今回はJ1の2020シーズン順位予想をしてみました。
昨シーズンの順位から上位(1~6位)、中位(7~12位)、下位チーム(13~18位+昇格チーム)に分けて昨シーズンからの変化を予想して最終的に20チームを予想しました。
さて、優勝チームはどこ?
2020シーズンの最終結果
順位 | チーム | 勝ち点 |
1 | 川崎フロンターレ | 83 |
2 | ガンバ大阪 | 65 |
3 | 名古屋グランパス | 63 |
4 | セレッソ大阪 | 60 |
5 | 鹿島アントラーズ | 59 |
6 | FC東京 | 57 |
7 | 柏レイソル | 52 |
8 | サンフレッチェ広島 | 48 |
9 | 横浜F・マリノス | 47 |
10 | 浦和レッズ | 46 |
11 | 大分トリニータ | 43 |
12 | 北海道コンサドーレ札幌 | 39 |
13 | サガン鳥栖 | 36 |
14 | ヴィッセル神戸 | 36 |
15 | 横浜FC | 33 |
16 | 清水エスパルス | 28 |
17 | ベガルタ仙台 | 28 |
18 | 湘南ベルマーレ | 27 |
1位から4位のチームがアジアチャンピオンズリーグに参戦。
2020シーズンの1位から6位
鹿島アントラーズは、2020年シーズンは6節まで勝ち点は3で17位に低迷していました。7節以降の28試合で勝ち点は56で1試合平均勝ち点は2。7節以降のペースを1年間続けた場合の鹿島アントラーズの勝ち点は78で2020年川崎フロンターレに破られるまでの2015年のサンフレッチェ広島と2016年の浦和レッズが記録していた勝ち点74の最多記録を更新するペースで勝ち点を重ねています。
川崎フロンターレは、24節までで勝ち点65で1試合平均勝ち点は2.8と爆発的な数字を叩き出しましたが、残り10試合で勝ち点は18。1試合平均勝ち点は1.8まで失速しています。
また、2位のガンバ大阪は得失点差が0で2位の結果は、良く言えば接戦をものにする強さで悪く言えば運が良かったと分析できます。レアンドロ・ぺレイラ選手とチュ・セジョン選手を獲得して、井手口陽介選手、昌子源選手が怪我から復帰すればアジアチャンピオンズリーグと並行してリーグ戦を戦う十分な戦力があり、今シーズンも安定して上位に食い込んでくると思います。
3位名古屋グランパスは積極的な補強でアジアチャンピオンズリーグに対応できる戦力を整えたのでリーグ戦でも昨季同様上位に進出するでしょうし混戦になれば優勝の可能性もあると思います。
4位セレッソ大阪は謎の監督解任で戦力ダウンは否めませんし、フロントの方向性も謎のままアジアチャンピオンズリーグにも出場するので大変そうで順位は下がって当然でしょう。
6位FC東京も主力が残留して元ブラジル代表のセンターバック・ブルーノ・ウヴィニ選手を獲得。戦力アップでアジアチャンピオンズリーグも今シーズンは無いので順位アップが見込めます。
去年の順位表を詳細に見ていくと、鹿島アントラーズはザーゴ新監督のサッカーが浸透するまでの序盤のつまづきがなければ、川崎フロンターレに肉薄した数字を残していた可能性が高く、中盤まで絶対的な強さを誇った川崎フロンターレにも終盤戦は失速が見られたことが分かります。
そのため、昨シーズンの順位の推移から優勝候補は川崎フロンターレと鹿島アントラーズということになります。
また、鹿島アントラーズは主力が全員残留したうえでピトゥカ選手とカイケ選手が加入しアジアチャンピオンズリーグに出場せずJリーグに専念できますが、川崎フロンターレは守田英正選手が移籍し中村憲剛選手が引退し戦力ダウンした状態で去年は出場しなかったアジアチャンピオンズリーグと並行してリーグ戦を戦わなくてはいけません。
これらのことを考慮すると、昨季最終順位で川崎フロンターレは鹿島アントラーズに勝ち点差24と大差をつけていますが、今シーズンは鹿島アントラーズ有利かなと個人的には思っています。
