格上のプレーをみせていたと思います。

ワールドカップのグループステージが物足りないと感じたレベルの選手は全盛期の中田英寿と内田篤人の二人以外には思い浮かびません。

ブラジルワールドカップではすべてを発揮することなく終了したのでロシアワールドカップが集大成になるかと思いましたが、膝の怪我が治らず、その後、日本代表に復帰することもありませんでした。

それでも、左サイドの長友佑都と同時に日本人サイドバックの限界点を一気に押し上げていった姿は、すさまじかったですね。

内田篤人日本サッカー史上最高の右サイドバックであることは間違いなく、今後、内田篤人を超える選手が出て来てほしいですが、なかなか簡単ではなさそうです。

さいごに

新型コロナウイルスの影響で、Jリーグは、今シーズンは降格も無く、賞金も減額となったことで、若手を積極起用するチームが増えたのは良いことですが、ベテランにとってはモチベーションを保つのは難しいシーズンになっています。

内田篤人が現役引退を選択しましたが、遠藤保仁中村俊輔中村憲剛といった一時代を築いた名選手がほとんど出場機会を失っていて、多くのベテランが引退を選択するシーズンとなりそうです。

FCバルセロナもチャンピオンズリーグで大敗して新監督のクーマン氏が世代交代を進めています。

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