欧州スーパーリーグ構想が48時間で頓挫するお粗末さ! - こんな時には・・・・

欧州スーパーリーグ構想が48時間で頓挫するお粗末さ!

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欧州サッカー界にとどまらず、大きな社会問題として世界中に激震が走らせたのが4月18日深夜に突如降って湧いた欧州スーパーリーグ(以下、ESL)構想だ。
プレミアリーグの6クラブ(リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナル、トッテナム)、ラ・リーガの3クラブ(レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー)、セリエAの3クラブ(ユベントス、ミラン、インテル)の合計12クラブが次々にESLへの参加表明を公式発表したことで、欧州で長年噂(うわさ)の域にとどまっていた構想がとうとう現実のものとなった。

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欧州スーパーリーグ(以下、ESL)構想

欧州での社会的、政治的猛反発を受ける格好でプレミア勢6クラブが20日深夜に次々と撤退を表明。

これによって実質的にわずか48時間欧州スーパーリーグ構想頓挫した。

今回の欧州スーパーリーグ騒動に対し、ラ・リーガは22日参加表明をした前述の3クラブを除く1部、2部の39クラブの会長を集めた会談を開いた。

その後、39クラブの署名で共同声明を出し、会談終了後には世界中のメディアを招待して記者会見を開いた。

その会見にはラ・リーガのハビエル・テバス会長を筆頭に、セビージャ、ベティス、バレンシア、レバンテ、ビジャレアルの5クラブの会長も出席。

世界中から集まった250名以上のジャーナリストからの質問を受ける形で1時間以上に及ぶ会見を行った。
歯に衣着せぬ物言いで有名なテバス会長は、今回のESL騒動の中心となったレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の「フットボールを救うため」という欧州スーパーリーグ設立の意義に対してもはっきりこう反論した。

「少なくとも実力主義の概念全体に影響を与える現実だ。彼は『この構想が財政破綻を救う』『国内リーグに害を及ぼさない』と言っていたが、欧州ではこの50年、欧州の大会に出場するために国内リーグの38節を戦う方法が採用されてきた。それが国内リーグを戦うこともなく参加できるリーグとはどういうことなのか? プロジェクトを主導してきたレアル・マドリーの会長は、『これはサッカーの未来のために良いことだ』と語っていたが、それが事実であればなぜ秘密裏に事を進めてきたのか? 本当に良いことをしているのであれば、表で堂々とやればよかったのだ」

とコメントしています。

イギリスのボリスジョンソン首相は競争原理を妨げるカルテルを作るなら法的措置も辞さないと欧州スーパーリーグ構想を不支持。

問題の本質は昇格、降格がないということと捉えられているようです。

それが欧州サッカーの文化であり、一方的にことを勧めようとしたこともネガティブなイメージを与えました。

一方で個人的には昇格降格制度がなければいけないという感覚には違和感も感じます。

なぜなら日本のプロ野球やアメリカの4大リーグには降格制度がないからです。

今回の欧州スーパーリーグ構想はアメリカの投資銀行JPモルガンが絡んでおり、アメリカ資本のオーナーが大きな影響力を持っていたため、降格制度がないことを問題に思わなかったのでしょう。

個人的には、欧州スーパーリーグ構想は欧州サッカーにアメリカンスポーツビジネスのモデルを持って行き、アメリカ市場をサッカー界が取り込んでいくという意味で発想としては面白いと思っていたので、すべてが否定されるのもどうかなとは思います。

欧州スーパーリーグ構想は今回突如出てきましたが、もともとアイデア自体は何年も前からあり、アメリカ資本がヨーロッパサッカーの市場を簡単にあきらめるとも思えないので別の形で新たなスーパーリーグ構想が出てくるでしょうが、その時にヨーロッパのサポーターはどう反応するでしょうか。

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