昨年順位 | チーム | 予想 | |
1 | 川崎フロンターレ | 順位ダウン予想 | ↓ |
2 | ガンバ大阪 | 順位ダウン予想 | ↓ |
3 | 名古屋グランパス | 現状ダウン予想 | ↓ |
4 | セレッソ大阪 | 順位ダウン予想 | ↓ |
5 | 鹿島アントラーズ | 順位アップ予想 | ↑ |
6 | FC東京 | 順位アップ予想 | ↑ |
2020シーズンの7位から12位
柏レイソルはドッジ選手や 上島拓巳選手など好選手を獲得しましたが、 昨シーズン得点王オルンガ選手の穴は埋めるのは、流石に厳しい。2020シーズンより上回る成績を上げるのは難しいかもしれません。
サンフレッチェ広島は昨シーズン15得点のレアンドロ・ペレイラ選手が退団しましたが横浜Fマリノスで昨シーズン13得点のジュニオール・サントス選手の獲得に成功し、それ以外のポジションでは主力クラスで変更はありませんからプラス材料もマイナス材料も乏しく現状維持かと思います。
大分トリニータは岩田智輝選手や鈴木義宣選手、田中達也選手など主力クラスの選手が複数移籍し、左利きのセンターバックのエンリケ選手、ボランチ、センターバックをこなすペレイラ選手を期限付き移籍で獲得しましたが、外国人選手は近年獲得してこなかったクラブですし、キャンプも入国できずに参加せず、世界的に見ても特殊な片野坂監督のサッカーにフィットできるか不安が残ります。ブラジル人選手をレンタルで急遽獲得したあたりからはフロントの焦りが見えます。今シーズンは残留争いに巻き込まれる可能性は十分あります。
横浜Fマリノスは昨シーズンは過密日程の影響で力を出しきれませんでしたが、3バックのオプションができて3バックと4バックに対応できる岩田智輝選手の獲得に成功して戦術的な引きだしは増えています。アジアチャンピオンズリーグもない今シーズンは飛躍が期待できます。
北海道コンサドーレ札幌は昨シーズンは主力クラスに怪我人が続出した影響で下位に低迷したうえ、降格なしのルールを活用して、新戦術を試したため、 本来の実力よりも昨シーズンは下の順位で終わった印象です。今シーズンは主力クラスの流出はなく補強も充実して、選手層が厚くなり、戦術的にもより整備された形で開幕を迎えるでしょう。
浦和レッズは、リカルド・ロドリゲス監督就任1年目で、戦力的には昨シーズンJ2で活躍した若い伸びしろのある選手を多く獲得し、レギュラークラスの補強はヴィッセル神戸から西大伍選手のみ。昨シーズン11得点のレオナルド選手、4得点のマルチネス選手、橋岡大樹選手が退団。戦術的には手探りの状態からスタートするため、序盤戦に結果を出すのは難しく、レギュラーメンバーも決まるまでは時間がかかるでしょう。順位的には昨シーズンとあまり変わらないと思いますが、リカルド・ロドリゲス監督の改革を我慢すると長期的に強化に成功する可能性は十分あると思います。種まきのシーズンですね。
昨年順位 | チーム | 予想 | |
7 | 柏レイソル | 現状維持予想 | → |
8 | サンフレッチェ広島 | 現状維持予想 | → |
9 | 横浜F・マリノス | 順位アップ予想 | ↑ |
10 | 浦和レッズ | 現状維持予想 | → |
11 | 大分トリニータ | 順位ダウン予想 | ↓ |
12 | 北海道コンサドーレ札幌 | 順位アップ予想 | ↑ |
2020シーズンの13位から18位と昇格チーム
債務超過状態で主力の流出が相次いだサガン鳥栖は戦力ダウンは必至です。しかしアカデミーから有望株が続々と登場しているので若手の成長で戦力ダウンを埋めることができるかが鍵になります。
ヴィッセル神戸はダンクレー選手、西大伍選手、小川慶次郎選手が抜けてリンコン選手が加入。リンコン選手は育成年代のブラジル代表で活躍し将来を嘱望された逸材ですが、伸び悩み新天地に移籍してきた未知数な部分が多い選手です。イニエスタ選手も開幕に怪我で間に合わず、三浦淳宏監督続投も意味不明で下手をすると降格もあり得ると思いますが、その危機感がフロントにない感じなのがまた心配です。
