Jリーグ2021年シーズン最終節で決まる降格、得点王。 - こんな時には・・・・

Jリーグ2021年シーズン最終節で決まる降格、得点王。

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2022年シーズンの構想は?

今週のサッカー

徳島ヴォルティスが降格。
最終節にもつれ込んだ得点王は直接対決
鹿島アントラーズがブラジル路線を転換、欧州へ
セルティックがガンバ大阪・井手口へオファー
磐田、新監督にJ2で3位甲府の伊藤彰氏
熊本と盛岡がJ2昇格
北九州と相模原がJ3降格決定

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徳島ヴォルティスが降格。

徳島ヴォルティスの17位が確定し来季のJ2降格が決まった。
前節を終えた時点では、清水、湘南、徳島の3チームに降格の可能性が残っていたが、清水はセレッソ大阪に勝利、湘南ベルマーレはG大阪と引き分けて自力でJ1残留。勝利が絶対条件だった徳島ヴォルティスは負けて他会場の結果にかかわらず降格が決まりました。
昨シーズン昇格を決めた後にリカルド・ロドリゲス監督が浦和レッズに引き抜かれ、新監督ポヤトスは検疫で入国できないまま開幕を迎え、最後は降格枠4の変則レギュレーションの被害者となりました。
徳島ヴォルティスのボール支配率はJ1で2位。
川崎フロンターレよりも上ですが、明確な得点パターンを作ることができなかった印象です。
ポヤトス監督は優秀なチーム作りをしたと思いますし、来期続投もあり得るでしょう。
Jリーグの他クラブからもオファーがあって不思議ではありません。
また、来季J1に昇格するのは、磐田と京都で、全18チームによるリーグ編成に戻ります。
今シーズンはJ1のサガン鳥栖を除くと降格は予算通りの結果になっています。
J1定着のためにはチーム人件費が15億円程度必要ですが、ジュビロ磐田と京都サンガは15億円の予算を用意できると思いますので、来期の降格争いは混とんとしそうです。

最終節にもつれ込んだ得点王は直接対決

最終節で1位と2位の直接対決は、前半を両チーム無得点で折り返したあと、67分にはダミアンのゴールで川崎Fが先制。
右サイドに持ち込んだ家長昭博からのクロスに合わせてヘディングで叩きつけた。
この時点で、先に23点目を挙げたダミアンが前田を一歩リードする。
だがそのわずか7分後には前田にもゴールが生まれる。
横浜FMが敵陣中央で獲得したFKから左サイドへ展開し、エウベルからレオ・セアラへの低いクロスがゴール前にこぼれたところを前田が左足で蹴り込んだ。
試合はそのまま1-1のドローで終了。
ダミアンと前田はともに23ゴールでシーズンを終え得点王を分け合う結果となった。
川崎フロンターレは勝ち点93まで伸ばして優勝。
20チーム編成の特殊なシーズンということもあり、この勝ち点を抜くチームは今後出てこないかもしれないほどの圧勝劇でした。

鹿島アントラーズがブラジル路線を転換。

今季J1を4位で終えた鹿島アントラーズの相馬直樹監督が今季限りで退任し、来季は欧州から監督を招聘する見込みであることが分かりました。
ポルトガル人監督が有力だが、スイス人のレネ・バイラー氏らが、リストアップされているとのこと。
レネ・バイラーはベルギーリーグ・アンデルレヒトで優勝しています。
常勝クラブには「ジーコスピリット(献身・誠実・尊重)」は根付く。
その伝統を残しつつ、現代サッカーのトレンドを取り入れられれば理想ですが、テクニカル・ダイレクターを務めてきたジーコ氏は今後、ブラジルに戻りアドバイザーを務めることからもジーコ色は徐々に失われていくのではないでしょうか。

セルティックがガンバ大阪・井手口へオファー

スコットランド1部セルティックがG大阪MF井手口陽介(25)獲りに動いていることが分かった。
セルティックは100万ユーロ(約1億3000万円)超の違約金を用意するなど高く評価しているという。
セルティックは今夏、横浜を指揮していたポステコグルー監督が就任。
Jリーグを熟知し、オーストラリア代表監督時代は日本代表だった井手口陽介にミドルシュートを叩き込まれた経験もあるだけに、井手口の能力はわかっているでしょう。
井手口陽介は、1度目の欧州挑戦となったリーズ(当時イングランド1部)では就労ビザが降りず、レオネサ(スペイン2部)やフュルト(ドイツ2部)への期限付き移籍を繰り返したが、ケガもあって本来の力を発揮しきれず、わずか1年半でガンバ大阪に戻ってきています。
井手口本人は欧州再挑戦を希望しているといい、今後の交渉の行方に注目が集まります。
井手口陽介の選手としてのポテンシャルは誰もが認めるところだが、欧州挑戦時には言葉の問題があり、本人も勉強をする意識が欠けていたとも報じられています。日本代表から遠ざかっているところも、勢いのままプレーできた若手時代から、中堅となって試合の流れを見てゲームのイニシアティブを握る能力が、ついてこないところは中盤の選手としては寂しいところがあります。
森保監督が率いる日本代表では左サイドハーフで起用されていて、攻守にハードワークできるものの、ボランチとして試合を動かすには物足りないという評価でしょう。
25歳で海外移籍するならラストチャンスだと思いますが、一皮むけると日本代表の中心になれるだけのものを持っているので、期待したいですね。

磐田、新監督にJ2で3位甲府の伊藤彰氏。

来年、3季ぶりにJ1復帰を果たす磐田の新監督に現在J2甲府で指揮を執る伊藤彰氏が就任することが1日、分かった。
体調不良で療養中の鈴木政一監督は退任する。
伊藤氏は埼玉県生まれ。
埼玉・武南高、国士舘大を経て富士通入り。
Jリーグではミッドフィルダーを務めて川崎に大宮、鳥栖、徳島でもプレーしました。
大宮監督などを経て、2019年に甲府の指揮官に就任するとポジショナルプレーといわれる欧州トレンドの戦術を導入してJ2で19年は5位、昨季は4位、今季は3位と成績を上げている。
高校年代などの指導の経験もあり、若手の育成にも定評があります。
ジュビロ磐田は伝統の静岡サッカーに強い思い入れがありますが、伊藤彰は静岡との縁がなく、試行しているサッカーもジュビロのサッカーとは真逆です。
服部年宏ヘッドコーチ、中山雅史コーチともサッカー観が合わないので、うまくいくのか不明です。
また、来シーズンはワールドカップイヤーで開幕が早いことを考えると新監督が新しい戦術を導入する時間がありません。
甲府での3年間ではポジショナルプレーをキーワードに掲げながらも「ボール支配率」は16位→15位→12位とJ2でも真ん中以下。
パス数も中の下。
柔軟性もある監督ではあります。
甲府ではセットプレーでの失点が多かったので、ここをジュビロで改善できると安定した結果を出せる可能性があります。
ヴァンフォーレ甲府の選手も補強候補に入ってくるでしょう。

熊本と盛岡がJ2昇格

ロアッソ熊本が勝ち点54でJ3優勝を飾り、4年ぶりのJ2復帰を決めた。
熊本は2008年度からJリーグに加盟し、J2へ。
18年にJ2で21位となって、J3降格が決まりました。
監督は経験豊富な大木武さんでJ2でも内容面でも魅力的なサッカーを見せてくれるでしょう。
ターレスは身体能力が高く日本国籍取得の意向で面白い素材だと思います。
いわてグルージャ盛岡はクラブ史上初のJ2昇格を決めました。
いわての監督秋田豊は指導者経験が浅い時期にいきなり京都サンガの監督に抜擢され、チームを降格させましたが、監督としてついに結果を出しました。

北九州と相模原がJ3降格決定

北九州は2010年にJ2へ加入。
16年にJ2最下位で初のJ3降格が決まった。
小林伸二監督が就任した19年にJ3で優勝し、J2に復帰。
昨季は5位と躍進したが、主力の大半が流出した今季は苦戦、サッカー専用スタジアムを持ち、都市の規模も大きいため、J3に甘んじるクラブではありません。
SC相模原はDeNAが今年から経営に参画しました。
プロ野球の横浜DeNAベイスターズを復活させたノウハウを持ち、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダースを含め、神奈川県内で3チーム目のプロスポーツクラブの運営に当たることになりました。
相模原市は人口70万人がいて相模原駅前にスタジアム構想があり、将来性豊かなチームといえるでしょう。
J3にいったん落ちることになりますが、DeNAを中心とした改革はやりやすい状況になったともいえます。
2021年のJ2が終了しましたが、予想を大きく上回る好成績と言えるのはFC琉球・町田ゼルビア・ファジアーノ岡山の3つ。
FC琉球は予算規模からすると素晴らしい成績なのをフロントが理解していないのかシーズン中に監督を交代させています。
現場がうまく回っても正しく評価できるフロントがいないと継続した強化は難しいです。
ファジアーノ岡山は地道に営業成績を伸ばしフロントが優秀で、経営の安定が成績にも反映されてきています。
町田ゼルビアはサイバーエージェントが親会社となり予算規模を増やしています。
クラブハウス、練習場が整備されハード面の充実から手を付けたが、早くも成績も上がってきていますから、ファジアーノ岡山と町田ゼルビアは来期以降も昇格争いを演じていくのではないでしょうか。
どちらもスタジアムさえできると大きなステップアップが期待できるという状況ですね。

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