横浜FCは若手選手の移籍がありましたが、伊藤翔選手、渡辺千真選手とベテラン実力者の獲得に成功しているので戦力的にマイナスはありません。今シーズンも下平監督は戦術的に整備されたチームを作ってくるでしょうし大崩れせず残留を果たすと思います。
清水エスパルスは経営陣の刷新で資金力が増加して大規模補強に成功し、セレッソ大阪がなぜか手放した名将ロティーナ監督を招聘しています。今オフの勝ち組ナンバーワンは清水エスパルスで間違いありません。資金力も戦力も監督の実力もどこをとっても降格争いをする理由はありません。
ベガルタ仙台は昨シーズン選手の不祥事もあり経営的にも難しいという報道がありましたが、アイリスオーヤマを中心に運営していく方針でなんとかまとまったようで、放出が濃厚とされた主力クラスの残留に成功しています。昨シーズン怪我でほとんど稼働しなかったクエンカ選手と新監督の手倉森氏の手腕に期待がかかります。
湘南ベルマーレは、昨シーズン不在だった前線のターゲットとしてウエリントン選手を獲得しましたが、斎藤未月選手、鈴木冬一選手、坂圭佑選手、小川大毅選手が移籍。昨シーズン最下位にも関わらず監督も交代せず戦力もダウンしています。降格候補に挙げられても仕方がないでしょう。
徳島ヴォルティスは移籍金2億円でブラジル人センターバック・カカ選手を補強。昨シーズンの主力クラスも残留していますが、リカルド・ロドリゲス監督は浦和レッズに引き抜かれ、ダニエル・ポヤトス新監督は開幕まで入国できない状態です。残留できるかは新監督とカカ選手次第でしょう。
アビスパ福岡は、遠野大弥選手、松本泰志選手、上島拓巳選手など昇格の立役者が抜けましたがブルーノ・メンデス選手、カウエ選手、奈良竜樹選手などを補強しています。戦力的にはなんとか維持した形であとは長谷部監督の手腕にかかっているかと思います。
昨年順位 | チーム | 予想 | |
13 | サガン鳥栖 | 順位ダウン予想 | ↓ |
14 | ヴィッセル神戸 | 現状維持予想 | → |
15 | 横浜FC | 現状維持予想 | → |
16 | 清水エスパルス | 順位アップ予想 | ↑ |
17 | ベガルタ仙台 | 順位アップ予想 | ↑ |
18 | 湘南ベルマーレ | 現状維持予想 | → |
昇格 | 徳島ヴォルティス | 現状維持予想 | → |
昇格 | アビスパ福岡 | 現状維持予想 | → |
2021シーズンの順位予想
順位 | チーム |
1 | 川崎フロンターレ |
2 | 鹿島アントラーズ |
3 | FC東京 |
4 | 横浜F・マリノス |
5 | 名古屋グランパス |
6 | ガンバ大阪 |
7 | 柏レイソル |
8 | 清水エスパルス |
9 | サンフレッチェ広島 |
10 | 北海道コンサドーレ札幌 |
11 | セレッソ大阪 |
12 | 浦和レッズ |
13 | ヴィッセル神戸 |
14 | ベガルタ仙台 |
15 | 横浜FC |
16 | サガン鳥栖 |
17 | 大分トリニータ |
18 | アビスパ福岡 |
19 | 徳島ヴォルティス |
20 | 湘南ベルマーレ |
1~3位チームはアジアチャンピオンズリーグ出場資格。
17~20位チームはJ2降格。
さいごに
他のサッカー解説者の方が予想している順位よりは鹿島アントラーズの位置が高く、アジアチャンピオンズリーグに出場するセレッソ大阪、ガンバ大阪、名古屋グランパスの順位が低くなっていることが特徴かなと思います。
北海道コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸、浦和レッズは、ハマればもっと上に行くポテンシャルは持っていますが、逆に下に行く不安定さもあるチームで予想が難しかったです。